【 本記事のターゲット 】
- 車のフロントガラスに飛び石が飛んできて当たった
- フロントガラスに傷・ヒビが入った
- そのまま走行するとどうなるか、修理は可能かどうか知りたい
今回は車で高速道路などを走行中に、フロントガラスに飛び石が当たってヒビが入ってしまった・傷が入ってしまった場合の対処法を実体験ベースでご紹介します。
先日東京から岡山まで高速道路を走行中...
ちょうど神奈川県から静岡県に入る手前あたりで事件が発生しました。
- ビシッ!!
そう、前方の車(大きめのワゴンカー)のタイヤから、おそらく小石がフロントガラスに向けて飛んできたんですよ。
高速道路なので、時速100km近くで走行していた時の出来事。今までパシッとかピシッとか、何度か石が当たった事はあるのですが、今回ビシッとかなり大きい音がなり...
夜走行していたので、岡山に着いて朝になってから見てみると、思った以上にフロントガラスが傷ついている&ヒビが入っている状態。
自分自身約10年間車を運転していますが、フロントガラスに傷・ヒビが入った事が今まで一度もなかったので相当焦ってしまいました...
- これ、そのまま放置していたらどうなる?傷が広がっている気がする...
- 車検は通るのか?
- そもそも修理出来るのか?
などなど。
同じように心配になる方も多いかと思いますので、車屋さん・業者とのやりとりの結果や、最終的に修理で完治(正確には補強ですね...)するまでの流れをご紹介します。
フロントガラスに飛び石があたって、どうすれば良いか迷っているという方は、本記事を参考にしてみて下さい。
目次
- 1 フロントガラスに飛び石、ヒビが入った時の対処法と修理可能な範囲を解説
- 1.1 高速道路中、フロントガラスに飛び石が直撃。ヒビが入った
- 1.2 放置NG、ヒビが拡大。ストレート・スター型はリスク大(振動・寒暖差等)
- 1.3 取り急ぎセロテープで傷を覆う。雨に濡れて水分が中に入らないように
- 1.4 地元の車屋&詳しい知人、大手カーショップ「ジェームス」へ電話相談
- 1.5 車のガラス屋さん「ダックス(glassD)」へ連絡、翌日診断してもらう事に
- 1.6 500円玉以下の傷&フロントガラスの縁からある程度離れていないと修理不可
- 1.7 フロントガラス縁付近の傷、厳しいと言われながら修理実施。費用は1万5千円
- 1.8 30分で修理完了。ほぼ傷が見えないくらいに修復。6割くらいの強度まで復元
フロントガラスに飛び石、ヒビが入った時の対処法と修理可能な範囲を解説
高速道路中、フロントガラスに飛び石が直撃。ヒビが入った
先ほども記載した通り、東京から岡山に向かって東名高速道路を走行中...
ちょうど御殿場の少し手前あたりの高速道路で、前方の車より飛んできた石らしきものが、mog家のフィットのフロントガラスを直撃...
結構大きい音がして、一瞬目をつぶってしまったくらい。
嫁さんはペットボトルの音か何かと勘違いしていたようですが、mog自身ははっきり「石」がフロントガラスに当たったと確認。
当たった当初、真夜中だった&走行中だったため、詳しく確認していなかったのですが...
運転席からみると、運転席の右下あたりに傷がついている(最初水溜りに見えた...)模様。
朝になって日が出てきた後、詳しくフロントガラスを確認してみると...
上記、分かりますでしょうか。フロントガラスの左下、ちょっと葉っぱと重なっている部分になります。
拡大してみると...
あー、、、見事に穴が開いているような感じ。さらに、その穴を中心に上下左右にヒビが入ってしまっている...
ちなみに、運転席からみると下記の通り。
中からみると、あんまり傷って分からないくらい。ちょっと線・亀裂が入っているくらいかなと思っていたのですが...
正面・外からみると、結構深い傷&ヒビが入っている状態になっていました。貫通はしていないので、中から触るとツルッとしていますが、外を触ると凸凹...
なるべく前方の車から車間距離はとっていたつもりだったのですが...やはり100km近くのスピードで小石が直撃すると、こういった事になってしまいがちですよね...
避ける事は基本できないので、飛び石が当たるかどうかは運といえば運...今回は運が無かったですね(泣)
放置NG、ヒビが拡大。ストレート・スター型はリスク大(振動・寒暖差等)
で、最初そこまで大した傷じゃないと勝手に判断して、しばらく放置・次の車検くらいまで放置しておこうと思っていたのですが...
岡山へ到着し、しばらく車を走行していたら、どうにもこうにもにヒビが広がってきているような気が...
