【 本記事のターゲット 】
- MacとWindows PCを利用している
- USBメモリ・SDカードを使っているが、同じものをWindows PC・Mac それぞれに接続すると容量が異なって表示される
今回は同じUSBメモリなどの外部ストレージをWindows PC と Macに接続した時、何故かMacの方が容量が多く表示される原因を解説します。
mog家にはWindows PC(妻が利用) と Mac(mogが利用) 両方あり、そして外部ストレージとしてUSBメモリやSDカードなどを利用しています。
この前、Amazon Photoに写真をアップロードしようと、カメラに入っていたSDカードをMacにさしてみたんですよね。
で、ふとSDカードの容量をMacでみると...あれ?この前Windows PC でみた時の容量より多く表示されている。同じSDカードなのに、何故Macに接続すると容量が多くなるんだろうか...
同じように疑問に思っている方もいるかと思いますので、本記事ではWindows と Mac で容量表記が違う理由を解説します。
目次
同じ容量のUSBメモリ・SDカードを接続しているのに、WindowsとMacでは容量数値が大きく異なる。理由を解説
同じUSBメモリをWindowsとMacに接続。Macの方が容量の値が大きい
先ほども記載しましたが、mog家にはWindows PC とMac といった2台のパソコンがあります。
どちらも256GBのSSDを搭載したパソコンになるのですが、皆さん経験したことがあると思うんですが、購入時に表示されていた店頭表記と比べて、実際のSSD容量って少なくなりますよね。
例えばWindows PC のディスク・SSDのプロパティを見ると下記のような感じ。
256GBの製品を購入したのに、Windows OS上だと237GBとなっています。
まぁこのくらいだったら気にはしないのですが、同じく256GBのSSDを搭載したMacを見てみたところ...
??あれ?Macは容量多くないか?
リカバリ領域など色々あるので、256GBとは表示されていなかったですが、Windows PC と同じスペックのはずなのに容量が多く表示されています。
そして、本記事を執筆するきっかけとなったSDカード・USBメモリ...
キャプチャを撮り忘れてしまったのですが、例えば8GBのUSBメモリを挿入すると、Macではほぼ8GBとして容量が表示されるのに、Windowsだと7.5GBほどの表示...
同じUSBメモリを使っているのに、何故Windows側は少なく数字が表示されるのでしょうか?
Windows OSは2進数・macOSは10進数で計算。容量表記に差が出る
まずコンピューターの世界では「2進数」が利用されており、容量は2乗毎に増えていきます。
2・4・8・16・32・64・128・256・512・1024、、、、といった感じですね。今回利用したUSBメモリも8GBとなっていました。
ただ、HDD・SSDメーカーなどは国際単位系(SI)と呼ばれる10進数で容量を表現しています。1GB = 1000MB・1MB = 1000KB・1KB = 1000バイトという形ですね。今回のUSBメモリもこちらの計算が適応されています。
一方、Windows OSの内部計算では2進数が使われています。mog家のPCは256GB(10進数)のSSDが搭載されていますが、Windows OSから容量を見ると237GB(2進数)になっています。
この2進数と10進数を簡単に変換する計算方法ですが、KB・MB・GBと単位が上がっている回数分「1.024」で割ればOKです。
今回3回単位が上がっているので、256GB / 1.024 / 1.024 / 1.024 という感じで「1.024」で3回割ります。
すると、238.4...という数字が出てきて、2進数としてWindows OSで計算されている値に近い数字が出てきますよね。
8GBのUSBメモリだと、8GB / 1.024 / 1.024 / 1.024 = 7.45GBとなり、先ほどと近い数字が出ます。
これがWindows PCの場合となります。
一方、Macの場合、実はmacOSでは2進数では計算されておらず、10進数で計算されているんです。下記は実際にApple のサポートページの内容となりますが...
iOS および macOS では 10 進数を使用
iPhone、iPad、iPod touch、Mac のオペレーティングシステムでは、10 進数 (base 10) を用いてストレージ容量が表示されます。この場合、1 GB は 1 億バイトとして計算されます。製品のパッケージや仕様で使われている測定方法と変わりません。
と記載されていました。
「製品のパッケージや仕様で使われている測定方法と変わりません。」と記載されている通り、USBメモリやSSDメーカーと同様に10進数での計算となっています。
ということで、Macで表示される数値はストレージメーカーが表記として利用しているものと基本同じとなります。
内蔵SSDだと256GBに近い数字が出ており、USBメモリなども8GBの製品を接続すれば、macOS上では8GBに近い値が表示されます。
2023年1月時点の情報ですが、Windows OSは2進数での計算、macOSは国際単位系(SI)・10進数での計算となっています。
なので、WindowsとMacだと同じ容量のUSBメモリやSDカードを接続したり、同じ内蔵SSD容量を搭載していても、性能としては同じですが見た目としては差が出ているように見えるんですね。
最後に
今回は同じ容量のUSBメモリやSDカードを接続・同じ容量の内蔵SSDを搭載していても、WindowsとMacでは容量表記が異なる理由を解説しました。
Macだと10進数・Windowsだと2進数という計算方法の違いによって、容量表記の差が生まれているということになりますので、もし悩んでいる人いらっしゃいましたら本記事を参考にして頂ければ幸いです。