【 本記事のターゲット 】
- インフルエンザが流行する理由などを知りたい
- インフルエンザや風邪を予防する対策を知りたい
- マスクの効果を知りたい
毎年日本の冬ではインフルエンザが大流行します。
冬になると、連日のようにニュースでも放送されていますし、mog家の子供たちが通う学校(幼稚園&小学校)も相次いで学級閉鎖や自由登園といった日々が多くなっています。
そうなってくると、ニュースやバラエティーの特番でも放送されるのが「インフルエンザに感染しない方法、予防対策」という番組です。
mog自身、テレビでここ2週間だけでも3回以上は見ている気がします。そしてインターネットのニュースなどでもいろんな所で紹介されています。
そんな中、今年特に紹介が多かった内容としては「マスク」。
mog自身も通勤中やどこかに外出する際は予防の意味も含めてマスクをかけておく事が多いのですが、何とこのマスク予防、ほとんど効果がないという内容がいろんな所で紹介されていました。
去年まではそんな事は無かったような気がするのですが...
という事で、いろんな情報元を元に、mog自身で分かりやすくインフルエンザの事や風邪等の予防対策に関する事項を分かりやすく纏めてみました。
日本ではインフルエンザが毎年大流行
流行シーズンは12月〜3月
毎年この季節に悩まされるのが「インフルエンザ」。
一旦発症すると1週間はろくに動けないですし、他の人への感染の危険性もある事から、学校はもちろん職場でも出勤停止になってしまいます。
そして、家庭内で感染者が出るとこれまた大変...次々と家族間で感染して発症していくという事象が多発しています。
ではこのインフルエンザについて少し詳しくご紹介...
そもそも季節性インフルエンザはいったん流行が始まると短期間に多くの人へ感染が拡がるという傾向があり、日本では例年12月~3月が流行シーズンです。
インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型に大く分類されます。このうち大きな流行の原因となるのはA型とB型です。
最近国内で流行しているインフルエンザウイルスは、A(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型(香港型)とB型の3種類。
このうち、A(H1N1)亜型のウイルスは平成21(2009)年に発生したH1N1pdmウイルス(新型インフルエンザとして大流行したタイプ)ですね。
これらの3種類のインフルエンザウイルスは、毎年世界中で流行を繰り返していますが、流行するウイルス型や亜型の割合は、国や地域、そして年ごとにも異なってくるので毎年多くの感染者&患者が発生しています。
インフルエンザと風邪との違い
これも簡単に説明しておきますと、一般的に風邪はウイルスによって発症し、のどの痛み・鼻水・くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状というのは殆ど見られません。
発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱・頭痛があり、風邪では見られなかった全身症状(関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状)が比較的急速に現れるのが特徴です。
併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み・鼻水・くしゃみや咳等の症状も見られます。
再度インフルエンザにかかるの?
mog自身も良く思う事、インフルエンザってなんで何回も感染するんだろう...という事。個人的にも何度も予防接種(特に子供の頃)受けているのに、インフルエンザに感染する年があるんですよね...
予防接種はそもそもそのシーズンに流行することが予測されると判断されたウイルスを用いて製造されているため、昨年インフルエンザワクチンの接種を受けていても、今年のインフルエンザワクチンの接種を検討して頂く方が良いらしい...
インフルエンザウイルスは毎年のように変異するため、抗体はそのシーズンの間のみ有効という事らしいですね。
という事なので、インフルエンザに関しては一度感染しても再度感染する危険性は大と考えていた方が良さそうです。
マスクは効果が薄い?医者が進める風邪予防対策とは?
インフルエンザの基本知識に関しては先ほど紹介した通り、ここからは今年いろんな所でマスクによる風邪やインフルエンザの予防効果は殆どないという事に関して、順を追って説明して行きたいと思います。
風邪やインフルエンザは基本空気感染はしにくい
まずインフルエンザや風邪を予防する為にマスクをかける人の殆ど(mogも含めてですが...)が空気感染を防ぐという意味でつけている人が多いんじゃないでしょうか...
