カーポートがあると車のフロントガラスが凍らないというのは本当?理由を解説

【 本記事のターゲット 】

  1. 冬の寒い時期、車のフロントガラスが凍ってしまう
  2. カーポートがあるとフロントガラスが凍らないって本当?理由を知りたい

今回はカーポートがあると車のフロントガラスが凍らないという件に関して、理由も含めて解説します。

2021年8月、念願の新築一戸建てを購入しました。

予算の関係もあり、カーポートは付けずに駐車場のコンクリートのみで利用していたのですが...

夏場は全く気にしなかったことが、冬の時期になって色々と問題が発生。それが今回ご紹介する車のフロントガラスが凍るという件。

カーポートをつけている人の話を聞くと、車のフロントガラスは凍ったことがないという人が多く...実際に周りを見てみても、確かにそのような現象になっているなと。

なぜカーポートがあるとフロントガラスが凍らないのか、またカーポートがない状態でフロントガラスが凍らないようにする対策法などもあわせてご紹介します。

冬の時期、車のフロントガラス凍結に関して悩んでいるという方は、本記事を参考にしてみて下さい。

カーポートの下にある車はフロントガラスが凍らない。何故なのか?理由を解説

新築一戸建て購入。カーポートなし車2台分のコンクリート駐車場を設置

先ほども少し記載しましたが、2021年8月に新築一戸建てを購入しました。

上記のような感じで、カーポートはなしで車2台が駐車できるスペースのコンクリート駐車場を建設して、コンパクトカー「FIT」を日々活用していたという感じです。

当初カーポートの建設も検討していたのですが、予算の関係もあり...

あと8月という夏場だったので、基本「雨」が降った時に雨除けになるとか、太陽が照り続いているときの「暑さ対策」くらいしかメリットを感じられなかったので...

そのくらいだったら、カーポートはいらないかな...と思い、コンクリート駐車場のみにしてもらいました。

真冬の1月。真夜中・早朝、車に乗ろうとするとカッチカチに凍っている

家の玄関から車の距離まで少しだけなので、雨が降ってもそんなに不便することなく、夏や秋などは快適に利用できていたのですが...

冬になると、想定していなかった出来事が日々発生するようになりました。それが下記。

カッチカチです。フロントガラスだけではなく、車全体が氷に覆われているような感じ。

ちなみに、地域としては岡山の南部になりますので、気候は抜群によく、雪もめったに降らない・積もらない地域となります。

なのに、上記の通り冬場はフロントガラスがカッチカチ...この状態だと前が全く見えず、氷がとけるまでエンジンをかけて待機→出発が遅れて遅刻しそうになることに。

お隣のカーポートがある家を見学。車は全く凍っていない状態

1月に入ってから毎日のように凍っているmog家の車「FIT」。

他の家も同じように凍っているんだろうなぁと思い、周辺の家を散策してみたのですが、なんと、まったく凍っていない家がちらほら存在していました。

その家に共通していたのが下記。

そう、今回ご紹介するカーポートです。

カーポートの下に入っている車だと、全く凍っていなかったんですよね。たまたまかな?と思って次の日・翌次の日も見てみたのですが、結果は同じで

  • カーポートなしの駐車場:どの車もカッチカチに凍っている
  • カーポートありの駐車場:凍らずにすぐに車が利用可能

という状況になっていました。

車が凍る原因:大気中の水蒸気が霜となって降り注ぐ+放射冷却

そもそも何故車のフロントガラスなどが凍るのでしょうか。理由を少し考察してみたいと思います。

まず大元の原因は「霜」となります。霜ですが、冷たい地面や物体に空気中の水蒸気が直接氷の結晶となり、物体の表面に付着することを指します。

霜は「冬のよく晴れた雲のない日の翌朝」に降りやすくなっており、「放射冷却」という現象によって発生します。

放射冷却とは「太陽の光によって地上に蓄えられた熱が夜になると大気中に放出、地表付近の温度が下がる現象」の事となります。

今回岡山南部と記載しましたが、別名「晴れの国」とも呼ばれるくらい気候が良い所なので、まさしく条件としてはピッタリあてはまったという事ですね。

例えば曇りが多い地域などの場合、地上からの熱を雲が吸収して熱を地面に返すため気温はあまり下がらないようです。晴れた夜は雲がないので、地上からの熱がそのまま宇宙へ放出されるので地表の温度が普段よりグンと下がります。

「雲のない冬晴れの翌朝」は冷え込みが特に厳しく、地面の温度が0℃以下になると霜が発生します。

そして、その霜が車という「物体」の表面に付着し、表面温度も氷点下となっているとカッチカチに凍ってしまうというという...

こういった原理にて、車が冬場カッチカチに凍ってしまうという現象が発生していたんですね。

カーポートがあると「降り注ぐ霜」と「熱の放出」の両方を防いでくれる

ではカーポートがあると、この現象がどのように変わるのでしょうか。

まず、単純に考えられるのが霜が降ってくるのを防いでくれるというもの。

地表近くの大気中の水蒸気が氷の結晶となりますので、カーポートがあるとその上部分でカットしてくれるので、車に霜が降り注ぐのを防いでくれます。

が、それだけだとカーポートと車の間の大気はどうなんだ?という疑問が残りますよね。

実はカーポートがあることで、放射冷却を防ぐということにも直接作用するんですよ。

雲のない夜にはカーポートの屋根が雲の代わりとなります。そして、地面から大気中に放出される熱を抑えるという効果が期待出来ます。

結果、地表付近からの熱がカーポート内に留まり、車のフロントガラスの温度低下が抑えられて、水蒸気が霜になるのを防いでくれる=車が凍らないという現象に繋がるわけです。

なるほど...だからお隣のカーポートがある車は凍らなかったのか...

カーポートがなくても車のフロントガラスが凍らないようにする方法

カーポートがない場合、車のフロントガラスが凍るのを避けることは出来なのか...

一応方法としては色々あるのですが、代表的なのが上記画像のような車のカバーをかけることになります。カー用品店などでよく発売されていますよね。

中にはフロントガラスのみカバーするものも販売されていて、霜の正体である空気中の水蒸気が降り注ぐのを阻止し出来ます。

あとは、フロントガラスの汚れを取り除くということも効果的なんだとか。

水蒸気はごみ・不純物に付着する性質を持っているので、フロントガラスが汚れていると水蒸気が付着する原因になります。

フロントガラスの汚れを落とせば、霜の張り付きを抑えることが出来ますし、「撥水コーティング」を合わせると、仮に霜がついてしまっても簡単に凍っている部分を取り除くことが可能となります。

最後に

今回は冬の時期に車のフロントガラスが凍ってしまう原因と、カーポートによる効果をご紹介しました。

家でカーポートの建設を考えている・検討しているという方は、本記事を参考にしてみて下さい。