2階建て新幹線乗車体験ブログ。2階への上がり方・1階から景色は見える?

2018年12月22日

【 本記事のターゲット 】

  1. 2階建て新幹線に興味がある
  2. どうやって乗るのか、1階から景色が見えるのかどうか知りたい

今回は2018年現時点で唯一2階建て新幹線として運行している上越新幹線の「MAXとき」に関して、実際に乗って見た感想を元に諸々ご紹介します。

2階建て新幹線MAXとき乗車レポ(2020年に消滅)

2階建て新幹線は1997年デビュー。しかし2020年に2階建て新幹線消滅

とその前に少し馴れ初めをご紹介しておきます。

2階建て新幹線が初めて登場したのが1985年、まだ国鉄時代ですね。その後JR東日本としては1994年にE1系、1997年にはE4系を相次いで導入しました。

今回ご紹介するE4系の2階建て車両は1997年にデビューし、世界の高速電車の中では最も広い1634座席という広さなんですよ♪2階建てなので、搬送力はピカイチだったわけですが...

時代が進むにつれて色々問題点が出てきます。例えば下記のような感じ。

  • 新幹線を通勤・通学に使う人々が減ってきた
  • 車両が重くなるためスピードアップがしにくい
  • E4系の車両重量はモーターがついた車両では60トン以上、「はやぶさ」よりも大幅に重い
  • 最高速度もE5系の時速320キロに対し、E4系は時速240キロまでしか出せない
  • 構造上どうしても階段が必要。バリアフリー化が難しく、車内販売も難あり

といった問題点が続々と出てきたんですよね...単純に2階建てでたくさん人が乗せれる♪というわけには行かなかったんです。

という事で、JR東日本は上越新幹線で活躍するE4系車両を2020年度末までに廃車すると発表しました。

今乗っておかないと2階建て新幹線には乗れない!という事で、2018年12月にて実際に乗車体験してきました。

東京〜新潟まで。「MAXとき315号」の1階に乗車

という事で、乗車したのが2018年12月上旬となり、東京始発新潟行きのMAXとき315号になります。

指定席で1階を選択しました。

ちなみにこちらの区間はえきねっとでの割引対象路線。

切符の上部に「えきねっと列車限定割引 トクだ値35(乗車券つき)」と記載されていますが、なんと通常料金の35%OFFで新幹線に乗れるんですよ。

東海道・山陽新幹線は利用できない東日本限定の「えきねっと」というシステムを使うので、東日本側で新幹線を利用される際はぜひ使って見てください。

2階建て新幹線の乗車口。1階 or 2階へはどうやって入る?実体験ブログ

では実際に東京駅にてMAXときの車両を拝見♪下記が2階建て新幹線の写真になります。

おぉ、本当に2階建てになってますね。1階に関しては地面に埋まってしまいそうな勢いです。

でも...これどうやって乗車するんだろうか?と疑問に思う方も多いかと。という事で、実際に乗車した際の状況をレポします。

まず入り口は他新幹線と同様に1つになります。下記写真のような感じ。

入り口入って右を見てみると...

上記写真の通り階段が...

1階に行くにも2階に行くにも階段を利用する必要があります。

確かに...これはバリアフリーは難しいですし、車内販売厳しそうですね。カートは使えないのでするとしたら首・肩からぶら下げて手持ちで車内販売をする必要があります。

ちなみにMAXときの車内全体像は下記の通り。全車両が2階建てとなっていました。

2階建ての一部がグリーン車となっています。設備等は他新幹線とだいたい同じでしょうか。

2階建て新幹線1階客室レポ。窓際はちょっと狭い&背もたれだけじゃなく座席も動かせる

今回は1階の席だったので1階の客室に入って見た感じが下記。

階段降りて自動ドアがあるので、そちらを通過するとまぁ普通の新幹線と同じ感じです。

今回窓際の座席だったのですが、下記写真の通り。

一見こちらもいつもの新幹線と同じ感じがするのですが...

2階建てという事は、車両を目一杯使っているという事なので、足元が意外と窮屈...

上記写真のとおり、きゅっと中に壁が曲線状に入ってきている感じで、1階の窓際だと若干圧迫感がありましたね。

これは他の新幹線には見られない光景かと。2階建てならではの仕様ですね。

座席の背もたれも倒せるのですが、ここは東日本独特の作りで背もたれだけじゃなく座席も動く仕様になっているんですよね。

上記写真のような感じ。MAXときではボタンが2つ用意されています。

机は他新幹線と同じで前の椅子からぱかっと外して下記写真の通り利用する事ができましたよ。

ちょっと残念なのが電源がなかった事ですかね...

2階建て新幹線の1階から景色は見える?地面に近い&ホームでは大迫力

さて、1階の窓際に座ってみた感じですが...まず最初に思ったのが「ホームがめちゃくちゃ近い」という事。

上記写真のような感じ、ホームが手に届きそうな勢いです。

東京駅だけじゃなく、通過する全ての駅のホームが同じような感じで、初めての人は若干恐怖感を味わえます(苦笑)。

いつもの新幹線とは違う視点だったので、mog個人的にはちょっと楽しかったかな...

防音壁が永遠と続く、新潟まで途切れる事はない。結果、景色はほぼ見えない

がしかし...1階の問題点はこの後新潟まで永遠に続きます。

窓を締め切って寝たり何かしら作業に没頭するには1階はベストらしいのですが...

そう、景色がまったく見えません。下記写真のとおり...

防音壁に阻まれて、外の景色が...ちょっとだけ高い建造物や山とかは見えますが、基本景色はゼロです。

東京など街の中限定かなと思っていたのですが...

雪が積もってきても上記写真の通り、新潟まで永遠とこの防音壁が続きます。

途中雪が激しくなってきたからなのか...

窓にびしゃーっと前方車両から水が...さらに視界がゼロ状態...苦笑。

という事で、本当に東京から新潟までまったく景色が見えません。

逆に2階だと普段より高い位置から景色をみる事が出来るので、景色を見る分には持ってこいですよね。

ということで、今回は2階建て新幹線MAXときに関して、実際に1階に乗車してみた体験を元に色々ご紹介しました。

2020年以降、乗る事が出来なくなってしまった2階建て新幹線。どんな感じの新幹線だったのか知りたいという方は、本記事を参考にしてみて下さい。