地域毎のお雑煮の違い。味噌・醤油・あずき・その他餅や具材の違いを解説

2017年12月10日

【 本記事のターゲット 】

  1. 各地域のお雑煮の種類を知りたい
  2. 味噌 or 醤油ベース、丸餅&角餅となる地域の境目を知りたい

今回はお正月の行事食「お雑煮」に関して、各地域毎の種類・違いや、丸餅か角餅か・味噌ベースなのか醤油ベースになるのか...その境目の地域は何処になるのかといったお雑煮の様々な疑問について、諸々調査・紹介してみたいと思います。

mog自身、兵庫県南部出身なので、お雑煮といえば「味噌」が定番なワケですが...

嫁さんは岡山出身で、お雑煮といえば「しょうゆ」が定番となっていて、毎年お互いの家でお雑煮の違いに関して色々と話題になったりします。

これはこれで面白いのですが...お雑煮って本当に地域毎にいろんな違いがありますので、その辺り含めて今回はご紹介してみたいと思います。

お雑煮は日本国内の行事食の一つ

行事食は1年を通して様々ある

日本国内である日・ある期間だけ特別に行事として食する料理の事を「行事食」と呼びます。皆さん日本国内の行事食と聞いて、いくつくらい説明出来ますか?

下記、全てではないですが、ぱっとmog自身が思いつくものを箇条書きで記載してみました。

  • 1月:おせち料理、お雑煮、おしるこ
  • 2月:恵方巻き、福豆
  • 3月:ちらし寿司、ひなあられ、ぼたもち
  • 4月:お花見団子
  • 5月:柏餅、ちまき
  • 7月:そうめん、土用の丑の日(うなぎ)
  • 9月:栗ごはん、おはぎ(お彼岸)
  • 10月:月見団子
  • 11月:千歳飴(七五三)
  • 12月:年越し蕎麦

どうですか?こうやって改めて記載してみると、結構行事食って多いんですよね。皆さんも全てではないですが、これらの中で毎年食べているものはいくつかあると思います。

行事食は地域毎に異なるという特性を持っている

そしてこの行事食ですが、地域毎にかなり内容が異なるという特性ももっています。

例えばひなあられ。以前下記記事にてご紹介しましたが...

mog自身関西出身なので、醤油ベースのあられ菓子(せんべい)っぽいものがひなあられという認識だったのですが、東京に来てびっくり...

関東の方は当たり前という認識だと思いますが、ひなあられ=甘いという認識がまったく無かったため、当時はかなりびっくりしました。

ひなあられ以外にも年越しそばなども色々と違うそうで...

例えば盛岡では歳の数だけ食べる年越し蕎麦(わんこそば)だったり、北海道や京都ではにしんの甘露煮が乗っていたりとか...あとは定番ですが、なるべくちぎれやすい蕎麦(一年の苦労を切り捨てて翌年にそなえる)だったり...

その中でもかなりの違いがある行事食といえば、やはり「お雑煮」ではないでしょうか?

皆さんの地域ではどのようなお雑煮を食べられています?ちなみに先ほども記載しましたが、mog自身実家(兵庫県)では味噌ベースの丸餅になります。嫁さんが最初に食べたとき、「これみそ汁じゃん」って言ったのが未だに忘れられない...苦笑。

お雑煮は地域毎にいろんな違いがある。もちの種類(角餅 or 丸餅)や具材、味(味噌 or 醤油)の違いなど解説

お雑煮は大きく分けて「東日本(角餅)」と「西日本(丸餅)」で異なる

という事で、各地域のお雑煮の違いを諸々調査してみました。

家にあった地域情報誌ですが、下記図が分かりやすかったのでご紹介します。

まずは気になるのが餅の種類。皆さん丸い餅か、四角の餅どちらをお雑煮に使っていますか?

こちらの情報によると、丁度三重県と滋賀・岐阜あたりに分岐ライン・境目があるようで、それより東側が角餅、西側が丸餅となっています。

mog家の実家は兵庫県、嫁さんの実家は岡山県なのですが、両方お雑煮は丸餅でしたよ。

お雑煮は「醤油(すまし汁)」か「味噌」か「小豆」に分類される

次にお雑煮のベースとなる味付け、ベース汁の種類を考えて行きましょう。こちらも先ほどの図が分かりやすいのですが、大きく分けて3つかと。醤油・味噌・小豆に分かれます。

  • 小豆ベースのお雑煮:島根・鳥取
  • 味噌ベースのお雑煮:関西圏+香川
  • 醤油ベース(すまし汁)のお雑煮:それ以外

どうでしょう。皆さん当てはまっているでしょうか。多少違うかもしれませんが...

丁度mogと嫁さんが兵庫県・岡山県という事で、丁度境目に該当しています。

mog自身味噌ベースのお雑煮しか食べた事なかったのですが、嫁さんの実家に行くと醤油ベースでさらにぶりが乗っています。これまた美味しいんですよね。個人的には醤油ベースの方が好きかも...

以前鳥取に住んでいた事もあり、小豆ベースのお雑煮も聞いた事あったんですが、本当におしるこのようなお雑煮。

地域毎に結構違いがあって面白いですよね。

お雑煮の具材・餅の中身も地域毎に特徴あり

先ほどの図もそうでしたが、下記に地域毎のお雑煮の具材なども紹介されていました。

出典:小学生用食育教材「たのしい食事つながる食育」

先ほどの図と合わせると、大体特徴的な地域毎のお雑煮は下記一覧かと。

  • 岩手県:クルミのたれを付けて食べる
  • 宮城県:焼きハゼをのせて食べる
  • 福島県:凍り豆腐の雑煮
  • 千葉県の南の方:海藻を干した「はばのり」を乗せる
  • 東京都:鶏肉や小松菜を入れる
  • 新潟県:さけとイクラを乗せる
  • 福井県:カブ・鰹節を入れる
  • 奈良県吉野郡:きなこを付けて食べる
  • 京都府:白みその里芋入り
  • 島根・出雲:あずきを使ったあまいお雑煮
  • 香川県:あんこ入りの丸餅を利用
  • 岡山県:ぶりが入っている
  • 広島県:カキを入れたすまし汁
  • 福岡県:焼きあなごをだしに使う
  • 鹿児島県:えびだしの薩摩雑煮

地域によってかなりお雑煮って違いが出ていて面白いですよね♪

これ、さっき嫁さんと話していたのですが、子供の自由研究とかにぴったりかも(苦笑)。まぁ冬は自由研究ないようですが...

これ以外にもさらに地域毎によってローカルルール(特徴)があるようです。

同じ県内でも結構違ったりするらしい...全部纏めるとどのくらいの情報量になるんだろう?お雑煮って興味深いですよね。

最後に

そろそろ年末年始が近づいてきました。実家に帰省したり、他地域へ顔出しに行かれる方も多いかと。

その時の一ネタとして、各地域のお雑煮の違いなどを話題にするのも良いのではないでしょうか。その際本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。