【 本記事のターゲット 】
- 兵庫県出石名物「皿そば」を食べてみたい
- 皿そばの食べ方やメニューを知りたい
- 駐車場情報などを把握しておきたい
今回は兵庫県豊岡市にある「出石の皿そば」に関してご紹介してみたいと思います。
実はmog自身兵庫県出身、子供の頃はよく城崎温泉に旅行へ行った物です。
家族で車で何度も訪問したのですが、その際途中お昼として必ず立ち寄ったのがこの出石の皿そばになります。
なので恐らく合計すると二桁?まで行かないにしても、それに近い回数は来ているような気がします。とっても美味しいんですよ♪
という事で、出石の皿そばについて、食べ方や現地駐車場情報など色々ご紹介したいと思います。
出石の皿そばとは?兵庫県の郷土料理
始まりは宝永三年(1706年)
現地を訪問した事がある方は分かるかと思いますが、出石の街に入ると何ともいい感じの風情漂った町並みになっています。
出石は「但馬の小京都」と言われているとおり昔懐かしの建物が立ち並び、その建物の中に50軒もの蕎麦屋が存在しています。
出石のそばの成り立ちですが、さかのぼる事300年、宝永三年(1706年)がはじまりと言われています。出石藩主松平氏と信州上田の仙石氏がお国替えとなり、その際仙石氏と供に信州から来たそば職人の技法が在来のそば打ちの技術に加えられ誕生したそうです。
なので元は信州・以前別の蕎麦記事でご紹介した長野・松本あたりから伝わってきたという感じなんですかね。
その後出石では「出石焼き」がはじまり、その小皿にそばを盛って提供するというスタイルが確立されたようです。
先ほども記載しましたとおり、今では約50軒ものそば屋が並ぶ関西屈指のそば処として広く知られており、現地では日本人はもちろん海外からの観光客でとてもにぎわっています。
出石焼きの小皿にそばが盛られて出てくる
では実際に出石の皿そばを見て行きたいのですが、先ほども記載した通りそばを注文すると小皿に分けられた状態て出てきます。
下記、mogが良く行く「湖月堂」の皿そばになるのですが、
出典:湖月堂
このような感じで、最初から小皿にそばを盛った形で出てきて、そばつゆにつけて食べるスタイルになっています。
盛岡のわんこそばに近いかな...とはおもいますが、わんこそばは別途記事にてご紹介したいと思いますが「どんどん、じゃんじゃん〜♪」と言われながら自分でフタをするまで茶碗に入ったそばを永遠に入れられて食べて行くスタイル。
出石そばはそんな事はなく自分のペースで食べる事が出来ます。
出石の場所は?車で訪問する際の駐車場混雑状況など
兵庫県北部(豊岡市)の内陸部側に位置する
そもそも出石の場所ですが、兵庫県豊岡市の少々内陸部側に位置します。
周辺には鉄道・電車等はありません。最寄り駅(豊岡)からバス等が出ている様で、大体30分程で到着するようです。
が、mog自身は車でしか訪問した事がありません...恐らく殆どの方が車になるのではないでしょうか。
ちょっとアクセスは不便な所にありますが、毎回週末土日ともなると、本当に沢山の人でにぎわっていますよ♪
現地には有料駐車場有り
現地には有料駐車場がいくつか紹介します。
下記、「出石そば協同組合」が提供している皿そば食べ歩きマップに駐車場が記載されていましたので掲載しておきます。
出典:出石そば協同組合
他にもあると思いますが、大きく分けて3つの有料駐車場が存在します。
いつも現地に訪問するときは特に駐車場を決めて行っていないですが...まぁ離れた所でも多少あるけば中心街に到着出来る距離なので、どこかに停めれればOKという感じでしょうか。
下記に価格と駐車場一覧を記載しておきます。1日400円なのでそんなに高くないですよね。
軽・普通自動車(1回) | 備考 | |
鉄砲町有料駐車場 | 400円 | 辰鼓楼まで約300m |
大手前駐車場 | 400円 | 観光センター(土産物等販売)すぐ隣 |
西の丸市営駐車場 | 400円 | 出石城跡すぐそば 辰鼓楼まで約300m |
出石には毎回土日の祝日に訪問しており、その度に車で行っていますが...
