【 本記事のターゲット 】
- 飯盒を持っていない状態で米炊きをしたい
- キャンプなどで急遽米を炊かなければいけない場合の対応策を知りたい
先日那須高原にあるキャンプ場「こっこランド那須体験」に訪問してきたのですが...このキャンプの中で久々にやらかしたのが「忘れ物」。
以前のキャンプでも机を忘れたり、米自体を忘れたり色々あるのですが...今回忘れたのが「飯盒」でした。
キャンプなどで飯盒を忘れた際、皆さんならどうしますか?mogは真っ先にキャンプ場の管理人の元へ行って「ここのキャンプ場って飯盒レンタルありますか?」と聞いて見ました。
「申し訳ございませんが、ここでは飯盒のレンタルは行っていません」との事...
あぁ、終わった。近くのホームセンターでも探して買いに行ってこようかと一瞬考えたのですが...
ぱっと上を見るとレンタル表の中に「鍋」があるではないですか。
そう、10数年前になりますが、ワンダーフォーゲル部時代に山で食事を作る時、基本「コッヘル」(簡単に言うと登山用鍋)を使って米炊きでもスパゲッティでもカレーでもなんでも作ったものです。
そこで久々の鍋で米炊きにチャレンジ!その結果...
見事ふっくらご飯が炊けましたよ。
という事で、今回は鍋でお米を炊く方法をご紹介します。
目次
飯盒以外で米を炊く。事前に準備しておく道具、米・水の配分を解説
最低限必要な道具
まずは最低限の準備は必要ですね。下記道具が揃っている事を確認しましょう。
- 鍋(フタ付き)
- 火(ガスコンロかキャンプ用バーナー)
- お米(当たり前...)
- お水
上記項目のうち、どれか一つでも欠けるとお米は作れないですよ。
鍋に関してもフタ付きでないと駄目です。火は取り合えず鍋の中の水を沸騰する事が出来れば何でもOK。
米と水の配分は「1:1.5」で計算する
次に米を炊く為の事前準備として、鍋の中に米を入れてキャンプ場等であれば炊事場で米を洗います。そして水を入れて30分くらい浸けておきます。
ここで迷うポイントとしては
- 水っていくらくらい入れれば良いんだろう?
という事。もちろん普段の飯盒や炊飯器にはメモリが付いているのであまり意識した事がない人も多いかと。mog自身ワンダーフォーゲル部の時から叩き込まれた事として、米と水の割合は1:1.5で入れるという事。
この法則で入れた際、米炊きを失敗した事は殆どありません(焦がしてしまった事以外...汗)。
なんでもいいので、米と水を入れる容器を準備しておきます。なければ鍋のフタでもいいです。
今回キャンプで実施した時はコップを使って、持ってきた米が大体コップ何杯くらいなのかを毎回コップに入れながら鍋に移していました。
そしてコップに入れた回数の×1.5倍の量の水を鍋に入れれば良いのです。米コップ4杯であれば水は6杯といった感じに...
鍋で米を炊く手順・方法を詳しくご紹介
さて、事前準備が完了したので実際に鍋で米を炊いて行きます。
実際に今回mogが実践した米炊きは下記のような感じ。
そこそこデカい鍋にプリムスバーナーが1つ。ちょっと心もとない...
火をつけて直で鍋を置く
必至過ぎて途中写真を取れなかったので、今回下記イラストを簡単に作成してみました。まぁ大体こんな感じかと。
まずはこの状態で沸騰するまで待機する形になります。
中央部分の焦げに注意
とはいえ、そのまま放置していると中央部分のみ焦げてしまうと行った事態が発生する可能性があります。
見てもらえれば分かるかと思いますが、プリムスバーナーなどは鍋の中央にしか火が当たっていないですよね?
たとえ沸騰していなくても中央部分を集中的に火で熱すると米と鍋がくっついて焦げてしまうものです。
なので、mog自身は沸騰する前から下記のような感じで火があたる部分を前後左右に動かして中央が集中的に火が当たらないように調整しています。
昔米は上手く炊けたのですが、鍋中央部分のみ真っ黒...という事があったのでこの方法を利用しています。
この方法を使えば基本焦がす事はそんなに無いはず...
鍋内の水が沸騰した後
しばらくすると当然鍋の中の水が沸騰してくるはずです。
沸騰しなければそもそも火が弱いという事...その場合は火力をなんとかして上げる必要があります。沸騰しなければ先へ進めませんよ。
さて、沸騰した後いくつかポイントがあります。まず第一に...
「絶対に鍋のふたを開けない事」
これに尽きます。沸騰した直度、気になって何度も鍋のふたを開けて確認...その気持ちはものすごく分かるのですが、鍋内の圧力を高める為にもフタは開けては行けません。
湯気が出てきても、焦げ臭い匂いが無ければ基本大丈夫です。フタは閉めたままにしておきましょう。
次に重要な事が
「鍋のふたを手で押さえる」
という事。
沸騰すると蒸気が出て当然鍋がガタガタいい出します。が、ここはなるべくフタが開かないように手でフタを押さえつけます。当然蒸気でかなりアツいので軍手は必須ですよ。
そして一番重要な事...
「鍋を火から少し離して持ち上げ、円状にくるくるまわしながら熱する事」
これがかなりの体力を消耗します。
腕も腰も痛い...ワンゲル時代は一人だと辛いので何人かで交替しながら対応した物です。
イメージとしては下記のような感じ。
火を弱める必要はありません。が、沸騰してからは鍋をそのままバーナーの上に置きっぱなしはかなり危険。ちょっとした油断が速攻焦げに繋がってしまう恐れがあります。
ずっと持っていないと行けないので体力的にも辛いのですが、鍋を2〜3センチ持ち上げて火が1ヶ所に当たらないように常にぐるぐるを鍋を円状にまわし続けるという事。
そうすると全体に火が通り、鍋を手で押さえておく事によって鍋内の熱と圧力が高まり、ふっくらとしたご飯が炊けるのです。
米と水の量によって時間は全然違ってきますが、大体10分〜15分程度でしょうか。直に開けてしまうと米が炊けていない&鍋内の熱と圧力が下がってしまうのである程度様子を見るようにしましょう。
基本ぐるぐると鍋を持ち上げてまわしていればそうそう焦げないはずですので...
そしてそろそろ出来たかなと思ったら鍋を机の上等に置いて(机が熱で壊れる等の心配がある場合は新聞紙などを敷いておきましょう)、鍋をささっとあけて箸やスプーンで米を取って少し食べてみましょう。
米の芯が残っていなければ基本OKです。思った以上にふっくら美味しいお米になっている事に驚く事でしょう。
ということで、今回は鍋でお米を炊く方法をご紹介しました。
実はmog自身、大学時代一人暮らしだったのですが何と炊飯器を持っていませんでした。それも4年間...
米を炊くときは台所のガスコンロで一人米と水を入れた鍋をぐるぐる回していたというちょっと異様な光景でご飯を自炊していた事もあります。
キャンプやBBQでお米を炊きたい!しかし飯盒や炊飯器がない...
そんな場合、是非この「お米を鍋で炊く方法」を実践して頂ければと思います。慣れれば誰でも出来る簡単なお米の炊き方ですよ♪チャレンジしてみて下さい。