【 本記事のターゲット 】
- エアコンを購入したい
- 室外機の設置場所が狭い。どのくらいの幅・距離があれば大丈夫か。壁ギリギリに室外機を設置している人の体験談を聞きたい
今回はエアコンの室外機に関して、吹き出し口と壁の距離が狭い所でも設置可能か・性能は大丈夫か、実体験ベースでご紹介します。
2023年8月、あまりにもの暑さに、息子と娘の子供部屋にエアコン・クーラーを設置することに。
共に部屋は2Fになるのですが、娘の部屋はバルコニーと接続しているので室外機の置き場所には困らなかったのですが、息子の部屋は2Fに設置する場所がなく...
仕方がなく1Fへ設置することになったのですが、その場所が結構狭い...壁と家との間が狭いんですよね。
そもそも狭い場所へ室外機を設置出来るものなのか、前方・吹き出し口から壁まで何cm離れていないといけないのか、気になる方もいるかと思います。
ネット上の口コミや意見を見ていると、色々不安になるような情報が多数あったりも...
そこで、実際に壁ギリギリにエアコンの室外機を設置して、使ってみた体験談をご紹介します。
壁との距離があまりなくても問題なく設置できるのか、性能は大丈夫なのか。
メーカー仕様ではなく実際に使っている人の体験談を聞きたいという方は、本記事を参考にしてみて下さい。
目次
エアコンの室外機前面(吹出口)を壁ギリギリに設置。熱がこもって性能に支障が出る?そもそも設置出来る?実体験ブログ
幅50cmの場所にエアコンの室外機を設置したい。前面スペースが取れない
mog家は基本隣の家とは隣接していないので、下記の通りOPENな場所に室外機を設置しています。
上記であれば問題ないですよね。性能も申し分なく、クーラー等もしっかり効いて部屋も冷えます。
で、問題なのが息子の部屋のエアコン設置。
2Fから配管を下ろしてきて1Fに室外機を設置する形になったのですが...その場所が下記。
狭い...ブロック塀と家の壁との距離がほとんどないんです。人がギリギリ通れるくらい。
実際にメジャーで測ってみると、上記の通り50cmという幅になっていました。
この場所に室外機が設置できるのか...自分では判断ができなかったので、上記写真を撮影したのち、家電量販店のスタッフ等に聞いてみることに。
家電量販店へ訪問してスタッフへ相談してみる。対応可能との回答
ということで、娘と息子の部屋に設置するエアコンを選びに家電量販店へ訪問。
色々なエアコンがありますね。
まぁ子供部屋に設置するエアコンなので...そんなにたくさんの機能は必要なく、夏は冷えて冬は暖かくなればOKなので、基本機能を備えた安いエアコンをチョイス。
子供部屋は部屋の大きさも同じなので、両方同じエアコンにしてみました。
選定したエアコンの室外機が先ほどの狭い場所に入るのかどうか不安だったので、専門スタッフを呼んでもらって色々確認しました。
その人曰く、前方は5cm以上あいていれば大丈夫なんじゃないかと。室外機の幅が約30cmということなので、50cmの幅があればおそらく設置可能とのこと。
いや...5cmしか前方あけないのは流石にアウトじゃないか?と思ったのですが...
前面・吹き出し口から出る空気が外に流れ出るかどうか?という所が重要のようです。
一応今回購入したエアコンの仕様を見てみたのですが...
いや、吹き出し口から壁の距離は20cm以上離して下さいって書いてあるけど...本当に大丈夫か?
さらにこのエアコンの説明書のトラブル部分も見てみました。
- 冷えない / 暖まらない:室外ユニットの吹出口・吸込口がふさがっていませんか?
