インフルエンザ予防接種は1回で大丈夫?子供が2回接種する理由を解説

2019年10月9日

【 本記事のターゲット 】

  1. インフルエンザの予防接種をしたい
  2. 予防接種の回数は1回でよいのか、2回の方がよいのか知りたい

今回は毎年冬になると日本で猛威を振るう「インフルエンザ」に関して、予防接種は1回で良いのか2回受けた方がよいのかという部分をご紹介します。

先日、9才の息子&6才の娘に対してインフルエンザの予防接種の案内が届きました。

こちらの記事を書いているのは2019年10月上旬となるのですが、もうそんな時期かぁ...と思いながら、子供達の予防接種の予約を実施しました。

その時、子供達の予防接種は2回が原則となっていて、間に少し時間を開けないといけないので、2回目はどの時期に受けようか...中々良い時期がないなぁという感じでスケジュールを合わせるのが大変なんですよね。

で、もちろん大人でも仕事に影響などが出ないようにインフルエンザの予防接種を受ける人って結構多いかと思うのですが、そういえば大人は1回しか予防接種をしなかったような気が...

という事で、ちょっとこの辺りが気になったので、インフルエンザの予防接種は1回で良いのか2回受けた方がよいのか解説を交えながらご紹介します。

これからインフルエンザの予防接種を考えているという方は参考にしてみて下さい。

原則としてインフルエンザ予防接種は13歳未満は2回、13歳以上は1回

インフルエンザは変異が発生&終生免疫ではない。毎年予防接種が必要

インフルエンザ、中には感染したことがないというツワモノもたまにいますが、おそらく誰もが一度は感染したことがあるのではないでしょうか...

mog自身も、過去自分で覚えているだけでも4回は感染しています。個人的に一番しんどかったのは2009年に大流行した新型インフルエンザに感染した時ですね。

40度近い高熱が出て、めまいや頭痛・吐き気などなど...さらに節々が痛くなり、まったく動けなくなりますよね。

感染したら最後、学校や会社でももちろん出席停止になりますのでだいたい1週間は外出禁止という状況が続いてしまいます。

で、ここで疑問に思うのが、

  • なぜ以前インフルエンザに感染しているのに、また感染してしまうのか...

という点。

これは結構聞いた事があるという方も多いと思いますが、インフルエンザは変異していくので以前の免疫がきかない場合が多いんですよね。

それに伴ってインフルエンザワクチンの接種で取得できる抗体は終生免疫ではないので、インフルエンザの感染を予防するためには毎年の接種が必要となるわけです。

子供向けインフルエンザ予防接種の案内には、間隔を空けて2回接種と記載

さて、mog家には先ほど記載した通り小学校4年生の息子と幼稚園年長の娘がいるわけですが...

今年は娘の最後の幼稚園&12月に発表会があるということで、予防接種をちゃんと受けさせようということに。

毎年幼稚園や近くの小児科から予防接種の案内をもらうのですが、一通り読んでみると下記のような記述内容となっていました。

  • 予防接種の予約期間は10月〜12月
  • 13歳未満の方は2回、13歳以上は1回の接種
  • 2回目の接種は1回目の接種の2週間から4週間後に受けて下さい

といった感じ。

重要なのは2回接種が必要ということと、1回目の接種から2週間から4週間後に再度予防接種を受けないといけないという点。

13歳以上&大人は原則として予防接種は1回、3歳以上はワクチン量同じ

一方、大人含めた13歳以上(中学生以上)の場合は、予防接種は1回のみが基本原則となっています。

実は3歳未満と3歳以上の場合で予防接種の量(ワクチン量)が違うんですよ。知ってましたか?mogは初めて知りました。

  • 生後6ヶ月~3歳未満:0.25ml / 回
  • 3歳以上0.5ml / 回

となっているようです。

ちなみに2010年までは「1歳未満:0.1ml / 回」「1~6歳未満:0.2ml / 回」「6~13歳未満:0.3ml / 回」「13歳以上:0.5ml / 回」となっていて、回数は同じ13歳未満は2回接種、13歳以上は1回接種となっていました。

こちらは厚生労働省のHPに記載されている文言なのですが、ちょっと抜粋してご紹介すると

健康な成人の方や基礎疾患(慢性疾患)のある方を対象に行われた研究から、インフルエンザワクチン0.5mLの1回接種で、2回接種と同等の抗体価の上昇が得られるとの報告

と記載されているようで、成人であれば2回接種しなくても1回接種でほぼ同じ効果が得られるとのこと。

しかし、13歳以上は1回 or 2回と案内しているところもあり、実際のところはどうなのか...ちょっと迷う部分でもあります。

あと疑問に思う事として、3歳以上の予防接種ワクチン量は同じなんだから、3歳以上は1回摂取でも良いんじゃないかと思ったり...

