【 本記事のターゲット 】
- 小さい子供がいる
- 食べ物の袋の中に入っている乾燥剤(シリカゲル)を子供が食べてしまった
- どういう処置をすればいいのか、大丈夫なのか知りたい
会社から家に帰宅すると、妻が血相を変えて
- 息子がお菓子の袋にはいっていた乾燥剤を食べて(飲んで)しまった、どうしたらいい?
といきなり言われ...
諸々家で応急処置を行ったり、その後の対応などを調べたりしたのでその時の状況をご紹介します。
小さいお子さんが居る方は結構こう言った事態に遭遇するんじゃないかなと...
その時親としてはかなり焦ると思うのですが(mog家もそうだったように...)、まずはひと呼吸置いて状況把握と下記記事内容を見てどうすればいいのか対応を検討してみて下さい。
息子が乾燥剤シリカゲルを食べた・飲んだ時の状況
知り合いから貰ったお菓子(せんべい)を子供たちだけであけて食べた
状況としては嫁さんと息子(8歳)娘(5歳)の3人でどこかに出かけており、その時にせんべいに近いお菓子を貰ったとの事。
そして家に帰って来て手を洗った後、そのお菓子を子供たちだけで開けて食べたらしいです。
嫁さんは夕食の支度を...という事で、息子にハサミとお菓子を渡して食べて良いと言ったらしく...
上記状況で今回の事態が発生してしまいました。息子も8歳なんだから大丈夫だろうと思っていたらしいですが...
息子曰く、袋に入っている小さい玉がお菓子に見えた
せんべいなど湿気に弱いお菓子などに乾燥剤って良く入っていますよね。
今回入っていたのは下記「シリカゲル」の乾燥剤になります。
事件発生後のシリカゲルなので、よく見て頂くと上の方に切り口があるのが分かるかと。
何故か息子&娘は袋の中に入っているせんべいと上記シリカゲルがお菓子と思ったらしく、こちらハサミで切り口を入れて小さい玉がお菓子(あめやラムネに見えたんですかね...)にみえたとの事。
ちなみにシリカゲルですが、二酸化ケイ素を主成分とし、シリカゲルの表面には見た目には見えない微細な孔があるらしいです。
湿度環境に応じてその孔や表面に吸着されるらしく、吸湿とともにピンク色に変わるそうな...
確かに袋の中を見ると、ピンク色に変わっている小さい玉があるのが分かるかと。美味しそうに見えると言えば見えるかも...
味がしないと思いつつ、10粒食べた。固いのでそのまま飲み込んだ
嫁さんが夕食の支度をして、まったく見えない所で子供達二人がお菓子のせんべいと先ほどのシリカゲルをポリポリ食べ出して3分後...
嫁さんが異変に気付いて、子供たちが食べている袋を見ると...シリカゲルの袋を持ってせんべい以外の物を食べているという事を発見、しかし時既に遅し、既に数粒食べた後...
嫁さんが大声で注意したらしく、「それ食べれない&食べたら死ぬよ」というと、5歳の娘は「よかったぁ〜まだ食べてない」と...
8歳の息子は「え!?食べちゃった...」と青ざめていてかなり不安そうな様子(汗)。
という事で、今回食べちゃったのは小学校3年生にもなる8歳の息子です...袋に「食べれません」て書いてあるのにまったく読んでなかった模様...
とりあえずどんだけ食べたのかを見てみる&息子に聞くと10粒程食べたらしい...ちなみに味は全くなかったと言っていました。
じゃあなんで10粒も食べたんだ...謎です。
そしてシリカゲル自体は結構固いのでそのまま飲み込んだとの事...
何で分からないんだと思いつつ、食べてしまった物は仕方がないのでとりあえず家で出来る応急処置を色々調べながら対応する事に。
乾燥剤シリカゲルを食べたと分かった後、直に出来る応急処置法
とにかく今口に含んでいるもの全部吐き出させた
まずこれは誰でもする事だと思いますが、まだ口の中にお菓子含めたシリカゲルが数粒残っている状態だったので、口に含んでいるものを全て吐き出させました。
すると、せんべいにまざって数粒シリカゲルが...
状況把握、どのくらい体の中に入ったのか(飲み込んだのか)
とはいえ、これ以上の数を食べたと本人が言っているので、既に数粒はお腹の中へ...
