バーベキューで炭から火を起こす方法・コツを紹介。手順・お勧め着火剤等解説

2017年7月24日

【 本記事のターゲット 】

  1. キャンプやBBQ時、上手く火を起こす自信がない
  2. どの着火材を購入して、どうやって使えば良いか分からない。

今回はBBQなどで炭の火をおこす手順・方法をご紹介します。

既にキャンプやBBQに慣れている方は今更...という内容ですが、今までやった事がないという方にありがちなのが、なかなか炭に火がつかないという状況...

という事で、恐らくこれまでキャンプ&BBQで100回以上火起こしをしているmogの体験談から、役に立つであろう情報も合わせてご紹介します。

初めてキャンプやBBQにチャレンジするという方は是非参考にしてみて下さい。

炭の火起こしに必要な道具を確認しておこう

まずBBQで火をおこす為の道具を再度確認しておきましょう。

こちらがないとそもそも火がつかない or 結構辛い思いをするはめになりますよ。

  • BBQコンロ
  • 火バサミ(炭トング)
  • 軍手
  • チャッカマン or ライター
  • 炭(1回3kg程度)
  • 着火材
  • 新聞紙
  • うちわ

今まであった忘れ物の中に「軍手」「着火材」「うちわ」というのがありました。

うちわがない時、うちわ代わりになるものを必須で探した物です。紙切れを折ったり、その辺に転がっている段ボールであおいだり...

そうならないように事前準備はしっかりしておきましょう。

炭だけで火を起こすのは至難の業。着火剤をしっかり選定して用意

ジェル状の着火材は上級者向け

この前隣の家族が利用している所を見ていたのですが...ジェル上の着火材をBBQコンロの一番下に置いてその上に炭を置いて着火していたのですが...

見事にジェルのみ、BBQコンロの炭受け皿の下へ溶けて流れ落ちたらしく...途方に暮れていました(苦笑)

ジェル上のものとしては、袋に細かく分かれているもの・チューブ型のもの色々あるのですが...

ちゃんと落ちないように火が付く方法で利用出来ればいいのですが最初のうちはなかなか難しいので、初心者の方は後で記載する固形型の着火材を利用しましょう。

ガスバーナーを利用するのも上級者向け

実は知り合いの方でこういったこだわりを持つ方がいらっしゃいました。

  • 食材の味を損ないたくないので、炭以外のもの、例えば着火材や新聞紙などは一切使わないようにしている

確かに...着火材ですが、物によっては多少ガソリンの匂いがしたり、新聞紙を入れると燃えカスが結構舞い上がったりします。

そんな時、炭だけを使って火をおこすという方も結構多いと聞きましたが、最初の頃はなかなか難しいものです。

これもあるキャンプ場で見ていたのですが、必至にハンドガスバーナーで炭に火をつけようと頑張っているお父さんを何度か見かけた事があります。

ガスバーナー、ものすごい勢いで火が出ているので直に炭に付くような気がするのですが...中々火はつかない物です。

mogが一時期ハマっていた方法は下記。

このようなプリムスなどの卓上ガスバーナーの上に炭用の小さな網を用意しておき、網の上に炭を置いて卓上ガスバーナーの上に乗せて炭のみ熱して火を付けると行った方法。

この方法でも問題なく火が付くのですが...実はあるときを境に全く利用しなくなりました。

実はこの方法を長らく利用していた時、炭カスがガスバーナーの根元に入ってしまって火が付かなくなってしまったのです...

たまたまかも知れませんが、ガスバーナーが詰まった原因の一因かと思ったので、最近はもっぱら次に記載する方法で火起こしをしています。

初心者は固形の着火材を購入すべし

という事で、やはり鉄板は固形物の着火材になります。

例えば下記。これはよくホームセンターで売られているタイプですね。mogは近くにあるホームセンター「ケーヨーデイツー」で良く購入しています。

出典:ケーヨーデイツー

こちらのタイプも有りますね。どちらでも良いかと思います。

出典:ケーヨーデイツー

こちらの固形物であれば、BBQコンロの炭受け皿の下に入ってしまう事も無いですし、一度火が付いてしまえばしばらく火が付いた状態を保つ事が出来ます。

こういった着火剤を選択する事で、初心者の方にとっても比較的火を簡単におこす事が出来るかと。

着火剤を使って実際に炭に火をつける手順をご紹介

さて、ここからは実際に固形型着火材を用いた炭の火起こし方法を順番を追って説明していきたいと思います。

新聞紙をBBQコンロの上に敷く

まずはBBQコンロ上に新聞紙を敷きましょう。

あまり多すぎると、火がおこった後新聞の燃えカスがかなり舞ってしまいますので、慣れないうちは一枚まるまる使用、慣れてくれば半枚で大丈夫です。

出来れば二つ折りくらいにしておくのがベストかも。

新聞紙の上に着火剤を入れて包む

新聞紙の中央部分に着火材を置き、その周辺を包み込むように新聞紙を丸めます。

出来るだけくしゃくしゃとしわや折り目が付くように包み込みます。その方が火が付いた時に広がり易いのです。

着火材の数も最初のうちは少し多めに入れておきましょう。

例えば先ほど紹介した「らくらく着火材」であれば4本全部利用しましょう。慣れてくると2本でも大丈夫です。

炭が山状になるように重ねて置いて行く(炭選定に注意)