最初は1円玉くらいのヒビの広がり具合だったのですが、気がつけば100円玉に近いくらいまで大きくなってきている...
1円玉から100円玉の大きさになったのは翌日の事。
その間、ヒビが入った状態で車を走行していたので、もしかしたらそう言った事が原因なんじゃないかと思い、ちょっと調べてみると...
- ストレート型
- スター型
といった飛び石での割れ方・亀裂が入っている場合は、ヒビがどんどん広がっていくリスクが大きいとの事。
今回mog家の車の破損状況からみると...上下左右にヒビが入っているので、スター型に分類され、もっとも危険な飛び石の割れ方をしてしまっているんですよね。
急いで車に詳しい知り合い&地元の車屋さんに連絡をしたのですが、
- ヒビは広がる事がある
- 特に走行中の振動によって広がる
- フロントガラスの外と中の寒暖差で、ヒビが一気に進行する場合もある
- とにかく早く診断してもらった方がよい
との事。
うーん、ますます心配になる...
取り急ぎセロテープで傷を覆う。雨に濡れて水分が中に入らないように
とは言え、急に車を修理に持っていく事も出来ず...
自分で出来る応急処置はないかと思い、下記の通り傷が全部覆う事が出来るようセロテープ(透明)を貼ってみました。
これが正しいかどうかは微妙なところなのですが...(粘着部分がガラスの中に入ってしまう恐れもある)
上記の通り、フロントガラスに傷が入ったあと、雨が降ってきたんですよね...タイミングも悪い(汗)
で、傷・ヒビの中に水分が入ってしまうと、修復に支障をきたす恐れがあるという事なので、手元にあったセロハンテープをペタッと貼ってきました。
ただ、セロテープを貼る時は、優しくペタッと貼る感じで。もちろん空気や隙間などはないように貼る事が条件となり、こうする事で水分などが入る事を防ぐ事が可能です。
ただ、傷口を強く押したりすると余計にヒビが広がる可能性が高いので、出来るだけ触らない&車を走行させないように...
まず自分自身で出来る事は、
- これ以上ヒビを進行させない(下手に触ったり、車に振動を与えたりしない)
- 水分など余計な不純物が入らないようにする
ですね。
地元の車屋&詳しい知人、大手カーショップ「ジェームス」へ電話相談
取り急ぎ応急処置&傷口を広げないという事を意識しつつ、どうやって修理をすればいいのか、そもそも修理が出来るのかどうか...
こちらも同様に車屋さんや知人にお話を聞いてみました。
が、やはり見てみないと分からない&フロントガラスの在庫は持っていないので、仮に交換となった場合は即日修理は不可との事。
そこで、大手のカーショップ「ジェームス」へ電話をしてみたのですが...
うーん、やはりフロントガラスの在庫などはない模様&修理出来るかどうかは分からないとの回答が...
さらに今回時期としてはお盆に入る前だったので、フロントガラスを手配しようにも、お盆休みに入ってしまってしばらく手配出来ないとのこと...
ますます不安が広がる...
放置している間に傷が広がって、走行できなくなったりしたらどうしようとか、走行中に前方が見えなくなったらどうしようとか...
車のガラス屋さん「ダックス(glassD)」へ連絡、翌日診断してもらう事に
不安が増大していったので、ジェームスへ
- とにかく早く診断&修理、もしくはフロントガラスを交換してもらいたい
と伝えたところ、今回お盆という時期もあったので、直接ガラス屋さんへ連絡した方が対応も早いし確実と言われました。
そこで、ジェームスから紹介していただいたガラス屋さんというのが...
- ダックス(glassD)
というお店でした。
とりあえず速攻ダックスさんへ電話をして、状況を伝えてみることに...ダックスさんの回答は下記の通り。
- 診断して、その場で修理出来るのであれば対応する
- フロントガラスの在庫はないので、修理ができない場合はどうするか相談しましょう
とのこと。
診断自体は当日でもOKと言われたのですが、ちょっと別件で用事があり...翌日の朝一(ヒビが入って二日後)に車を持っていくことに。
500円玉以下の傷&フロントガラスの縁からある程度離れていないと修理不可
あと、ダックスさんへ電話で修理依頼をする際に言われたのが
- 傷の大きさ・ヒビの大きさはどのくらいか?
- どの位置に傷・ヒビができたのか
ということ。
500円以下におさまる大きさの傷・ヒビであれば多分大丈夫と言われたので、実際に手持ちのコインで測ってみると、大体大きさは100円程度...多分広がっていない、大丈夫かな。
問題は傷・ヒビの場所ですね。
上記先ほどの写真なのですが、今回フロントガラスに飛び石が当たった箇所って、フロントガラスの黒い縁の内側の線から測ってみると...
