【 本記事のターゲット 】
- うすくち醤油の「うすくち」は味が薄いという意味ではない?
- こいくち醤油と比べてうすくち醤油の方が塩分濃度が高いというのは本当?
今回はうすくち醤油・こいくち醤油の塩分濃度に関してご紹介します。
先日スーパーへ訪問していた時、妻から衝撃の一言を言われたんですよね。
- うすくち醤油の方がこいくち醤油より塩分濃度が高いって知ってる?
??うすくちなのに、こいくちよりも塩分が多い・味が濃いってどういうことだ?
今まで醤油に関して「こいくち」・「うすくち」をあまり意識せずに購入していたのですが、完全に意味を履き違えていました...
料理をよくする方であれば当たり前かもしれませんが、実際に現物はどうなっているのか、近所のスーパーにてうすくち・こいくち醤油のそれぞれの塩分濃度を調査してみました。
うすくち・こいくち醤油の塩分濃度に関して気になるという方は、本記事を参考にしてみて下さい。
目次
うすくち醤油は塩分濃度が低くない?こいくち醤油よりも味が濃い?比較調査レポート
こいくち醤油とうすくち醤油の塩分を比較。うすくちの方が塩分が多い
近所のスーパーへ訪問した時、妻から「うすくち醤油の方がこいくち醤油より塩分濃度が高い」と聞いたので、実物はどうなのか調査してきました。
まずは醤油コーナーへ行き、こいくち醤油があるか見渡して見ます。
お、ありました。
こちらのこいくち醤油の成分を見てみます。
- カロリー:64kcal
- たんぱく質:9.0g
- 脂質:0g
- 炭水化物:7.0g
- 食塩相当量:15.6g
上記が100mlあたりの成分となります。
ではうすくち醤油はどうなのか...同じ銘柄のうすくち醤油はなかったのですが、下記にて発見。
こいくち醤油と同様に、うすくち醤油の場合はラベルにわかりやすく記載されていますね。
同様にこちらの成分を見てみます。
- カロリー:66kcal
- たんぱく質:6.6g
- 脂質:0g
- 炭水化物:9.24g
- 食塩相当量:18.48g
上記表が15mlあたりの数値になっていたので、100mlにあわせるように6.6倍した数値を記載しました。
先ほどのこいくち醤油の塩分相当量が100mlあたり15.6gに対して、うすくち醤油の塩分相当量は18.48gとなっていました。
たしかに、うすくち醤油の方が塩分相当量が多いですね。
そもそもうすくち醤油とは、醤油自体の色を薄く仕上げた醤油となっていて、素材の色や味を生かした京料理などでよく使われる醤油となります。
もしうすくち醤油の塩分濃度が低いと、料理をする際に多くの醤油を使わなければいけなくなるので、素材の色をいかそうと思っても濃くなってしまいます。
なので、うすくち醤油の塩分を高めにしておいて少量の醤油で料理・塩味を加えることができれば料理の色は素材に近い・淡い料理として仕上げることが可能となります。
こういった理由で、うすくち醤油の方が塩分濃度が高く、味もしっかりしているんですね。
普通の醤油とうすくち醤油の塩分濃度を比べてみた。塩分はほぼ同じ
ここでせっかく色んな醤油が販売されているコーナーを見ているので、そもそも普通の醤油とうすくち醤油だとどのくらい違うのか、調査してみました。
こちらは上記の通り、同じ銘柄の醤油がありましたので、こちらの商品にて比較してみます。
うすくち醤油の場合は食塩相当量が15.18g(100mあたり)ですが、普通の醤油の場合は食塩相当量が15.84g(100mあたり)となっていました。
この商品の場合、普通の醤油の方が塩分は多いという結果になりましたが、塩分量としてはほぼイコールかなと。
塩分を控えたいと考えている方は「うすくち」ではなく「減塩」を選択
では塩分を控えたいという方は、どの醤油を使えば良いのか...
こちらは「うすくち」ではなく「減塩」という記載などがされた醤油を選択しましょう。
上記のような感じですね。うすくちでは減塩にはなりませんので、「減塩」としっかり明記された商品を選びましょう。
こちらの商品の場合、食塩相当量が9.24g(100mあたり)となっていて、先ほどの普通の醤油・うすくち醤油と比べて100mlあたり6gほど大幅な減塩(40%減)になっていました。
最後に
今回はうすくち醤油・こいくち醤油の塩分濃度に関してご紹介しました。
普通の醤油・うすくち醤油・こいくち醤油の違いを知りたい、塩分比較をしたいと思った方は本記事を参考にしてみて下さい。