【 本記事のターゲット 】
- 箱根駅伝が大好き
- 第5区の記録を一覧で比較してみたい
- 山の神の詳細をしりたい
今回は箱根駅伝の第5区に関して記録関連をご紹介します。
正月の名物と言えば「箱根駅伝」ですよね♪mog自身、毎年箱根駅伝は見逃さずに見ています。
そして、個人的に一番面白いのがやはり5区の「山登り」。その5区に関して、山の神・山の神童と呼ばれた3名の選手に関して記録と共にご紹介します。
山の神と呼ばれた選手の記録を確認したいという方は、本記事を見てみて下さい。
目次
箱根駅伝とは?コースと山登り5区の詳細を紹介
概要
出典:箱根駅伝公式Webサイト
まず箱根駅伝の概要を説明しておきたいと思います。
正式名称は東京箱根間往復大学駅伝競走(とうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう)、こちらを略して箱根駅伝と一般的には呼ばれています。
出典:箱根駅伝公式Webサイト
こちら昨年の公式プログラムになるのですが、開催されるのは1月2日の往路、1月3日の復路の全10区間で構成されています。
出場校は大学20校(関東学生連合除く)となっており、10位以内に入るとシード権が与えられて翌年も出場する事が出来ます。
11位以下になると、予選会から勝ち上がってこないと出場する事が出来ませんので、優勝以外にもシード権争いも見応えがある部分となっています。
箱根駅伝のコース紹介、全部で10区
次に箱根駅伝のコースを簡単に紹介したいと思います。
出典:箱根駅伝公式Webサイト
読売新聞社東京本社ビルをスタートとして「鶴見」「戸塚」「平塚」「小田原」の各中継所を経て、箱根町芦ノ湖まで往復します。
行きを往路として1月2日に1区〜5区、帰りを復路として1月3日に6区〜10区という形でそれぞれ大学毎に10名の選手が出場してタスキを繋いで行きます。
第5区「山登り」の詳細
第5区は既に説明するまでもないかもしれませんが、箱根駅伝を見た事があれば誰でも知る山登りコースとなっています。
平塚中継所(4区から5区)では約100mの標高にも関わらず、そこから函嶺洞門バイパスを過ぎたあたりから一気に上りになり、最高874mまで駆け上がった後、ゴール地点の芦ノ湖では727mまで下るという普通では考えられないようなコースとなっています。
山を登っていて800mアップするだけでもかなり大変です。それを20km以上も走った状態で上がって行くのですから...なので5区を見るのがいつも面白いですよね。
Googleストリートビューなどでも確認できますが、大平台ヘアピンカーブはあまりにも有名です。
過去1月で地面が凍結してしまっていて転んでしまうという場面もありましたね。箱根に旅行へ行くときも、こちらのカーブを車で通過する旅に箱根駅伝を思い出します。
第5区のコースは時代によって距離が変動している
実は箱根駅伝はしょっちゅうコースが変更になります。
大きくは変わらないのですが、道が通行止めで新しく出来た道に変わってしまう(5区)という事もあったり、そもそも距離自体が変わるという事もあります。
下記に81回大会(2005年)以降の5区に関して、コース変更(距離変更)を下記に纏めてみました。
81回大会以降の距離変動
81回大会 | 20.9km |
82回〜90回大会 | 23.4km |
91回〜92回大会 | 23.2km |
93回大会〜 | 20.8km |
※90回大会と91回大会では200m縮まっていますが、実際再計測をした所200m近く誤差が有った模様。実距離は91回大会の方が20m伸びているとの事。
これを見ると、大きく変わっているのは81回と82回、92回と93回大会の前後というのが分かります。どちらも大体2.5km増減していますね。
山の神・山の神童と呼ばれた人。山登り5区を圧巻の速さで駆け抜ける
普通であれば走るのもやっとの5区のコース構成、しかしこの5区でとんでもない記録をたたき出した選手が過去3名います。
全員「山の神」・「山の神童」という名前が付けられておりますので下記に紹介します。
初代山の神:今井正人
出典:四国新聞社
大学時代は順天堂大学所属。2004年(80回大会)〜2007年(83回大会)に出場。80回大会は2区を走り区間10位。
その後81回大会以降は3年連続5区を走り、すべて区間新記録樹立。81回大会時に達成した5区史上最多の11人抜きは未だに破られていない。
山の神と最初に呼ばれたのはこの人。83回大会で悲願の優勝。
2代目山の神:柏原竜二
出典:産経ニュース
大学時代は東洋大学所属。2009年(85回大会)〜2012年(88回大会)に出場。
4年連続5区を走り、1年目にして今井正人の記録を1分近く更新する区間新記録始め、3度の区間新記録を樹立。
その驚異的な走りは記憶に残っている方も多いのでは?テレビや新聞などでも2代目山の神・山の神童ここに光臨と大きく報道。
87回大会以外の85回・86回・88回大会で優勝。東洋大学の黄金時代を築いた。
3代目山の神:神野大地
出典:産経ニュース
大学時代は青山学院大学に所属。2014年(90回大会)〜2016年(92回大会)に出場。
90回大会は花の2区を走り、91回・92回大会は2年連続5区を走る。
91回大会は5区の一部において通行禁止&コース変更となり、従来のコースとほぼ同じ&20m程長くなった状態で柏原竜二の記録1時間16分39秒を上回る1時間16分15秒で往路ゴールイン。