- 横から5cm
- 下から10cm
くらいだったんですよね。
これは厳しいのかな...基本フロントガラスの縁周辺の場合、強度を保てなくなるので断る業者が多いんですよね...
フロントガラス縁付近の傷、厳しいと言われながら修理実施。費用は1万5千円
さて、翌日朝一にダックスさんへ傷ついたフィットを持って訪問。
最初に受付・手続きをした後、スタッフの方に実際に傷・ヒビをみてもらうことに...
見てもらう前に、応急処置で貼り付けていたセロテープを自分で剥がします。綺麗に保護されて、水分等は入っていない模様。
あと、思った以上にさくっとセロハンテープをフロントガラスから剥がすことができました。余計な力が働いて、ヒビが広がるのが怖かったのですが...大丈夫でした(苦笑)
綺麗な状態でスタッフに見てもらったのですが、最初の回答は下記の通り。
- 結構ヒビが入っていて、伸びてきている状態。このままだとヒビは伸び続けるでしょう。
- 傷の大きさとしては修理可能だが、傷の場所がフロントガラス縁付近なので修理不可
なんてことだ...修理不可なのか。やはりフロントガラス交換か...けど、在庫がないからすぐに交換はして貰えない。
実はこのあと東京へ戻らないといけない状況のため、再度高速道路を岡山から東京まで走行する予定だったのですが、このヒビが入っている状態で10時間も高速を運転し続けるのは流石に怖すぎる...
なんとか修理してもらえないか?ということをスタッフに伝え、今フロントガラスを手配してお盆明けに修理だと間に合わない旨も併せて伝えると...
- 出来る限りリペア作業をやってみましょう
- リペア作業によって、ヒビが伸びるリスクがあるので理解を
- ヒビが一気に進行しそうであれば、作業はそこで中断させて頂く
という条件を提示され、ここは賭けに出る感じで「よろしくお願いします」とフロントガラス修理を実施してもらうことに。
お値段は1万5千円くらい。
中々の金額ですが、フロントガラス全交換だと10万円前後発生するという事と、即日対応出来ないという事で、リペア作業に賭ける事に。
30分で修理完了。ほぼ傷が見えないくらいに修復。6割くらいの強度まで復元
店内で30分程待機していると...
スタッフの方が「作業完了しました。フロントガラスの状況をご確認お願いできますか?」と言われたので、見に行ってみると...
お、先ほど傷があった場所に少し線のような傷が見える事は見えますが...
拡大してみると、中心部分の穴が少し残っている&亀裂が入っていた部分が線上に残ってはいますが、先ほどのピシッと割れたような傷は完全に無くなっています。
遠くから見ると、まったく傷の有無が分からない感じ。運転席から見ても、よく見ないと傷があると分からないレベルまで復元する事ができました。
スタッフの方曰く、作業自体もものすごく怖かったらしいです。ヒビが伸びてしまうんじゃないかと...けど、柔軟に対応してくれました。無理言ってすみませんでした(汗)
ちなみに、フロントガラスに傷・ヒビが入っている状態では車検を通す事が出来ない可能性が高いです。
道路運送車両保安基準の第195条によると、
- 損傷しても運転席の視野を確保できること
- 容易に貫通されないこと
と記載されております。
検査官にもよりますが、特に運転席側にヒビなどがある場合、一気に広がる可能性も考慮されて、車検で不合格になる場合が多いようです。
リペア作業をしておけば、強度としては割れる前の6割くらいまで強度は復元する事が可能で、よっぽどの事がない限り再度ヒビが進行し始めるという事はなさそうです。(絶対に無いとは言い切れませんが...)
さらに、この状態くらいまでリペア作業で復元・修復出来れば、車検で不合格になる事はまずありません。
※2021年7月追記:上記修理した状態で車検を通すことが出来ました。何も指摘されなかったですよ♪
という事で...1万5千円という出費はかかりましたが、無事にフロントガラスを修復する事が出来ましたので、安心して東京まで高速道路を使って帰る事が出来ました。
ほっと一安心です(苦笑)
ということで、今回は車のフロントガラスに飛び石が当たって、ヒビが入って割れてしまった(500円玉以下)場合の対処法をご紹介しました。
放置していると、当然ヒビが縮まる事はなく広がる一方です。特に、今回ご紹介したようなヒビが入った割れ方(ストレート型・スター型)の場合、放置するのは絶対にNGです。
とにかく早めに診断してもらうのがお勧め。
放置せず、近くのカーショップやダックスさんなどのガラス屋さんへ電話して、相談・診断してみましょう。