割子そばの食べ方を解説。出雲大社付近の「観光センターいずも」実食レポート

2017年10月9日

【 本記事のターゲット 】

  1. 出雲大社に行く予定がある
  2. 出雲大社に近い所で出雲そば(割子そば)を食べたい

今回は日本三大蕎麦の一つとして有名な出雲蕎麦ならぬ「割子そば」をご紹介します。

出雲と言えば出雲大社、縁結びとしても有名ですよね。

ちなみにTIPSですが、出雲大社の正式名称は「いずもたいしゃ」...ではないんですよ。TVで放送していましたが、「いずもおおやしろ」らしいです。

が、駅名などは「いずもたいしゃまえ」という名前になっているので、現地の方曰くどちらでも呼びやすい方でという事らしいです。色々と奥が深いですね。

さて、そんな出雲ですが、先ほど記載した通り日本三大そばの一つ「割子(わりご)そば」がある事でも有名なんですよ♪割子そばを知らなくても、出雲といえば何となくそばが有名というイメージを持っている人は多いのでは?

そんな出雲の割子そばを実際に現地で食べてきましたので、現地食レポ&割子そばの食べ方・システムなどをご紹介します。

これから出雲に行く予定・出雲そば(割子そば)が気になるという方は、本記事を参考にしてみて下さい。

日本三大蕎麦(出雲そば・戸隠蕎麦・わんこそば)をご紹介

冒頭に日本三大蕎麦...と記載しましたが、皆さん3つ言えますでしょうか。

簡単にご紹介しておきますと

  • 長野県の戸隠蕎麦
  • 島根出雲の出雲蕎麦
  • 岩手県のわんこそば

の3つになります。それぞれ特徴があるそばとなっており、もちろん全てのそばが美味♪絶品ですよ♪

mog個人も麺類は非常に好きなため、美味しいそばと聞くと真っ先に食べたくなります。個人的には地元にある兵庫県の出石そば(皿そば)が好きなんですけどね。

まぁ出石そばも発祥元をたどれば長野県のようなので...

という事で、今回は島根県出雲市にある「出雲そば」をご紹介。

その中でも有名な「割子そば」をご紹介してみたいと思います。

出雲そば「割子そば」とはどういった蕎麦なのか?

割子そばは「わりごそば」と読む。丸の容器に重ねた状態で出てくるお蕎麦

割子そば...皆さん聞いた事ありますでしょうか。読み方は「わりごそば」と読みます。

どちらかというと出雲そば...という名前で全国に知れ渡っている(漠然と出雲=そばでしょう)という感じでしょうか。

出雲そばには「割子そば」以外にも釜揚げそばなどもありますが、やはり一番食されている&人気があるのが「割子そば」になります。

現地のそば屋さんに行っても基本看板メニューは割子そばですね。

割子そばですが、どの店に行っても大体下記のような感じでおそばが丸の容器に入れられて重ねてでてくるのが特徴となっています。

出典:出雲観光ガイド

そもそも出雲のそば自体の特徴としては、通常のそばと比較して黒っぽいそばとなっています。

通常そば粉をつくる時、殻を取ったそばの実を一番粉から四番粉に分類、そばの実の中心に行くほど白くなり、どの場所を使うかによって色や香りが変わってくるらしいです。

しかし、出雲そばは粉の選別をせず、玄そば(殻のついたそばの実)をそのまま製粉しているため、そば自体の色が黒っぽくなり、香り高く風味と独特の食感のあるそばに仕上がっているとの事です。

そしてそのそばですが、江戸時代出雲地方の松江では野外でそばを食べる事が多く、皆さん弁当のように重箱にそばを入れて持ち歩いていたようです。

当時重箱のことを割子と呼んでいたらしく、形も四角いものが多かったらしいです。しかし四角形だと隅が洗いにくく、衛生上良くないということから今のような丸い形になったとの事...何だか歴史を感じますね。

そして食べ方に関しても後で詳しく解説しますが、直前に器の中にそばつゆを直接かけて食していた文化がそのまま現代も受け継がれていて、割子そば&食べ方が名物として未だ出雲の中で生き続けているという事みたいです。

出雲大社周辺に割子そばを提供しているお店多数あり

という事で、前置きが長くなりましたが、ここからは出雲大社周辺で割子そばが食べれる所をご紹介したいと思います。

最近行ったのが2016年の冬になりますが、仕事で松江に行く事があり前日少し時間があったので3時間ちょっと時間をかけて出雲縁結び空港→バスで出雲大社→一畑電車で出雲大社前駅から松江しんじ湖温泉駅というコースを組んで行ってきました。

その際、丁度お昼時という事もあって出雲大社に隣接している割子そばが食べれる所がないかな〜と探して実際に割子そばを食べてみる事に。

実は有名店「八雲本店」へ行く予定だったが...

