【 本記事のターゲット 】
- iPad を利用している
- 子供にiPad 利用させたい。特定のアプリ以外は利用できないよう制限をかけたい
今回は小さい子供向けにiPad を複数指定アプリしか起動させなくする方法をご紹介します。
以前当ブログでも子供向けにiPadを制限する方法をいろいろご紹介しました。
1つのアプリのみに制限する方法としては「アクセスガイド」が強力です。下記別記事にてご紹介しておりますので、気になる方はあわせて見てみて下さい。
ただ、複数のアプリのみ子供に使わせたい場合、アクセスガイドだと実現出来ません。
そんな時、下記のようなスクリーンタイム機能を使って、時間制限を設けた上で指定アプリしか起動できなくする方法もあります。
スクリーンタイムに関しては、下記別記事に詳しく記載しているので、気になる方は見ていただければと。
ただ、スクリーンタイムはちょっと設定が細かく複雑なんですよね。そして見た目もわかりにくい。
もっとシンプルに簡単に複数アプリのみしか起動できないように制限できないのか・・・
例えばiPad の画面上にどデカく指定したアプリのアイコンを表示して、それ以外は操作できないようにできないのか。
そんな時、2023年秋以降の新機能となりますが、iPad で利用させたいアプリを上記のようにどデカくアイコン表示して、それ以外の動作を制限する方法があるんです。
本記事では、その機能を実現する「アシスティブアクセス」の利用手順をご紹介します。
小さい子供向けにアプリ制限を簡単に設定したいと考えている方は、本記事を参考にしてみて下さい。
iPad で1つのアプリだけではなく3つなど複数アプリのみ起動出来るよう制限。アシスティブアクセスの設定・利用手順
iPad OS 17 以降(2023年秋以降)の新機能「アシスティブアクセス」、複数アプリのみ起動制限が可能
以前当ブログでもご紹介した「アクセスガイド」では1つのアプリに限定して制限することができたり...
スクリーンタイムを使えば複数アプリ&時間制限をかけた状態で、子供に利用させることが可能となります。
まぁそれでも良いんですが...1つだけじゃなく、2個・3個のアプリを利用させたいとか、もっとシンプルに制限をかけたいとなった場合、今回ご紹介する「アシスティブアクセス」機能を使ってみましょう。
ちなみに、本記事はiPad OS 17・2023年12月時点の情報となります。
まずどこにその設定項目があるのか...
設定アプリを起動して...
左側列にあるアクセシビリティをタップし、右側に表示される「アシスティブアクセス」をタップします。
こちらのアシスティブアクセスですが、iPad OS 17(2023年秋以降)からの新機能となっているので、iPad OS バージョンが古いという方はアップデートが必要となります。
アシスティブアクセスの簡単に説明すると、
- iPhoneおよびiPadアプリの主な機能を抜き出して、簡単に使えるようにする機能
となります。
元々はiPhone・iPad を通常利用できない(お年寄りとか)場合の機能ですが、小さい子供向けに制限をかけるという方法も利用出来るんですよ。
iPad でアシスティブアクセスの機能を有効にする手順
では実際に設定していきましょう。
先ほどの画面で「アシスティブアクセスを設定」をタップします。
「続ける」をタップします。
「続ける」をタップします。
画面デザインを2種類から選択します。
今回はアイコンを大きく表示したかったので、グリッド表示を選択して続けるをタップしてみました。
アシスティブアクセスを使って、iPad で起動させたいアプリを複数指定
すると、上記のような画面になります。
アシスティブアクセスで起動を許可するアプリを選択します。
iPad の標準アプリだけではなく...
他のアプリも選択することが出来るので、子供に利用させたいアプリを選択します。
今回は「カメラ」「プライムビデオ」「YouTube」の3種類を選択してみました。
アプリ毎に追加の設定があるので、それぞれ内容を確認して設定していきます。
例えばカメラだと上記のような感じ。写真だけを許可するのか、動画撮影も許可するのかなど...
プライムビデオだと、位置情報をどうするのとか...
