「しらたき」と「糸こんにゃく」の違いは?関西と関東で呼び名が違う?成分は同じ?

【 本記事のターゲット 】

  1. 鍋などで使う「糸こんにゃく」と「しらたき」の違いを知りたい
  2. 成分に違いがあるのか?地域によって呼び名が違うのか知りたい

今回は冬の時期に鍋などでよく利用する「しらたき」と「糸こんにゃく」の違いに関して解説します。

冬の時期になると食べたくなるのが「鍋」ですよね。

寄せ鍋、キムチ鍋...最近mogがハマっているのは「赤から鍋」とか「火鍋」でしょうか...

ちょっと辛いくらいの鍋がおいしくて体がポカポカするんですよね。

そんな鍋によく利用するのが「しらたき」「糸こんにゃく」かと。

mog自身関西出身ですが、東京での暮らしも10年以上になるので両方の名称を知っているのですが...もしかしたら片方の名称しか知らないという人もいるかと。

そして、この「しらたき」と「糸こんにゃく」の違いってあるのかどうか、疑問に思っている人も多いんじゃないでしょうか。mogもその一人です。

という事で、本記事では「しらたき」と「糸こんにゃく」の違いを解説致します。

「しらたき」と「糸こんにゃく」の違いを知りたいという方は、本記事を参考にしてみて下さい。

「糸こんにゃく」と「しらたき」、地域によって呼び名が違うだけ?成分は同じ?違いを解説

主に関西・西日本では「糸こんにゃく」として販売、黒色が多い

現在mog自身岡山に住んでおり、出身は兵庫で10年以上暮らしてきたのですが...

関西や西日本のスーパーでは上記の通り「糸こんにゃく」として販売されている事が多いような気もします。

そして特徴的なのが白色もあるのですが、上記写真の左右に写っている通り、ちょっとくすんだ黒灰色の糸こんにゃくというのが特徴的なのかなと。

小学生や中学生の時は兵庫県に住んでいたので、この糸こんにゃくを使ってよく鍋などをしていました。

主に関東・東日本では「しらたき」として販売、白色が多い

がしかし、社会人になって働き出して、気がつけば東京へ転勤...そして10年以上江戸川区に住んでいました。

その際、スーパーへ立ち寄って糸こんにゃくを購入しようと思ったのですが...

東京はじめ、東日本エリアでは「しらたき」として販売されている事が多いような気がします。

東京江戸川区にて、よく立ち寄ったスーパーで「ベルク」とか「オーケーストア」とかありましたが、基本白色の「しらたき」として販売されていました。

味は基本同じような気がする...どちらも鍋に入れるとおいしいですよね。

「糸こんにゃく」と「しらたき」の成分を比較。こんにゃく粉利用でほぼ一緒

実は上記写真は岡山のとあるスーパーで撮影したものとなっていて、このスーパーでは「糸こんにゃく」も「しらたき」も両方販売されていたんですよ。

ちょうどその時、「糸こんにゃく」と「しらたき」って何か違いがあるんだろうか?と疑問に思ったので、両製品の成分を比較してみました。

上記、上が「しらたき」で下が「糸こんにゃく」となります。

原材料名の所を見てみると、「こんにゃく粉」と「凝固剤(水酸化カルシウム)」という事で、両方同じ成分となっていました。

ということは...「しらたき」と「糸こんにゃく」は同じなのでは?唯一違うといえば「色」でしょうか。

西日本で食べられるこんにゃくは黒こんにゃくが多く(もちろん上記の通り白色の糸こんにゃくも多くあります)、東日本・東北地方は白こんにゃくが使われる事が多いと言われています。

白と黒の色の違いは、海藻粉末が混ぜ込まれているかいないか。若干海藻の風味が感じられるそうですが...mog自身は鍋に入れてしまったら一緒なのでは?と思っています(苦笑)。

鍋の味が強くて、そんなに違いが感じられない...あと海藻粉末が入ると若干弾力が増すので、歯応えがあるんだとか...

昔は製造過程が違っていた。昔の名残で東はしらたき・西は糸こんにゃくと呼ぶ

でも、そもそも名前・名称が違うのには何か理由があるんじゃないのか?と思って色々調べてみました。

すると、大体下記のような感じ。過去の歴史や製造過程が影響していたんですね。

  • 「しらたき」や「糸こんにゃく」といった食べ物が製造されだしたのは江戸時代
  • 関東で固まる前のこんにゃくを筒に入れて、ところてんのように穴から押し出して固めて作ったのが「しらたき」。穴から押し出す時に、「白い滝のように見える」という所から命名
  • 関西は固まった板状のこんにゃくを糸状にカットしたものが「糸こんにゃく」

上記のような歴史・製造過程の違いより、「しらたき」と「糸こんにゃく」といった形で名前も違ってきているという事になります。

現在では関東・関西はじめ、日本全国で「固まる前のこんにゃくを穴に通して細くして製造する」という過程で商品が作られています。

地域によっての呼び名の名残が残っているだけで、「しらたき」も「糸こんにゃく」も違いはほぼなく、商品としての定義もないので、現代では基本同じものと考えてOKかと。

最後に

今回は「糸こんにゃく」と「しらたき」の違いをご紹介しました。

「糸こんにゃく」と「しらたき」の違いが気になるという方は、本記事を参考にして頂ければ幸いです。