満車で駐車場にとめる事が出来なかったというのは今の所一度もありません。
大混雑で案内されるまで時間がかかった...というのは過去に何度かありますが...
シンボルは出石中央にある辰鼓楼。街並みは日本風情が漂う
出典:出石観光協会
出石の中心街まで歩いて行くと、ひと際目立つ建造物が「辰鼓楼(しんころう)」になります。
辰鼓楼(しんころう)は、旧出石町役場・旧弘道小学校敷地にある明治時代初期の時計台です。出石の伝統的な建造物を代表するものになっています。
楼閣本体自体は1871年(明治4年)完成。7時から9時の城主登城を知らせる太鼓を叩く為の楼閣として利用されていました。
旧藩医の蘭方医、池口忠恕が時計技師2名を出石に招くとともにオランダ製の機械式大時計を取り寄せて寄贈し、1881年(明治14年)より時計台として完成したそうです。
実は出石の時計台が日本最古?という説もあり
時計台と言えば皆さん何を思い浮かべますが?恐らく殆どの人が「札幌市時計台」を思い描くのではないでしょうか。
実は日本最古の時計台としては札幌の時計台もそうなのですが、この出石の時計台も日本最古なのでは?という説があります。
先ほども記載した通り、出石の時計台は1881年に完成。札幌の時計台ですが、1878年(明治11年)完成の札幌農学校演武場に時計塔(札幌の時計台)が設置されたのが1881年。
どちらも同じ1881年となっており、どっちが古いのかははっきりしないらしいです。
出石の皿そば食レポ。皿そばの食べ方・有名店「湖月堂」現地訪問ブログ
辰鼓楼の隣にある皿そばの有名店
ではここからはmogがいつも皿そばを食べるお店の食レポをご紹介しますね。
いつもいく店は決まっています。辰鼓楼のとなりにある「湖月堂」になります。
どうです?風情漂っていますよね。
ここで写真を撮るとお店と辰鼓楼が一緒に撮影出来るのでGOOD♪ですね。
秋篠宮殿下・紀子妃殿下がお召し上がりになられたお店
TIPSになりますが、この湖月堂には平成22年10月30日秋篠宮殿下・紀子妃殿下が現地に訪問され、実際に出石の皿そばをお召し上がりになられたそうです。
湖月堂の皿そばですが、そば粉8割以上で割粉として小麦粉を使っているそうです。それを「そば切り」にして、出石焼きの小皿5皿にわけて提供されます。
また5皿で足らない場合は一皿ずつの追加もできます。
そばは「挽きたて」「打ちたて」「ゆでたて」の三たてを守って提供されるので、豊かな風味とこしのある歯ごたえでとても美味しく頂く事が出来ますよ♪
湖月堂のメニュー・番付表の仕組み
湖月堂ですが、まずお昼時は当然のごとく激混みです。恐らく順番待ちが出来ていますので、可能であれば時間を多少ずらして訪問しましょう。
ちなみに営業時間ですが、10時〜17時となっており、毎週水曜日が定休日となっていますのでご注意下さい。
湖月堂の皿そばですが、下記のような感じになっています。
- 出石皿そば 1人前(5皿):820円(税別)
- 追加1皿:130円(税別)
まずは1人前を注文しないとそばつゆや薬味などが付いてこないので、人数分注文するようにしましょう。ボリューム感としては、ちょっとこれでは足らないかな...といった感じです。
mogは毎回1人前+5皿追加くらいで丁度いいくらい。なので10皿1,470円といった所でしょうか。
ちなみに大人20皿以上、女性・子供(小学生以下)15皿以上で手作りの通行手形を進呈してもらえます。また30皿以上食べる事が出来れば皿そば大喰い番付表に自分の名前を店に掲載する事が出来ます。
ちょっと写真取り忘れたのですが、2Fの壁に横綱・大関〜といった感じで食べた皿の枚数によって番付表が大きく掲載されていましたよ。ちなみに確か横綱ともなれば65皿とか...だった気がします。