YouTube だと、写真との連携を許可するのかなど、必要に応じて設定していきましょう。
起動するアプリの選択と設定が完了したら、「続ける」をタップします。
アシスティブアクセス起動・解除用のパスワードを設定
上記画面が表示されます。通知に関する事項などが記載されているので、内容を確認して「続ける」をタップします。
上記画面が表示されます。「続ける」をタップします。
iPad の本体パスワードとは別に、アシスティブアクセス用のパスワードを設定します。
アシスティブアクセスを使ったり終了する場合に必要となりますので、忘れないよう4桁の数字を設定します。
もしアシスティブアクセスのパスワードを忘れた場合の設定です。
パスワードを忘れない自信がある方は「あとで行う」をタップしましょう。
「続ける」をタップします。
後ほどご紹介しますが、アシスティブアクセスを終了する場合はサイドボタン or ホームボタンをトリプルクリックします。
「アシスティブアクセスの使用を開始」をタップします。
これで設定は完了です。思った以上に簡単です。
アシスティブアクセス起動。特定アプリのみ大アイコン表示・他操作不可
先ほどの画面で「アシスティブアクセスの使用を開始」をタップすると、先ほど設定したアシスティブアクセスで設定したパスコードを聞かれます。
設定したパスコードを入力しましょう。
すると...
アシスティブアクセスが動作します。
グリッド表示としたので、上記の通り指定したアプリが大アイコンで表示されます。
めちゃくちゃわかりやすいですよね。3つのアプリしか利用できないよう制限されている状態で、他操作は一切できません。
ちなみに、アシスティブアクセス状態でiPad をスリープした後、スリープを解除する場合は上記のような画面です。
ホームボタン等を押すと、上記の通りわかりやすく本体パスワードの入力ができるよう表示されます。
特定アプリのUIも変化、タッチしやすい形に
では実際に使ってみましょう。
まずは標準アプリの「カメラ」から。
普通で利用する場合と画面レイアウトが違いますよね。「写真を撮る」と大きくアイコン表示されています。
通常は白い丸アイコンですが、大きいアイコンに変更され、それ以外の余計な機能は全て除外されているような感じ。
シンプルで使いやすそうです。
その他、標準アプリ以外も見ていみましょう。プライムビデオは下記のような感じ。
こちらは画面が少し小さく表示されて、画面レイアウトは特に変更はなさそう。
下に大きく戻るアイコンが表示されていました。
画面を横にすると、問題なくアニメ・映画などが見れる感じ。
戻るボタンが画面下に表示されるので、ちょっと小さくはなりますが...基本は問題なくアニメ・映画などを見ることが可能です。
次にYouTube、こちらもプライムビデオと同様に横画面で問題なく閲覧することが出来るようになっていました。
アシスティブアクセスを終了する方法。iPad のサイドボタン or ホームボタンをトリプルクリック
ではこの「アシスティブアクセス」を終了させるにはどうしたら良いのか。
iPad にあるサイドボタン or ホームボタンがあるモデルの場合はホームボタンをトリプルクリックしてみましょう。
そんなに早くなくて大丈夫です。1・2・3と3回連続で押してみましょう。
すると、上記のような画面が表示されます。
「アシスティブアクセスを終了」をタップします。
すると、設定したアシスティブアクセス用のパスコードを聞かれますので、入力します。
上記の通りアシスティブアクセスを終了中という画面が表示され、しばらく待機していると...
通常モードのiPad に戻りました。
このように、アシスティブアクセスを起動したり終了するのも簡単です。
あらかじめアシスティブアクセスを設定しておけば、子供がiPad を使いたいとなった場合、すぐにアシスティブアクセスを有効にして渡すことができそうです。
最後に
今回は小さい子供向けにiPad を複数指定アプリしか起動させなくする方法「アシスティブアクセス」をご紹介しました。
iPad を小さい子供に使わせたい、複数アプリのみ利用できるよう制限をかけたいという方は、本記事を参考にしてみて下さい。