再度袋を見て、息子に聞いた状況を元に判断すると、7粒はお腹の中に入ってしまったとの事。
シリカゲルの一粒は本当に小さいので、多分大丈夫なんじゃないかと思いつつも色々手当たり次第調べる事に。
噛んだのか、なめたのか...なめた可能性がある場合は全力で口を濯ぐ
お腹に入ってしまった状態で、シリカゲルがどのような症状を引き起こす可能性があるのか...
という事なのですが、シリカゲル製造元のHPに下記記載が。
安全性
シリカゲルは、純度の高い(99%以上)の二酸化ケイ素からなります。二酸化ケイ素は化学的安定で毒性はありません。体内で消化吸収されないので、誤って食べても中毒を起こす心配はありません。
毒性はなく、体内で消化吸収されない...という事は、数日経過すれば便と一緒に出てくるという事ですね。
とりあえず一安心、毒性がないと分かっただけでも良かった。
不安な方向けにこちらに製造元のURLを貼っておきますね。安全性という項目を見ておいて下さい。
がしかし、下記のような記述も...
まれに口の中がただれたり、粒状のものの場合、食道の壁に付着して炎症を起こす
シリカゲルを歯で噛んだり、あめのようなイメージで舐めていると、口の中がただれる可能性があるらしい。
一応息子は飲み込んだという事で、殆ど噛んでいないとの事ですが、口の中のものを吐き出させた後はとりあえず水道水で口の中をしっかりすすぎました。
その後息子の口の中を見ましたが、ぱっと見た感じは特に何も症状は出ていなかったです。
食べた事が確認出来た場合、少量であれば水を多めに飲ませて様子見
先ほどの製造元HP以外にも研究結果など色んな記述がされていたのですが、総じて共通なのが「毒性の心配はない」との事。
1袋程度の量であれば、症状が出来る事は少ない&家庭用の小さな包装単位の量ぐらいなら食べても中毒の心配はないとはっきり明記されています。
ただ先ほど記載した通り、口の中に長時間入れていたり舐めていた場合まれに口の中がただれたりする事があるらしく、また飲み込んだ後食道の壁に付着して炎症を起こすことがあるそうです。
そして消化器粘膜に付着した場合、脱水作用が働くとの事なので、次に家で出来る応急処置としては「水・牛乳などで十分な水分を与える」事です。
mog家の息子の場合は小さいコップ5杯分の水を飲ませて様子を見る事に。
数日様子見、特に息子に変化は無く良好。大量摂取時などは病院へ行きましょう。
今この記事を書いている時点で、息子がシリカゲルを食べて4日が経過しましたが...全く問題なさそうですね。(その後数ヶ月経過しましたが、息子の状態は特に問題なく良好です。)
便からシリカゲルが出たかどうかはちょっと分からなかったのですが、恐らくこの日数経過しているので排出されている事でしょう。多分...
ちなみに今回は数粒だったので家で経過観察しましたが、大量摂取の場合
- 閉塞を起こす可能性がある
- 呼吸器に入った場合は咳や窒息を起こす可能性がある
という危険性も考えられます。
1袋仮に食べても毒性としては大丈夫との事ですが、大量摂取の場合は、医療機関(病院)に行って異物として処理してもらう必要もあるかもしれません。
あと注意するべき項目としては、今回シリカゲルに関して記載しましたが他成分が含まれている場合です。
なので誤って食べた乾燥剤の袋に記載されている成分などを今一度見てみましょう。
たとえば、乾燥剤には他に毒性の高い危険な「生石灰」などもあるそうです。慌てるのは仕方ないですが、あくまでも冷静に判断するようにしましょう。
ということで、今回は食べ物やお菓子などに入っている乾燥剤「シリカゲル」を誤って食べた際の応急処置法や毒性などに関して詳しくご紹介しました。
今息子が8歳でこれまで子育てしてきた8年間、乾燥剤を食べたという事件はありそうで今まで一度も無かった事だったので...ちょっと焦りましたが、本記事で記載している通り基本はそんなに心配は入らないはず。
まずはどのような状況なのか、どんな物をどのくらい食べてしまったのかをしっかり把握した上で対応するようにしましょう。