iPhoneのSIMを抜いた状態でセットアップ・アクティベーションする方法

2017年12月15日

【 本記事のターゲット 】

  1. SIMなしiPhoneを活用したい
  2. 初期化された状態で入手したが利用出来ない
  3. SIMなしの状態でアクティベーション出来る方法を知りたい

iPhone の新機種が発売されて、そろそろiPhoneを変えようかな...何て思っている方多いのではないでしょうか。

大体スマートフォンは2年から3年で交換サイクルが来ると現在は言われておりますが、mog自身もこの前までiPhone 8を使っていて、起動は遅いわバッテリーは半日持たないわで全然使い物にならず...

遂に我慢出来ず、iPhone XSに交換してみました。

で、そんなとき、皆さん思う事は「前まで使っていたiPhoneどうしよう、使い道無いだろうか...もしくは中古販売出来ないだろうか?」という事だと思います。

もちろん、前使っていたiPhoneのSIMを抜いた状態でそのまま利用する事は可能です。

が、例えば「他の人にiPhoneを譲ろう」とか、「一回初期化した状態で家族の誰かに使わせよう」とか思っている方も多いのではないでしょうか。

そんな時に注意しなければいけないのが、iPhone初期化後の対応です。実は一番最初に言いますが、「iPhoneはSIM無しでは初期セットアップが出来ない仕様」となっています。

その事に関して、今回は詳しくご紹介します。

iPhoneはSIM無しでは初期セットアップ出来ない?

初期化後、SIMを差していない状態で初期セットアップを行うと...

新しいiPhoneにSIMを差して快適に使える状態にして、旧iPhoneを初期化...

そして何かの用途に利用出来ないかなと思い立って、最近再度セットアップを実施してみたのですが...

下記iPhone 5を初期化してSIMを抜いた状態で初期セットアップを行う際、下記のようなポップアップが表示されました。

「iPhoneをアクティベートするには、PINロックされていない有効なSIMを挿入してください。」

iPadのWiFiモデルであれば、いやという程セットアップを行って来た経緯があるのですが、今考えるとiPhoneのセットアップってあんまり行ったことがない...

しかし、SIMがないだけでアクティベーション出来ないなんて嘘でしょうとこのときは軽く考えていました。

WiFiに繋げばiPadのようにアクティベーション出来るものと思って、WiFiに繋いで「次へ」をタップすると...

えっ!こんな画面はじめてみた...「SIMが必要です」以外に「戻る」か「やり直して下さい」しか表示されていない...

これはやはりSIMカードなしではiPhone初期セットアップ出来ないのか...いやいや、まだまだ方法はあるという事で、諦めずに別の方法を試してみます。

iTunes経由で実施してもSIMを差して下さいとエラーが表示

iPhoneのアクティベーションですが、他手法としてはiTunesを起動したPCにiPhoneを繋いで、PCのネットワーク経由でアクティベーションするといった方法です。

こちらも特に難しい事はなく、iTunesにiPhoneが表示されるので、通常であれば画面にそってアクティベーション(新しいiPhoneとして設定)するだけなのですが...

何と...iTunesでも駄目ですが...この画面も初めて見た...iPadのWiFiモデルばかり触っていると、こんな画面出てこないんですよね。

Apple Configurator 2を使ってもエラーでアクティベーション出来ない

さてさて、まだまだ諦めないですよ。iPhoneやiPad含めたiOSデバイスの強力なセットアップツールとして、Macでしか利用出来ない「Apple Configurator 2」というツールがあります。

こちらであれば、複数代のiPhoneやiPadデバイスを纏めてアクティベーション含めたセットアップが可能。

こちらに繋いでまずはiPhoneを復元...

そしてアクティベーションという動作になりますが...通常だと問題なくアクティベーション操作が終わるのですが...

何と...ここでも「iPhoneをアクティベーションできません。」というエラーポップアップが表示。

う〜ん、、、これはどうもSIMがないとやはりiPhoneは初期セットアップ(アクティベーション)出来ない仕様なのか...

SIMを差した状態で初期化&セットアップし、その後抜く必要がある

色々検証してみた結果、やはりSIMがささっていないとiPhoneが初期セットアップ出来ない模様...

という事なので、使い古したiPhoneを誰かにあげるような場合は、初期状態iPhoneを渡してしまうとnano-SIM(iPhone用のSIM)がないとセットアップが出来ず、WiFiモデルとしても利用出来ない状態に陥ってしまいます。

なので、

iPhone初期化⇒iPhoneセットアップ⇒Apple IDの設定項目などは全てスキップ⇒初期セットアップ完了⇒SIMを抜く

といった手順まで行ってからiPhoneを渡すようにしましょう。

とはいえ、例えば中古販売とかで初期状態のiPhoneだけを購入したという方も中にはいらっしゃるかと...

そしてiPhone用のSIM持っていない...誰かに借りるのはちょっと...という方、次に記載するような方法もありますよ。

もちろんちゃんとアクティベーション出来ると言った保証はないですが...

アクティベート専用SIMを購入して、iPhoneをセットアップ!

kingmobileのアクティベートSIM

少し調査していたのですが、何と世の中には月額料金など一切発生しないiPhoneのアクティベーション専用SIMカードといった物が販売されている模様。

例えば下記、ドコモiPhoneのアクティベーションをする為だけのSIMになります。

大体900円くらいで購入可能のようです。もちろん料金が発生するのは購入した時の1回のみ。

一応分かりやすく記載しておくと、アクティベーションカードとはアクティベーション(初期起動)の際に、iTunesまたはWiFiをセッティングした後にiPhoneで使用していた元のSIMカードがない場合に使用するSIMカードになります。

もっと分かりやすくいうと...とにかくこのSIMを差した状態であればアクティベーション(初期セットアップ)が出来るという事。

注意書きとしては、

  • このSIMでSIMロックの解除は行えない
  • 通信や通話は一切出来ない
  • アクティベーションロックのApple ID /パスワードを解除出来るものではない

との事。アクティベーションロックとは、Apple IDの「iPhoneを探す」が有効になっている時に発動する第三者が不正利用出来ない為の仕組みになります。

多分大丈夫かと思いますが、もし前回利用者がiPhoneを探すを有効にしている状態で初期化を行った場合は、前回利用者のApple IDとPWを入力しないと同様にアクティベーション出来ない状態になります。

なので、こちらも重要ですが、誰かに譲る場合などはiPhoneを探すを必ず無効にし、さらに先ほど記載した手順で初期化後初期セットアップ(アクティベーション)を終えた状態でSIMを抜いて渡すようにしましょう。

最後に

日本国内ではiPhoneを使っている人がかなり多いというのは有名な話。

Androidスマートフォンも安くて最近では性能や使い勝手もかなりiPhoneに近づいて来たので、Androidユーザーも多くは成って来ていますが、それでも街行く人を見ると日本はいかにiPhoneユーザーが多いのかというのが分かるかと。

そうなってくると、少なからず今回記載したような問題?トラブルなどが発生するので、もしアクティベーションに困っている方いらっしゃいましたら本記事を参考にして頂ければと思います。