現地に訪問する迄にぐるなび等で色々調べていた所、出雲大社近くで「八雲」というお店が美味しいとの評判を見たので、今回はこちらの店をチョイス♪

出典:出雲観光ガイド

こちらの店の場所ですが、出雲大社の西側となり、隣接している所にあるのでお参りをして直に辿り着く事が出来ます。

上記MAPの通り、出雲大社を少し西側に歩いて行くと直に到着します。ちなみにメインストリート(南側、一畑電車駅側)にもそば屋さんはいくつかあるようですが、お土産屋さんが沢山ある道となっていて結構人が多い=昼時は混んでいるという事で、比較的空いているだろうという西側を選択しました。

まぁ今回平日だったので余裕で入れるだろうと思っていたのですが...ここでまさかのアクシデントが...汗

「本日休業」

...まさか。何て事だ...何だか他メンバーの顔もみるみる曇って行く感じ...汗。

あんまり時間もないし、再度探すのも面倒だ...というオーラが出始めていた所、ふととなりを見ると「観光センターいずも」という大きなお土産屋さんを発見♪

そして、そのとなりに別館でくっついているお蕎麦屋さんも発見♪ここに入る事に決定♪

観光センターいずもで割子そばが提供されている

観光センター出雲の場所ですが、先ほどの「八雲本店」の隣にあるので直に分かるかと。店内は下記のような感じになっていて、平日だったからか14時前でしたがガラガラでした。

出典:観光センターいずも

割子そば含め、そばの各種メニューをご紹介

観光センターいずもで提供されている蕎麦の種類ですが、メインは「割子そば」、下記のような形で提供されています。

出典:観光センターいずも

そばメニューをピックアップして紹介すると、

  • 割子そば3段:750円
  • 釜揚げそば:690円
  • 山かけそば:830円
  • 天ぷらそば:970円
  • 舞茸天ぷらそば:890円
  • 奥出雲割子:1080円
  • 五宝割子:1500円

などがあります。これ以外にもありますが、そばであればメインどころは上記のような感じ。

mogが今回選定したのは一番高い「五宝割子」♪折角なので割子そばの一番良いものを食べてみようかと。

出典:観光センターいずも

こちらは割子そばが5段になっているイメージになっており、それぞれ「天ぷら・山菜・たまご・おろし大根・やまいも」といった5種類のトッピングがあって1段毎に違う味が楽しめるというもの♪

注文すると、実際に上記写真のような感じで出てくるのですが、ここで気になるのが先日紹介した出石の皿そばみたいにそばつゆを入れる小皿の容器がないという事...

そばつゆはどこにかけるんだろうか...5段分全部にかけるにはそばつゆの量が少ないような気もしますが...

割子そばの食べ方をご紹介。上からツユを落としていき順番に食べていく

という事で、割子そばの食べ方をここでおさらいしておきたいと思います。

出典:出雲観光ガイド

こちらの図がわかり易かったので引用させて頂きますが、今回注文したのが割子そばの5段(実際にはトッピングが乗っているのでバラバラに出てきます)になりますので、一番上の段に薬味とつゆを満遍なくかけます。

かける量ですが、たっぷりかけるのではなくうっすら底につゆがたまっているかな...というくらいで大丈夫です。

1段目を食べ終わると、当然つゆが多少容器内に残っているかと思います。通常はそのまま破棄する所なのですが...ここが割子そばの面白い所。残ったつゆはそのまま2段目に活用する形になります。

なので、1段目食べ終わったらそのまま傾けて2段目にのこったそばつゆを全部入れます。

少し足らないかな...と思ったら追加でつゆをかけます。同様に底につゆがうっすらたまっているかな...くらいで大丈夫です。好みで薬味も入れます。

これを5段目まで繰り返して行きます。上から順番に食べるたびにどんどん下につゆを落として行くようなイメージです。

そばの味ですが、これまたとても美味しかったですよ♪

食感・こしもしっかり、味も美味しい♪恐らく大人の男の人では3段は少々少ないと思いますので、5段で丁度いい感じかと思います。mog自身、5段で丁度良いくらいでした。

観光センター1Fでお土産もどうぞ

出典:観光センターいずも

そば屋の隣にあるお土産コーナーではいろんな出雲の名産が並んでいましたよ♪

縁結びグッズはもちろん、山陰の銘菓・銘茶などがずらりと並んでいました。しまねっこグッズなどもあるようですので、出雲大社のお土産に迷ったらこちらに立ち寄ってみては如何でしょうか。

ということで、今回は日本三大そばの一つにあげられる「出雲そば&割子そば」をご紹介しました。

丸い容器に段になって重なっている&独特の食べ方をする割子そば、もし機会があれば一度経験してみては如何でしょうか。