【 本記事のターゲット 】
- 庭付き一戸建てを保有
- 隣の家と塀・壁をまたいで隣接している
- 物置を設置したい。壁・塀から何cm離せばよいか、ぴったりくっつけて設置できるかどうか知りたい
今回は庭に物置を設置する際、壁や塀にくっつけて設置しても良いのか?少し離して設置しなければいけないのか、実体験ベースでご紹介します。
2021年8月、念願の新築一戸建てを購入しました。
駐車スペースや庭もあるのですが、上記写真の通り駐車場と壁の間に利用していない土地・スペースがあり...
この空間にちょっと大きめの物置を設置出来ないか、色々検討してみることに。
ちなみに、壁の向こうは別の方の一戸建ての家となっていて、壁・塀を境界線としている感じです。
色々独自で調べたり業者へ確認したりしたのですが、数cm離さないといけないとか、この場所だと設置出来ないとか色々な課題にぶち当たったのですが...
結果からいうと問題なく設置することが出来ました。実際に壁から何cm離して設置したのか、どのくらい壁に近づけることが出来たのか実体験ベースで詳しくご紹介します。
これから庭・壁沿いに物置を設置予定という方は、本記事を参考にしてみて下さい。
目次
物置と壁の間に隙間は必要?ぴったりくっつけても大丈夫?新築一戸建ての庭に物置設置、実体験ブログ
法律上物置を壁に隣接しても問題ない。上部はみ出し・屋根の雨水には注意
mog家も家を建てる時、色々説明をうけたのでうっすらとは覚えているのですが...
まず前提として、壁や塀などの境界から何cm離さなければいけないという法律は建物に関しては存在します。
そして業者にも確認したのですが、物置(建物など、大きなものに該当しないもの)などを自分が所有している土地のどこに置くかは基本自由となり、法律上設置してはいけないというものはないとのことです。
ただし、隣接している方に対して迷惑になったり、明らかに侵入しているという事は避けないといけません。
例えばですが...
上記物置の屋根ですが、大抵物置の幅よりも屋根の幅の方が1〜2cm前後出っ張っているんですよね。
上記はイナバのシンプリーという物置ですが、前後左右ともに少し屋根が出ています。
仮にこの物置をぴったり壁にくっつけて設置した場合、上空部分で隣の家の領域に侵入してしまう可能性がありますので、その場合はNGとなります。
あと雨などが降ってきた時に、屋根に雨水が溜まってポタポタと隣の敷地内に落ちるのもNGです。
このあたりを考慮して、壁にくっつける事が出来るのか、そもそも離して設置した方がよいのか考える必要があります。
業者によってはトラブルをさける為、壁にくっつけて設置出来ないケースあり
今説明した事を念頭において、実際に物置を購入&アンカー工事までしっかりして欲しかったので、最寄りのホームセンターへ訪問して色々説明を聞くことに。
まず、下記「コーナン」へ訪問して物置の種類と設置に関してスタッフへ相談してみると...
- 物置を設置する場合、当社では壁から10cm以上離して設置することが条件となります。
と説明を受けました。
おそらく隣接している家からのトラブルを防ぐために、ある程度の決まりがあるのかな...土地幅があまりない場所に物置を設置したかったので、10cm離すとなるとかなり厳しい。
ということで、次は西日本を中心に展開している「タイム」というホームセンターへ訪問。
- 物置を設置する場合、10cmほど離した状態で設置する必要があります。
と説明を受けました。...うーん、コーナンと同じか。
ということで、三店舗目、下記「ナフコ」へ訪問してスタッフへ聞いてみると...
- このスペースであれば設置は問題なさそうです。壁にくっつけるか離すかは、訪問するスタッフとともに現地の様子を見ながら決めて頂ければ大丈夫です。
とのこと。
この時点ではどのくらい離すのか、それとも壁にくっつける事が出来るのかは不明だったのですが、一番対応&感触が良かったので「ナフコ」にて注文・依頼することに。
幅72cmの土地に対して、幅61.5cmのイナバ「シンプリー」を購入・設置
ちなみに、今回注文した物置は下記の通り。
- メーカー名:イナバ
- 物置の種類:収納庫 シンプリー MJX
- 物置のサイズ:奥行き61.5cm、幅(間口)216cm、高さ190.3cm
こちらの物置を、下記幅72cmの土地の上に設置してみる事に。
ナフコで注文した後、軽トラに物置を積んで業者が到着。
- どのあたりに設置しますか?
と聞かれたので、予め壁にシールを貼っていたあたりでお願いしますと注文しました。その後、
- 壁から離しますか?それともくっつけますか?
と聞かれました。ん?くっつけて設置することも問題ないのか...ただ、先ほど見た通り屋根の部分は少々でっぱりがあり、隣の人と揉めることは避けたい。何か言われたら正論で返せるようにしておきたい。
そういう思いもあり、そのことを伝えて少し壁から離して設置・アンカー工事をしてもらう事に。
そして、3時間ほどで設置完了。上記の通り、幅72cmの土地におさまる形で設置して頂けました。アンカー工事は物置の両端4箇所に実施してもらいました。
上部屋根部分が少し出ていたので、3cmほど後ろをあけて設置
では実際にどのくらい壁にくっついた状態で設置出来たのか。
横から撮影した感じが下記。
屋根の出っ張り部分から垂直におろしても、壁には当たらない・かからない形で設置してもらいました。
壁との距離・隙間を拡大して写真撮影してみると...
上記の通り。
実際にメジャーで測ってみると、「3cm」離れた状態で設置する事が出来ました。
見た感じはほぼ壁にくっついているように見えますよね。
ということで壁につっくけて物置を設置することは出来ますが、境界線を超えない配慮などを考えると、物置の種類にもよりますが数cmは離して設置した方が無難かと。
TIPS:シンプリーの場合、屋根上に溜まった雨水は横から落ちる仕様に
ちなみに、雨が降った時に雨水が屋根を伝って隣の家の敷地内に落ちないかどうか不安だったのですが、こちらも設置業者の方に聞いてみると、
- 今回ご注文いただいた物置の場合、横から雨水が流れてくる仕様になっているので、裏側へ雨水が垂れる心配はほとんどありません。
とのこと。改めて物置「シンプリー」の屋根を見てみると...
お、本当だ。屋根に凹みが出来ている...
ちなみに、mog家は別の場所にもイナバのシンプリーを設置しており、設置してから数ヶ月経過しているので、この屋根の凹みの部分を見てみると...
確かに、雨水がこの凹み部分を伝って下に垂れている跡が付いていますよね。
ということで、横に雨水が流れ出る仕様になっているので、基本このタイプの物置であれば、壁にくっつけても雨水が隣へ垂れることはないとのことです。
ということで、今回は庭に物置を設置する時、境界線である壁・塀に対してくっつけて設置しても問題ないか?何センチか離さないといけないのか、実体験ベースで詳しくご紹介しました。
境界線をはみ出さなければ壁にくっつけて設置してもOKですが、屋根のでっぱり部分や物置によっては雨水が垂れて隣に入らないよう考慮する必要はありそうです。
イナバのシンプリーであれば、3cm前後離すだけで問題なさそうですので、これから物置の設置を検討しているという方は、本記事を参考にしてみて下さい。