本当に予防接種は2回必要?WHOや厚生労働省が記載している内容を読み解く

もともと日本にインフルエンザ予防接種が導入されたのは1962年となり、当時の予防接種は純度が低く、副反応が強く出た為、摂取量が現在とは違ったものとなっていました。

そういう経緯もあり、当時の量では小児のインフルエンザ予防効果(抗体量)は十分ではなく、2回接種が基本となっていました。

しかし、先ほど記載した通り2010年からは摂取量が大幅に増えたんですよね。で、実は今日本では先ほど記載した通り13歳未満は2回摂取というのが原則となっているのですが、他の国では違っていたりします。

という事で、それに関連する事項として気になる記述をいくつかご紹介。まずは日本の厚生労働省のHPから抜粋したものになります。

13歳以上の方は、1回接種を原則としています

3歳未満の方は、2回接種です。1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることから、日本ではインフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりとなっています。なお、1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行っていただいて差し支えありません。
(1)6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種、(2)3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種

これは先ほど紹介した通り、13歳未満は2回接種、13歳以上は1回ということになりますね。

次に世界保健機関(WHO)or 米国予防接種諮問委員会(US-ACIP)が推奨しているのが下記。

9歳以上の小児及び健康成人に対しては「1回注射」が適切である旨、見解を示しています。また、米国予防接種諮問委員会(US-ACIP)も、9歳以上(「月齢6ヶ月から8歳の小児」以外)の者は「1回注射」とする旨を示しています。

接種回数について、WHOは3歳~9歳未満で過去に予防接種を受けたことがある場合と9歳以上、米国では6ヶ月〜8歳で過去2回以上の予防接種歴がある場合と9歳以上は1回で良いとされています。

簡単にいえば、過去予防接種を受けた事があれば1回でもOKという事ですね。

次にインフルエンザワクチン臨床試験結果が下記になります。

3歳を越えると1回目の接種でヨーロッパ医薬品庁のインフルエンザワクチン評価基準を満たします。一部の人で2回目接種することでさらに抗体価の上昇みられることから、確実に発症予防を期待するなら2回接種が勧められますが、重症化予防を期待するのなら1回接種でいい

あれ?ここまで読んでると、3歳以上子供の予防接種は1回で良いんじゃないのか...

その他、病院のHPには下記のような案内文も...

過去に2回以上ワクチンを接種されている3歳以上のお子さんは1回接種でよいでしょう。また、インフルエンザワクチンの効率的な使用と安定供給のため、13歳以上の方は1回接種を原則とします。

中々難解ですね(苦笑)

これらを読み解くと、基本大人と同じ量を接種できる3歳以上であれば基本予防接種は1回でも良いのでは?と思ってしまう所です。

実際に病院によっては特定条件を満たせば1回でも良いとしている所もあるみたいです。

が、過去インフルエンザに感染したことがなかったり、予防接種を打ったことがない方は2回接種のほうが抗体価の上昇がみられるので、発症予防の確率をあげるのであれば2回接種をした方が無難ですね。

3歳未満は先ほど記載した通り、そもそも接種できるワクチン量が少ないので2回必須となります。

インフルエンザの予防接種はどのくらい効果が見込める?

インフルエンザの感染・発症ですが、インフルエンザウイルスが口・鼻あるいは眼の粘膜などから体の中に入ってくることから始まります。

体の中に入ったウイルスは次に細胞に侵入して増殖し「感染」します。しかし、インフルエンザの予防接種では、この感染に関して完全に抑える働きなどは無いそうです。

そしてウイルスが増えてくると、数日潜伏期間を経て発熱やのどの痛み等の症状が現れます。この状態をインフルエンザが発病(発症)したと言います。このタイミングで予防接種の効果が発揮されます。

ただ、インフルエンザワクチンには、この「発病」を抑える効果が一定程度認められていますが、麻しんや風しんワクチンで認められているような高い発病予防効果を期待することはできないので、こちらも完璧に防ぐということはできないんです。

インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することとなります。

発病をいかに抑えることが出来るかどうか...発病しても重症化をまぬがれる事が出来るかどうかという点が重要です。

ちなみに、厚生労働省のHPに下記の通り発病率に関して記載されているので、抜粋してご紹介。(6歳未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究結果)

・ワクチンを接種しなかった方100人のうち30人がインフルエンザを発病(発病率30%)
・ワクチンを接種した方200人のうち24人がインフルエンザを発病(発病率12%)
→ ワクチン有効率={(30-12)/30}×100=(1-0.4)×100=60%

ワクチンを接種しなかった人の発病率を基準とした場合、予防接種した人の発病率が60%減少してい流という結果です。わかりやすく書き直すと、発病率は下記のようか感じですよね。

  • 予防接種をしたかった場合、100人中30人がインフルエンザを発病
  • 予防接種をした場合、100人中12人がインフルエンザを発病

という事で、発症を半分以下に下げる事ができているという結果になり、予防接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではないという事が上記結果から分かるかと。

ただこれはあくまでも発病したかどうかという部分にフォーカスしており、発病後の重症化を予防するという事にも当然ながら効果がありますので、長く苦しまなくて済む場合もありますよね。

ちなみに予防接種の効果・期間に関しても最後にご紹介。

例えば、13歳未満で2回予防接種する場合、1回目を10月下旬から11月初旬・2回目を11月下旬から12月初旬に実施した場合、さらに13歳以上で1回予防接種する場合はは11月下旬から12月初旬に接種した場合だと、12月中旬までにインフルエンザ予防効果を得ることができ、4月末から5月初旬まで効果を維持出来るようです。

簡単にいえば、最後に予防接種してから2週間は予防効果が出るのに時間がかかって、約5ヶ月の予防効果が見込まれるという事になります。

2019年今年は流行り始めが早いので、なるべく早めに予防接種済ませておきましょう。

最後に

今回は冬に猛威を振るうインフルエンザの予防接種の回数に関して詳しくご紹介しました。

海外では小学生などは1回で済ます所も多いみたいですが、日本だと2回がデフォルトになります。病院によっては相談に乗ってくれる所もあるみたいです。

大人は基本1回でOKですね。乳幼児が優先&ワクチンが足らなくなるという懸念点もあるようなので、大人の方は1回の予防接種でこの冬を乗り切って行きましょう!