次に包み込んだ新聞紙の上に炭を重ねて行きます。ちょっと雑ですがイメージは下記のような感じ。

分かりにくいかもですが、全てを炭で覆っては駄目です。

手前部分、新聞紙がちょっと出ている所ありますよね?ここが着火口というイメージで炭を配置しています。

チャッカマンやライターで付け易い箇所というのは必ず残しておきましょう。

炭は大体10個〜15個くらい。多すぎると火が付きにくくなるので、ある程度火がおこってから追加するようにしましょう。

またポイントとして、着火口の当たりが手前から奥に風が吹くような配置にすればなお良しとなります。

ライター等で火をつける(3箇所程度)

では実際に着火してみましょう。まずは着火口で火をつけます。新聞紙が湿っていなければ直に火は付くと思います。

また出来ればあと2ヶ所、火をつけておきましょう。下記の場合、分かりにくいですが手前の着火口と左右2ヶ所から火をつけてみました。

炭の重なり具合によっては新聞紙全体に火が通らない場合があるので、なるべく複数箇所付けるようにしましょう。どうしても火の進み具合が悪そうであれば、うちわで少し扇ぎましょう。

しかしうちわで扇ぎすぎるのは厳禁!新聞が崩れたり、火がおこりすぎて着火材に付く前に火が消えてしまったりします。

なるべく火がじわじわと広がる姿を見守りつつ、状況を見て判断(うちわで扇ぐべきかどうか)するようにしましょう。

火が消えそうにないなという状況になったら成功です。

火が鎮火するまで見守る

着火材に火がつけば、通常3分〜5分程度火が付いた状態を保つ事が出来ます。

中央部分が熱せられますので、そのまま火が沈下するまで待機してみましょう。

焦っても火は直には付きません。まずは消えない状態を作る為に、中央部分に火の炉を作る事に専念します。

うちわで仰いで火が出る事を確認&数回繰り返す

火が消えてしまった...と思うかもしれませんが、先ほど記載した方法をしっかり守って実施すれば必ず炭中央部分に「炉」(少しうちわで扇ぐと赤く光る部分)が出来ているはずです。

その部分が重要です。恐らく先ほど着火口を作っていた部分が少し空洞になっているかと思います。上記写真でいうと手前部分。

その部分を重点的にうちわで扇ぐと炭が赤く光り、さらにしばらく扇ぐと火がおこるはずです。この手順を何回か繰り返して、扇ぐと直に火がおこる状態まで中央部分の火を成長させます。

もし上手く火が起こらない...という場合は空気の通り道が完全に止まってしまっている可能性があります。

その場合は火バサミで炭と炭の間に多少空間を作り、空気が入る場所を作ります。空気が炭の中に入らないと当然燃えませんよ。

火がついた箇所をひっくり返す or 入れ替え&炭を追加

ある程度火がおこったら他の炭の箇所にも火を付けて行きましょう。

たとえば今火が付いている炭をひっくり返してみたり、端っこにある炭と入れ替えたりしましょう。炭の赤く光る部分をどんどん増やして行く感じです。

この頃になると大分火が付いていると思うので、炭を必要に応じて増やして行きましょう。

火が消えるまで待ち、満遍なく炭を平にする

このくらいになるまで大体20分〜30分くらいかかるでしょうか。早い人だと10分台でこの状態まで持って来れる人もいるかと。

結構勘違いし易いのが、炭は火を付ける為のものではありません。火が消えるまで待ってから満遍なく炭をBBQコンロ上に広げて行きましょう。

火が消えていても炭の熱で食材を美味しく焼く事が出来ますよ♪

逆に火が付いた状態で食材を焼くと炭が食材について真っ黒になってしまいます。外だけ焼けて中が焼けていない...なんて事にもなります。

ここで少しポイント。BBQコンロの端まで広げてしまうと、食材が焦げそうになった際の避難場所がありません。

下記写真ではあえて左端に炭を少なく、あまり置かないように配置してみました。

炭火って調整する事が結構難しく、最初のうちはどうしても火力が高い状態で焼き始めてしまう事が多いです。

そうすると、例えば豚トロやホルモンなどを焼いた時には大炎上する事間違い無し。

周辺の食材もあっという間に炭がついて真っ黒け...なんて事にならないように、直に食材が避難出来る箇所を作っておきましょう。

ということで、今回は初心者の方向けにBBQ火起こし方法をご紹介しました。

これからキャンプやBBQを始めるという方、折角の楽しいイベントなのに火がおこらなかったり食材が真っ黒け...なんて事になると悲しくなってしまいますよね。

是非本記事を参考にして頂き、楽しいBBQ・美味しい食材を食べれるよう頑張ってみて下さい。