がしかし、実は日常的な感染症で空気感染する病気というのは3種類のみらしいです。
それは「結核」「麻疹(はしか)」「水痘(みずぼうそう)」の3つだけで、インフルエンザや風邪は空気感染の感染症には該当しないそうです。
という事なので、例えばインフルエンザに感染している人と同じ電車の車両にいる...というだけ絶対にインフルエンザに感染するというわけではないそうです。
インフルエンザは空気感染ではなく「飛沫(ひまつ)感染」でうつります。
飛沫感染ではくしゃみや咳で飛んでいくのは、空気感染と比べて大きくて、水分を含んだ重い粒が該当するという事で、感染者から咳やくしゃみで口から飛び出しても通常は1~2m以内で地上に落ちてしまいます。
そして口から出た飛沫感染ウイルスはいつまでも空気中をただよっている事は出来ないそうです。
そうなると、インフルエンザや風邪といったタイプの感染では、感染者との「距離」が大切なポイント。
くしゃみや咳をする人がいたら、少し離れる(1m〜2m)だけで感染の機会を減らす事が出来ます。よほど近い距離で飛沫感染になるような環境じゃないと感染する確立は極めて低いそうです。
インフルエンザの一番多い感染ルートは手からの接触感染
じゃあなんでこんなにもインフルエンザが流行するのか...学校の中や職場、家の中で次々と感染者が出ているのに、どこから感染しているのか...
実は圧倒的に多いのが手からの接触感染になります。
インフルエンザを発症している人が自分の口や鼻に触れると、その手にウイルスがつきます。そして、そのウイルスがついた手で、ドアノブ・手すりなどの様々な場所に触れると、それらの箇所にインフルエンザウイルスが付着します。
そして健全な別の人がそれらを手でさわり、ウイルスが手に付着し、手で口や鼻に触れるということによって感染してしまいます。
「感染した人の口や鼻 → 手にウイルス付着 → 周辺の設備等にウイルス付着 → 他の人の手にウイルス付着 → 口や鼻に入り感染」といったループの繰り返しでどんどん広まっていきます。
このような手を介しての感染は予想以上に多く起こっており、「手洗い」に関してはインフルエンザや風邪に対して、最も予防効果が高い対策と言われているのです。
じゃあマスクは風邪予防には無意味?手を口に当てる際に一定の効果あり
さて、本題に入って行きます。
今年も数多くのインフルエンザに関するニュースやテレビ番組がありましたが、その中でかなり強調されていたのが「マスクによるインフルエンザ予防の効果はあまり期待出来ない...」という内容。
実際に厚生労働省としても「感染拡大を防ぐには有効だが、自分を守る手段としては推奨しない」としているそうです。
え?何で?鼻と口塞いでるし、飛沫感染防げるんじゃないの?と思うかも知れませんが、先ほどもご紹介した通り、空気感染は殆どせず飛沫感染も感染者によほど近い距離にいないとまず感染はしない=マスクによる感染予防は殆どないという結果に...
そもそもマスクは感染を防ぐためにある程度の効果はありますが、小さなウイルスを完全にブロック出来るわけではなく、マスクと頬に隙間が出来、そこからウイルスが侵入する事もあるとの事。
実際には予防のために着けるマスクより、感染した人が着けるマスクの方が効果的。咳をする人がつけていれば、飛ぶ瞬間の粒は水分を含んで大きいため、マスクでブロックされやすいからです。
しかしマスクにももう一つ隠れた予防効果が期待出来るそうで、先ほどから紹介している空気感染・飛沫感染をマスクで予防するという事は期待出来ないのですが、マスクをつける事により、仮に手にウイルスが付着している状態であれば、口や鼻を触れる機会が少なくなり手を介した感染が起こりにくくなるとの事です。
しかしマスクを着用している時でも、手はウイルスによって汚染されています。マスクをはずして、すぐに鼻や口に触れてしまえば、せっかくのマスク効果も無駄になってしまいます。
ちなみにマスク上でもウイルスは活動をしばらくやめないため、仮に飛沫感染等でマスク上にインフルエンザウイルスが捕集されている場合、その部分を手で触ってしまうと同じように手から感染する危険性がどうしても発生してしまうそうです...