よければ自分の名前を掲載すべく30皿以上を目指してみては如何でしょうか♪
出石皿そばの食べ方をご紹介
では実際に注文した後、どうやって出石の皿そばを食べて行くのかご紹介していきます。
ちなみにこの時は二人で訪問して2人前+追加5皿を注文してみました。2,000円ちょっとなので、そんなに高くはないですよね♪
まずは注文すると5皿+そばつゆと薬味として「ねぎ」「わさび」「生卵」「長芋」が付いています。
ちなみにTIPSですが、ねぎとわさびは無料でおかわりが出来ます。生卵と長芋は有料になりますが、おかわりする事が可能です。
最初の1人前では全ての薬味が無料で付いてきます。ちなみに後ほど紹介する「権兵衛餅」も一つ付いてきます。上記写真の中央付近にある紙に包まれているやつですね。
では実際にどうやって食べるのか...まぁひとそれぞれなのですが、mog自身がよく食べる方法として、名古屋のひつまぶし形式で食べています。
まずは瓶の容器に入っているそばつゆを小さいカップに3分の1くらい入れます。そして薬味を使わずに1皿分の蕎麦をそのままカップ内に入れてそのままそばをつるつるっと食します。
出石の皿そばって丁度良いサイズとなっており、大体1皿がそばつゆに丸ごとつける事が出来るくらいのボリュームになっています。
そしてこの後薬味を入れるのですが、恐らく最初たまごってどうやって使うの?と思う方も多いかと。知らない人は多いかと思うのですが、生卵って実にそばにマッチするんですよね。
卵をかき混ぜる小皿も付いてきますので、卵を割ってまずは箸で混ぜます。そして...はい、そのままつゆの容器にドボンと入れてしまいます。そばつゆと生卵を混ぜる感じですね。
また長芋も同様にそばつゆの中に好みの量を入れてかき混ぜ、そしてその中にそばを1皿分入れてつるつるっと食べてみましょう。
そうすると...あら不思議、卵と長芋のおかげなのか甘みがまして、さらにそばとそばつゆが良く絡むんですよね。これが絶品♪
昔親と一緒にいって皿そばが美味しくて食べるのが止まらなくなり...ちょっと食べ過ぎだって注意された事があるくらい(苦笑)、本当に箸が止まらなくなりますよ♪
そして...無事15皿完食。まだまだ食べれそうですが、腹八分目という事で。
この後そば湯を頂けますので、そば湯とそばつゆを好みで混ぜて飲んで、最後一息つきましょう♪
あぁ美味しかった。ごちそうさまでした♪
当時(昭和57年)の皇太子殿下がお召し上がりになられた権兵衛餅、お土産にどうぞ
出典:湖月堂
再度にTIPS。先ほど1人前には「権兵衛餅」が一つ付いてくると記載しましたが、権兵衛餅とは何か?というのを少しご紹介。
こちらは言ってしまえばおまんじゅうですね。白色で表面はすべすべしており、粒あんが中に入っていてぱくっと食べれます。とても美味しいですよ♪
ちなみに湖月堂の権兵衛餅は、昭和57年7月、当時の皇太子殿下、同妃殿下の但馬路御行啓の折にお召し上がりになられたそうです。
豊かなつぶ餡との絶妙の味わいは、気品に満ちており出石のとっておきの名物となっています。
湖月堂の1Fはお店(おみやげコーナー)となっており、そこで出石のお土産として購入する事が出来ます。価格は下記。
- 【5個箱入】本体価格550円(税込594円)
- 【10個箱入】本体価格1,100円(税込1,188円)
- 【15個箱入】本体価格1,650円(税込1,782円)
出石の良さが出ている一品となっていますので、出石土産に如何でしょうか?
最後に
今回は兵庫県北部にある有名な出石の皿そばをご紹介しました。そば好きの方には是非現地に訪問して食してほしい一品となっています。
現地へのアクセスは少々困難ですが、たまには旅行気分で風情のある町並み散策と共に出石の皿そばを食べに行ってみては如何でしょうか。