【 本記事のターゲット 】
- 那須街道をドライブ、店の看板や案内板が全て茶色
- 那須のコンビニやレストランの看板も茶色なのか。理由が知りたい
先日息子と二人で那須ハイランドパークへ遊びに行ってきました。
本件以外にも3回程那須を訪問しています。その度に車で目的地 or 帰宅する際にいつも那須街道を走っていて奇麗だな〜とか風情があるな〜と思ってそんなに気にしていなかったのですが...
何故か那須街道周辺にある店の看板やその他の看板は...全て「茶色」なんです。「何で茶色?」っておそらく誰しもが思うかと...
本日は何故那須街道周辺の看板が茶色なのか、その謎に迫ってみます。
目次
那須街道の店の看板・案内板は全て茶色で統一されている
先日那須街道の渋滞にハマった時に、気になる箇所を取れる範囲で写真を取ってみました。
お店から郵便局、レストランにコンビニ...見事に全ての看板等が茶色で構成されていますのでまずはその様子をご覧下さい。
お店の看板も茶色ベースで表現
那須街道には至る所にいろんなお店があります。もちろん道路に近い所に上記のような看板が出ているのですが...
全て茶色&文字は白になっていましたね。この色合い、何とも那須高原にマッチしていて風情が出ていますよね♪
不動産・別荘の看板も茶色
次にお店ではなく会社&不動産屋さんなどの看板も同様に茶色になっています。もちろん文字は白...
郵便局の看板も茶色で作られている
なんとなんと、郵便局の看板まで茶色に白文字となっています。
壁に記載されている文字も茶色という事で、茶色と白しか使っては行けないような規則があるのでしょうか....
なんとレストラン(COCO'S)の看板も茶色
ここまで来るともとの色が分からなくなってきました...あれ?ココスって元々色なんだっけ?そうです。元々は黄色ですよ。
ココス以外にもガストなどのファミリーレストラン等も全て看板は茶色に白文字となっていました。
看板だけでなく、駐車場の入り口案内の「IN」まで茶色&白文字(苦笑)。
コンビニの看板も茶色
そして...何とコンビニの看板に関しても全て茶色&白文字...ちょっと写真が取れなかったのですが、セブンイレブンの看板なども茶色&白文字になっていますね。
ここまで来ると絶対に規則か何かがあるはずですよね...コンビニやレストランって企業カラーがあるので普通店のカラーは変えれないはずなので...
ということで、mogなりに色々調査してみる事にしました。
那須街道の看板が茶色になっている理由を解説
色々調べている中で、恐らく最も理由に近い条例を発見出来たので下記にご紹介しておきたいと思います。もし違っていたらすみません...
下記内容は「栃木県那須町例規集」からの抜粋となります。
那須町屋外広告物条例
まず気になったのはこちらの条例。平成20年6月23日に施行されたようです。ここに辿り着くだけでも結構大変でした...
情報量も多く、条例も色々あって地元民では無い人には結構辛い...
まずこちらの条例の目的ですが、
この条例は、屋外広告物法(昭和24年法律第189号。以下「法」という。)の規定に基づき、屋外広告物(以下「広告物」という。)について必要な規制を行い、もって良好な景観を形成し、若しくは風致を維持し、又は公衆に対する危害を防止することを目的とする。
との事。規制・制限に関しては「禁止地域」に適応との事ですが...禁止地域ってそもそもどこだ?ってなりますよね。
こちらも諸々調べていると、那須町だけですが下記概要図で一通りどの場所に規制(禁止地域に指定)がかけられているのかが分かります。
見てみるとまぁ那須のメイン道路は殆ど規制がかかっている(禁止地域に指定されている)という事ですね...いつも那須インターから那須ハイランドパークへ向かう道はバッチリ「禁止地域」に該当していました。
そして第14条にて禁止地域で広告物&提出物件を表示・設置する時は規則で定める規格に適合しなければならないとの記載が...対象物は
(1) 広告板 (2) 立看板 (3) 置看板 (4) はり紙 (5) はり札 (6) 広告幕 (7) 突出広告 (8) 野立広告 (9) 電柱又は街灯柱を利用する広告物 (10) 電車又は自動車の外面を利用する広告物 (11) 広告塔 (12) 広告旗 (13) その他規則で定める公告物又は掲出物件
...う〜ん...頭が痛くなってきた...
けど広告板や立看板、電柱を利用する広告物などが店の物件を表示するものに該当しているんじゃないですかね...多分...
那須町屋外広告物条例施行規則
そしてさらにこちらの条例。先ほど広告物等は「規則で定める規格に適合しなければならない」とありましたが、規則ってなんだろうという事で調べているとその内容が記載されている箇所を発見しました。
全部読むと大変なので、こちらも少々抜粋してみると...
第4条項目8(7)
色彩は青銅製にあたっては着色しないものであり、木製又は擬木にあってはこげ茶色であって、文字は白色又は黒色とし、発光塗料を使用しないものであること。ただし、1面につき表示面の5分の1の範囲内において、色彩の制限のない一の図柄(以下「ワンポイントマーク」という。)を表示することができる。
この他にも広告の設置する高さや範囲など色々細かい規則が設定されているようですが、この第4項目8(7)にて「こげ茶色であって文字は白色または黒色」という部分が店の看板に該当しているんじゃないかな〜と思っています。
那須塩原市屋外広告物条例
さらにさらに...色々調べていると、那須塩原市にも下記条例が施行されているという事が分かりました。
- 那須塩原市屋外広告物条例(平成27年10月1日)http://www.city.nasushiobara.lg.jp/23/008228.html
那須塩原市は那須町の隣の市となっておりますが、条例を読んでいて那須町より内容がわかり易かったので紹介させて頂きますね。色々記載されていますが、同様にポイントを抜粋して説明してみると...
那須の観光地を結ぶ道路沿線のイメージアップを図るために施行されているようで、区域は「那須塩原駅」から「塩原温泉」&「那須町方面」へ向かう道路、区間に設定されています。そして、
- 板面、支柱及び裏面はこげ茶色
- 文字は白色又は黒色
とする色彩規制を盛り込んでいる条例となっています。
こちらの方がわかり易いですね。色彩規制路線図も公開されており、那須町は含まれておりませんが下記の通り「野立」と「敷地内」にて広告物をどのような地色と文字色にしなければいけないのか一覧で記載されています。
看板の地色は「こげ茶」、文字は「白か黒」と条例で決められている
これらを総括すると、那須町はじめ那須高原周辺の禁止区域や色彩規制が対象となっているエリアの広告物・看板に関しては
- 看板の地色はこげ茶でないと行けない
- 記載している文字は白か黒でないといけない
という事が厳しく条例で決まっている様です。
いやぁ、ここまで調べるだけでかなりの時間を要しました...
ということで、今回は那須高原の道に設置されている店やコンビニなどの看板が茶色である理由を諸々調査してみました。
一番言いたかった事は、町全体で観光地としての活性化を計っている&従来の風情を壊さず守っているという所が本当に素晴らしい。
東京からもう少し近くて渋滞が少なかったらもっと遊びに行っているんですが...それでも那須には1年に1回は今後も行きたいと思っています。
関東地区に住まれている方も是非那須へ遊びに行きましょう。遊園地もありますし自然がいっぱいでキャンプ等にもってこいですよ。