土用の丑の日、うなぎ以外の食材を食べる事もある?「う」の付く食べ物を紹介

2020年7月22日

【 本記事のターゲット 】

  1. 土用の丑の日の意味を知りたい
  2. 土用の丑の日は「うなぎ」以外も食べて良いのか知りたい

今回は夏の風物詩にもなっている「土用の丑の日」に関して、そもそもの意味や定番となっている「うなぎ」以外を食べて良いかどうか?という部分をご紹介します。

7月下旬、夏休みに入るか入らないかのタイミングで来るイベントといえば...そう、「土用の丑の日」ですよね。

2020年は7月21日(火)と8月2日(日)の2回あります。年によっては1回の時もありますが、大抵7月20日前後になるかと。

さて、そんな「土用の丑の日」ですが...この日程に近くなると、スーパーなどでは「うなぎ」がずらっと並びますよね。

特に深い意味を考えず「土用の丑の日」といえば「うなぎ」を連想する人が殆どだと思いますが...

そもそもうなぎじゃないとダメなのか、「土用の丑の日」の意味などを併せてこの辺り詳しくご紹介致します。

「土用の丑の日」にうなぎ以外のものを食べたい、「土用の丑の日」の意味を知りたいという方は本記事を参考にしてみてください。

土用の丑の日はうなぎ以外食べてもOK?意味・由来など詳しく解説

「土用の丑の日」とは1年のうちに4回ある?季節ごとに「土用」がある

ではまず土用の丑の日とは何か?という部分をご紹介します。

言葉を分割すると、「土用」「丑」「日」の3つに分ける事ができますよね。その中で、まず「土用」に関して簡単に解説します。

「土用」とは「土旺用事」の略語となり、各季節の最後の18〜19日間を指す期間となります。

各季節とは春・夏・秋・冬の4つとなり、五行説による季節の割り振りだと「春:木」「夏:火」「秋:金」「冬:水」となり、火・水・木・金となりますよね。

ちなみに、五行説とは「万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなる」という事になります。

で、その流れで利用されていない「土」に関して、「土」の支配する時期として各季節の末18日ないし19日間を指すという事になっています。

細かい計算(実際は太陽の位置などに関係する)は置いといて、大体下記季節の目安は

  • 春:4月17日前後
  • 夏:7月20日前後
  • 秋:10月20日前後
  • 冬:1月17日前後

となります。となると、「土用(土旺用事)」の期間は

  • 春:4月17日前後 〜 5月4日前後
  • 夏:7月20日前後 〜 8月6日前後
  • 秋:10月20日前後 〜 11月6日前後
  • 冬:1月17日前後 〜 2月3日前後

となります。

なので、「土用(土旺用事)」は1年のうちに4回の期間が発生するという事になりますが、現在では

  • 「土用(土旺用事)」=「夏」

という認識になっていますので、「土用」=「7月20日前後から8月6日前後を指す期間」という事になります。

土用の丑の日は土用の間のうち十二支が丑の日。2回ある場合も

では土用の期間がわかったところで、「丑の日」とは何か...

「丑」=「うし」ですよね、どこかで見た事がある方が多いかと思いますが、その通りで「十二支」の事を指します。

  • 子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥

ですね。

で、こちらを日付とした「干支カレンダー」というものがあります。

これは検索などして調べてみてください・・・結構直ぐに出てきます。自分で算出するのは大変そうなので(苦笑)

土用の期間の中で、「丑(乙丑)」の日に該当するのが「土用の丑の日」となるわけです。

先ほども記載した通り、土用は18日〜19日間ありますので、十二支を使って「丑(乙丑)」の日に該当する日程を算出すると、夏の「土用の丑の日」が2回あったりします。

もちろん、1回の時もありますよね。こういったロジックになっているんです。

なぜ土用の丑の日に「うなぎ」を食べるのか?

という事で、ここまでで「土用の丑の日」とは何か?なぜ日程が毎年違うのか?2回あるのか?という部分は理解できたかと思います。

では次に

  • 「土用の丑の日」=「うなぎを食べる」

と言う事に関して考察していきましょう。

夏の土用の時期は暑さが厳しく夏バテをしやすい時期ですよね。という事で、昔から「精の付くもの」を食べる習慣があったそうです。

精の付くものとしては「うなぎ」が有名で、遡る事「奈良時代」の頃から有名だったようです。

土用の丑の日=うなぎが定着したのは諸説いろいろあるのですが...

幕末の万能学者として有名な平賀源内が、近所のうなぎ屋に「夏場にうなぎが売れずに困っている」と相談された所...

「本日、土用丑の日」と書いた張り紙を「土用の丑の日」に張り出したところ、大繁盛したと言われています。

これがきっかけとなって、土用の丑の日=うなぎが定着したという話があるようです。

土用の丑の日は「う」の付く食べ物を食べる習慣もある

ということで、

  • 土用の丑の日=うなぎ

という意味・理由はわかったかと思います。

なので、mog自身も土用の丑の日=うなぎとずいぶん長い間認識していたのですが...

先日近くのスーパーに行った時に、下記の案内を見かけたんですよね。

  • 土用の丑の日に「う」のつく食べ物を食べると良いという謂れがあります。

具体的には

  • うなぎ
  • うり
  • うどん
  • うめぼし

といった感じ。これに関して少し調べてみたのですが、

丑の日の「う」に因んで、この日に「うのつくもの」を食べると病気にならないと言う迷信がある。「うなぎ」もこれに合致した食べものである

という事みたいです。

元々夏の土用の丑の日には、「う」のつく食べ物を食べると夏負けしない(バテない)という風習があり、高級な「うなぎ」に限らず「うどん」「うめぼし」「うり」などを食べるのも良いとされています。

うなぎはちょっと高いな...とか、うなぎが苦手という方は、今こちらにあげた「う」が付く食べ物を夏バテ予防として食べてみてください。

最後に

今回は土用の丑の日に関して、そもそもの意味やうなぎ以外を食べても良いのかどうか?という部分をご紹介しました。

ベースはやはり「うなぎを食べる」事になるとは思いますが、「夏に負けない」「夏バテしない」という事で「う」の付く食べ物を食べて、暑い夏を乗り切っていきましょう!