マスクで予防したいのなら高級マスク「ダチョウ抗体マスク」をお勧め
じゃあマスクやっぱり意味ないじゃん...と思うかも知れませんが、テレビ(ワイドナショー)を見ている時に紹介されていたのですが、「高いマスクは効果がある」との事。
高いマスクって何だ??という事で少し調べてみると、なんと「ダチョウマスク」というものが世の中に存在するようです。
お値段は25枚で4500円。何とマスク1枚200円近くする代物です。
出典:ダチョウ力
じゃあこのダチョウマスクの効果なのですが...上記図の通り、インフルエンザウイルスに関して、とても高い効果を発揮するらしい...mog自身初めて聞きました。
ダチョウが作り出す抗体は、ウイルスやバクテリア等の病原体等を不活性化する能力が非常に高いのが特徴らしいです。
ダチョウマスクに付いている「ダチョウ抗体フィルター」には、花粉や各種インフルエンザに対してIgy抗体が数100兆個以上敷き詰められている関係で、感染に不可欠なウイルスの表面の突起を「抗体」が覆いウイルスからのリスクを低減するそうです。
先ほど通常のマスクで紹介した通り、通常マスクであればインフルエンザウイルス飛抹や花粉アレルゲンなどの危険因子は、マスク上で捕集されると2時間~8時間マスク上で活性していると言われていますが、ダチョウマスクの場合は感染抑制率が10分後には99.9%という事で、マスク上でウイルスの活動が抑制されるというのが特徴です。
なので手でマスクを触ってしまっても、通常のマスクに比べて二次感染予防にかなりの効果的が期待出来そうですね。
うがいはどのくらいの効果がある?
昔から親に外から帰って来たら「うがい」「手洗い」をとにかくするように注意されたものです。が、最近では残念ながらうがいの効果は限定的で、今では積極的に推奨されていないようです。
鼻や口の粘膜についたウイルスは、ごく短時間で感染してしまいます。日常的にできるうがいの回数は限定的となるのでそこまでの効果は見込めないとの事。
頻回に水などを飲めば効果があるとも言われていますが、飲むだけではウイルスの付着する部分を全て防ぐ事は出来ず、さらに飲む回数にも限界があるので「うがいをする」「飲み物をのむ」というだけでは中々予防効果は期待出来なさそうです。
加湿はどのくらいの効果がある?
あと考えられるのが家の中に置いている人が多いと思われる「加湿器」。mog家も加湿空気清浄機を1台リビング&寝るときは寝室に常備しています。
加湿は予防効果が期待出来るといろんな所でも紹介されていました。
予防効果の理由としては2つ、
- 乾燥した環境の方がウイルスの感染性が高まるので、それを避けることが出来る
- 鼻・口腔内・気道の粘膜の乾燥を防ぐ
という事で、加湿出来る環境にいる場合は積極的に加湿をするようにしましょう。
医師1000人が進める最も効果があると思う対策 TOP5
まぁ色々上記に述べましたが、結局の所どうすればインフルエンザや風邪を予防出来るのか...
こちらはある記事にて医者1000人に聞いた最も効果があると思う対策TOP5というものが紹介されていましたので、下記に記載させて頂きます。
- 手洗いをする
- 人ごみに行かない
- 睡眠・休養をとる
- 予防接種(ワクチン)をうつ
- 加湿をする
という事で、やはり圧倒的に「手洗い」が予防効果1位となっています。
手洗いだけではなく、例えばアルコール消毒などプッシュ型など会社や建物などで常設されている所も多いですよね。こちらも手洗いと同じくらい効果的、設置されている所を見かけたら積極的に使うようにしましょう。
あとは人ごみの場所に行かない事。これは先ほど紹介した通り、空気&飛沫感染を防ぐという意味ではなく、感染者がいる確立が高まり、手すりやドアノブなど皆が触れる機会が多い箇所から感染する可能性が高いという事になります。
その他はそもそもの免疫力を高める為の体調管理だったり、事前に流行する免疫をつけておく予防接種、そして先ほど紹介した加湿などがランクインしておりますので、今からでも上記対策が出来る場合は実施してインフルエンザ流行シーズンを乗り切りましょう。
ちなみにインフルエンザの疑いがある場合、病院へ行く前に最初にやるべきことは?という質問に関してのTOP5は下記。
- マスクをする
- 安静・休養
- 隔離
- 病院に電話して受診の相談
- 水分補給
やはり感染者、もしくは感染の疑いがある方が他の人に移さない為にも積極的にマスクを付けるようにしましょう。