テレビでも3代目山の神光臨と大々的に放送される事に。
山登り5区における山の神3人の記録一覧・比較
先ほど文面で少々記録に関しても記載しましたが、改めて下記に3人の山の神と呼ばれた記録を一覧にして記載してみました。
冒頭に記載した通り、81回大会→82回大会で約2.5kmの距離増加となっているのでタイムがかなり上がっていますが、それ以外は殆ど距離は同じになっているので比較出来るかと思います。
今井 正人
時間 | スタート順位 | ゴール順位 | 備考 | |
81回大会 | 1時間9分12秒 | 15位 | 4位 | 区間新記録 |
82回大会 | 1時間18分30秒 | 6位 | 1位 | 区間新記録 |
83回大会 | 1時間18分5秒 | 5位 | 1位 | 区間新記録 |
柏原 竜二
時間 | スタート順位 | ゴール順位 | 備考 | |
85回大会 | 1時間17分18秒 | 9位 | 1位 | 区間新記録 |
86回大会 | 1時間17分8秒 | 7位 | 1位 | 区間新記録 |
87回大会 | 1時間17分53秒 | 3位 | 1位 | |
88回大会 | 1時間16分39秒 | 1位 | 1位 | 区間新記録 |
神野 大地
時間 | スタート順位 | ゴール順位 | 備考 | |
91回大会 | 1時間16分15秒 | 2位 | 1位 | 区間新記録 |
92回大会 | 1時間19分17秒 | 1位 | 1位 |
3人とも脅威の記録、前に何人いようともごぼう抜き。最初今井さんの11人抜きを見たとき、あまりにも凄すぎて感動を通り越してしまいましたね。
また柏原さんの記録の安定ぶりが凄いですね。2年目以降、5区を見るたびに毎回快走&往路1位という安定感。見ていて本当に楽しかったです。
神野さんは92回大会前に2度の疲労骨折を経て万全の状態ではないのに5区で快走。
記録は前年には遠く及ばない物の、それでも区間2位という脅威の走りで優勝に導いたのは記憶に新しいかと。
TIPS:山の神「今井&柏原」のコラボCM動画が非常に良い
実は第89回箱根駅伝用にサッポロビールが特別企画したオリジナルCMがあるのですが、このCMがmog自身とても好きで、いままで何度も見て微笑んでいます。
新旧山の神同士の対談として、元祖山の神今井正人選手と新山の柏原竜二選手がジョギング&ランニングをしながら箱根駅伝に関しての思いなどを対談するという企画。
サッポロビールの公式HPによれば、何と撮影には合計2時間以上のランニングシーンを撮影したとの事。それにも関わらず、二人は息一つ上がらず終始楽しそうに対談していたとの事。
合計3種類のムービーがあるのですが、既に公開期間が終了しており、公式HPやYouTubeに掲載されているものを元に、2つご紹介させて頂きます。
サッポロビールCM 「つながる。一人じゃない篇」
こちらは公式HPにもYouTubeにも掲載されているので、今の時点では確認する事が可能です。
出典:サッポロビール
こちら公式HPに掲載されている写真になるのですが、
出典:サッポロビール
まさに5区を思い出させる山道を楽しそうに今井選手と柏原選手が笑いながら、駅伝に対するアツい思いを対談しています。
なんだか駅伝ってこんなに素晴らしい物なんだなって再度認識させられるような動画...コレ見ると来年も箱根駅伝見たくなってしまいますね。
サッポロビールCM 「つながる。やってみろ 篇」
こちらも今井選手と柏原選手との対談になるのですが...mog自身何度か過去に見た事あったと思うのですが、色々探したのですが既に動画はどこにも掲載されていない模様...
サッポロビールの公式HPにどんな様子だったのかが残っていたので、こちらはテキストベースで紹介します。
合計2時間以上のランニングシーン撮影にも関わらず、息一つ上がらず終始楽しそうに対談を繰り広げていた「新旧“山の神”」のお二人。「やれるもんならやってみろ!と思ってたら、すぐ(柏原選手に)抜かれちゃったけどね。」(今井選手)、「(柏原選手の)記録を抜きますよ!と言ってくれる人が現れたら、僕もうれしい。」(柏原選手)。そう語るお二人のコメントの数々は、第89回箱根駅伝出場選手たちへの熱いエールのように感じられました。来年の箱根駅伝では、「新旧“山の神”」が驚くような選手が現れるのでしょうか。いよいよ始まる箱根駅伝本大会のレース展開から、目が離せません。
出典:サッポロビール
かすかに覚えているのですが、CMの内容を文字ベースで表現すると、
今井選手が
自分の記録を抜けるものなら抜いてみろ→柏原にすぐ抜かれちゃったけどね→柏原の記録を抜くのは今後難しいとは思うけど...
と進んで行って柏原選手が
今の自分の記録を抜きますよと言ってくれる人が現れたら嬉しい
と対談しているようなCMになっていたかと。
このCMから2年後、神野選手が参考記録とはなるものの実際柏原選手の記録を抜きましたね。こうやって箱根駅伝の時代も作られて行くんだなと感じさせられるようなCMになっていました。
もう一度見たいのですが...う〜ん、どこにも掲載されていないようです。残念。
毎年ドラマを生み出す箱根駅伝、今回は5区に絞ってご紹介しましたが、もちろん他の区間でも様々なドラマが今まで数多く生み出されてきています。
1月2日、3日は年始で諸々忙しいとは思いますが、AM中時間があれば箱根駅伝を見てみてはいかがでしょうか。