と書いているのを見て、さらに不安に...やっぱりダメじゃないか?と。
ここでなぜ吹き出し口の前方が開いていないといけないのか、簡単に解説しておきます。
室外機は背面から空気を吸い込み、熱交換器を通って正面から空気を排出します。なので、背面と前面は空気が通るように開けておく必要があります。これが大前提ですね。
で、たとえば冷房使用時ですが、室外機の正面から暖かい空気が排出されます。この時に、室外機の正面に壁などの障害物があると、熱い空気が室外機の周りに溜まっていきます。
さらに、その熱い空気を背面から室外機が空気を吸い込むと、「ショートサイクル(ショートサーキット)」という現象が発生します。
冷媒ガスを冷却できなくなり、エアコン自体の能力低下やオーバーヒートして正常に動かなくなったり故障してしまう可能性があるとのこと。
工事スタッフが現地訪問。エアコンの取り付け・室外機の設置を実施
とはいえ、室外機を設置しないと子供部屋にエアコンを設置出来ないので、ここはスタッフを信じてエアコンを2台購入してみました。
そして設置当日、業者の方に来てもらってエアコン2台を設置。
娘の部屋はバルコニー直結なので、問題なく2Fに室外機を設置してすぐに終了。
問題は息子の部屋。業者の方が長いハシゴを使って、2Fから配管を延長して1Fまで下ろします。
そして、先ほど写真で見せた狭い場所に室外機を設置します。
どんな感じになったかというと...
上記のような感じ。
まぁ分かっていたことなのですが、ブロック塀と吹き出し口の間はほとんど距離がありません。
室外機設置完了。全面13cm・背面5cmのスペース、上・左右開放状態
もっと詳細に見てみましょう。
下記、真横から撮影したものです。いまにも壁にくっつきそうな感じ。
一応ブロック塀の上部は柵になっているので空気は抜けていきそうなのですが、吹き出し口の前面は5分の4以上がブロック塀正面という形。
その吹き出し口とブロック塀の距離はどのくらいかというと...
メジャーで測ると13cmくらい。
ちなみに背面はどんな感じかというと...
上記のような感じ。
こちらの距離はどのくらいか...
上記の通り5cmとなっていました。
背面は先ほどの室外機の仕様でも5cm以上あけておくと記載があったので仕様は満たしていますが、前面は20cm以上あけないといけないのでアウトです。
エアコンの効き・性能確認。吹出口・前面スペースが狭くでも問題なく動作
ではこの状態でエアコンの性能は大丈夫なのか。故障などはしないか。
8月と猛暑日の中で息子の部屋のエアコンを稼働させてみました。
おぉ、めちゃくちゃ涼しい。効きは抜群です。同じエアコンなのに、娘の部屋より効きが良い気がする。
業者の方もおっしゃっていましたが、今回確かに全面に関しては13cmしかスペースがないと仕様上はアウトなのですが...
左右にもの・障害物が置かれていない・上のスペースは開放されている状態で、空気が問題なく流れて逃げていっているとのこと。
場所も空気の通り道になっていて風通しも良いので、こういう場所では「ショートサイクル(ショートサーキット)」は発生しづらいとのこと。
むしろ、バルコニーに室外機を設置した娘のエアコンの効きの方が弱い気がする...
こちらの室外機は前後左右全てスペースはあいているのですが、バルコニーはそこまで広くないのと、壁が柵ではなく塀で覆われているので、空気が逃げずに溜まってしまっている気がする...
あと、直射日光が当たらないよう室外機カバーを設置している人も多いかと思いますが、今回mog家の狭いスペースに設置した室外機より、室外機カバーをしている方が空気の逃げ道は少ない気がします。
ものによっても違いますが、室外機カバーを設置したら、吹き出し口普通に覆ってますよね。
あと今mog自身が住んでいる(単身赴任をしている)東京では、もっと壁ギリギリの室外機も多数みかけます。それでも稼働しているっぽいので...
当然前面吹き出し口のスペースはあった方が良いに決まっているのですが、重要なのは空気がしっかり逃げていっているかどうか・左右や上など空気の流れに障害になるようなものがないかといった部分も重要なポイントかと。
この状態ですでに1ヶ月以上利用していますが、故障することもなく性能抜群で快適に利用出来ています。
最後に
今回はエアコンの室外機に関して、吹き出し口と壁の距離が狭い所でも設置可能か・性能は大丈夫か、実体験ベースでご紹介しました。
これからエアコンを購入予定・室外機の設置場所に悩んでいるという方、どうしても狭い場所に設置しないといけないというシーンはあると思うので、本記事を参考にスタッフ・業者の人へ相談しつつ購入検討してみて下さい。