【 本記事のターゲット 】
- 4月1日生まれの人はなぜ早生まれに含まれる?
- 4月1日生まれの人はなぜ学年が上がらないのか?
今回は4月1日生まれの人は、なぜ学年が上がらず1月〜3月生まれと同じ学年に含まれるのか?理由を解説します。
4月1日生まれの人に遭遇したことがある人、少なからずいると思います。
その時、生まれた年度が違うのに1月〜3月生まれの人と同じ学年なのか?疑問に思ったという方って結構多いんじゃないでしょうか。
mog自身も長く疑問に思っていたのですが、最近この謎の回答を知ることが出来たので、本記事でもご紹介したいと思います。
4月1日生まれの人はなぜ早生まれに入って、4月2日生まれの人は入らないのか。疑問に思っているという方は本記事を参考にしてみて下さい。
目次
4月1日生まれと4月2日生まれだと学年が違う理由。なぜ4月1日は早生まれに含まれるのか、理由を解説
幼稚園・小学校・中学校、4月1日生まれだと年度は違うのに前年度と同じ学年になる
みなさん小学校の時など、誕生日が4月1日の人っていましたでしょうか?
もしくは親御さんの中で4月1日生まれのお子さんがいるという方もいるかと思います。
年少・年中・年長、1年生・2年生・3年生と学年がそれぞれあると思うのですが、改めて同じ学年の誕生日の範囲ってみなさんちゃんと認識出来ているでしょうか?
同じ学年となる誕生日の範囲ですが
- 4月2日生まれ 〜 翌年の4月1日生まれまで
となります。その内の1月1日生まれ〜4月1日生まれの方を「早生まれ」と呼ぶんですよね。
けど、これちょっと不思議に思いませんか?3月31日までであれば納得いくのですが、なぜ4月1日だけ早生まれに含まれるのか...
誕生日で年が上がるタイミングが重要。規定では誕生日前日の午後12時
ここでみなさん再度考えて欲しいのですが、実際に年齢が加算されるタイミング・年をとるタイミングっていつでしょうか?
誕生日の日なのか?その前日なのか、それとも翌日なのか...あんまり深く考えた事がないという人がほとんどじゃないかと。
正確に言えば、生まれた日と時間になるとは思うのですが、実は「年齢計算ニ関スル法律」と「民法第143条」にしっかり記載されているんですよ。
年齢計算ニ関スル法律
- 年齢は出生の日より之を起算す
- 民法第143条の規定は年齢の計算に之を準用す
- 明治6年第36号布告は之を廃止す
民法第143条
- 週、月又は年によって期間を定めたときは、その期間は、暦に従って計算する。
- 週、月又は年の初めから期間を起算しないときは、その期間は、最後の週、月又は年においてその起算日に応当する日の前日に満了する。ただし、月又は年によって期間を定めた場合において、最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する。
ちょっと難しいので...分かりやすく読み解くと、
- 生まれた時刻が何時かは問わずに、その生まれた日を第1日目として年齢を計算することになっている
- 加齢する時刻は誕生日前日が満了する「午後12時」(24時0分0秒)時
という事になります。
4月1日生まれの人が年をとるのは3月31日の終了時。学校教育法により4月1日生まれの人は同じ学年に含まれる事になる
という事で、もっと簡単に説明すると、4月1日生まれの人は3月31日の午後12時に年を一つとるという事になります。
同じ日時にはなるんですが、表記上では4月1日ではなく3月31日になるんですよね...
そして、学校等における学年の定義も「学校教育法施行規則第59条」にて決められています。
学校教育法施行規則第59条
- 小学校の学年は、4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。
さらに、学校教育法第17条第1項にて
学校教育法第17条第1項
保護者は、子の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまで、これを小学校、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。
となっています。
満6歳になったあとの最初の学年(小学1年生)に所属するという形になるのですが、分かりやすく例を使って表現してみます。
例えば、4月2日生まれの小学生になるお子さん(満6歳)に当てはめると、
- 誕生日の前日である4月1日の終了時(午後12時)に満6歳になる
- 小学校の学年は4月1日に始まり、翌年3月31日に終わるので、誕生日の翌年度の学年となる
同じく4月1日生まれの小学生になるお子さん(満6歳)に当てはめると、
- 誕生日の前日である3月31日の終了時(午後12時)に満6歳になる
- 小学校の学年は4月1日に始まり、翌年3月31日に終わるので、誕生日と同じ年度の学年となる
なので、
- 1学年は4月2日生まれから翌年の4月1日生まれの児童生徒までで構成
- 4月1日生まれの人は、4月2日生まれの人より1つ学年は上になる
という事になります。
最後に
今回はなぜ4月1日が早生まれに含まれるのか、学校教育法や民法・年齢計算ニ関スル法律などを引用して説明させて頂きました。
4月1日が早生まれに含まれる理由を知りたいという方は、本記事を参考にしてみて下さい。