【 本記事のターゲット 】
- シュラフって何?
- 寝袋とシュラフの違いって何かあるの?その他特殊な呼び方が気になる
今回はキャンプ製品などを購入する時に、比較的遭遇することが多い専門用語「シュラフ」に関して、寝袋との違いがあるのかどうか・その他山言葉にはドイツ語が何故良く使われているのか背景などを含めてご紹介します。
mog家は年間通して3回〜4回はファミリーキャンプへ出かけています。
テントやタープ、ハンモックに机椅子...色々キャンプグッズがあるのですが、必ず持って行くものの中に「寝袋」がありますよね。
で、アウトドア専門店などに訪問して寝袋を購入しようとすると...
あれ?「シュラフ」という文字が記載されている...シュラフと寝袋って何が違うのか?と疑問に思ったことがある方も多いかと。
ということで、このシュラフという言葉に関して、なぜそのような言葉で呼ばれているのか、その他のアウトドア(ワンゲル)専門用語に関して詳しくご紹介してみたいと思います。
気になるという方は一通り見てみて下さい。知らない人にとってはなかなか面白い内容かと思いますよ♪
目次
シュラフは寝袋の意味(ドイツ語) その他コッヘル・ガチャ・ブキなど紹介
寝袋のことをシュラフという。ドイツ語の「Schlafsack」から来ている
さて、では早速シュラフという言葉に関してなのですが...
もう答えを書いてしまっていますが、ドイツ語の「Schlafsack」から来ています。カタカナで表現すると「シュラフザック」ですね。
意味はGoogle翻訳などで試していただければわかるかと思いますが、シュラフ = 寝袋です。一緒です(苦笑)
英語だと「Sleeping bag(スリーピングバッグ)」になります。
ちなみに上記写真はコストコで販売している寝袋の写真になります。以前下記別記事でコストコで販売している寝袋一覧をまとめていますので、良ければ見てみて下さいね。
mog家は大人用も子供用もコストコで寝袋・シュラフを揃えましたよ♪
季節によって店の中に置いていない&多少種類が違う可能性はありますが、気になる方は参考にどうぞ。
で、実はシュラフに限らず、キャンプ用品や山言葉では「ドイツ語」が名称として利用される事が結構多いんですよ。
これは何故なのか...という部分を簡単に(個人的見解含めて)ご紹介してみます。
TIPS:ワンダーフォーゲルはドイツ語で「渡り鳥」、シュラフ以外にも独特な呼び名あり♪
寝袋とシュラフだけ話してしまうとそれで終わってしまうので...ちょっと話を広げていきましょう♪
mogと嫁さんは大学時代ワンダーフォーゲル部(略してワンゲル)に所属していました。
当時は西日本に住んでいたので...西日本中心に活動していましたが、夏休みなどになると尾瀬に縦走(山の頂上をポイントとして、山の尾根上などを渡り歩く)に出かけたり、嫁さんは北岳(南アルプス)も訪問・制覇していたりします。
そのワンゲル時代に嫌という程叩き込まれた内容なのですが...苦笑。
そもそもワンダーフォーゲルという言葉、日本だと「ワンゲル」と省略される場合も多いですが、そもそもこれ自体がドイツ語なんですよね。日本語での意味は「渡り鳥」となります。
ワンゲルの始まりですが、19世紀後半にドイツで学生・青年らが中心となって野外活動が始まり、山野を徒歩旅行して自然の中で自主的生活を営みつつ、心身を鍛練して語りあうことを目的とする所から始まったそうです。
日本では戦後1930年代に大学生の間で始まったのがきっかけ。なので大学に「ワンダーフォーゲル部」というのが多いというのもその理由のうちの一つですね。
昭和の時代ではこのワンダーフォーゲルが日本の中で大ブームとなっていたらしいのですが...mog自身はその時の時代を知らないんですよね。
mogが所属していた頃のワンゲルはいつも部員数ギリギリ(廃部手前)でした。
昭和の頃の部員名簿などを見ていると、とんでもない数の部員がいたんですよね。昔はこんなに部員がいたのか...とびっくりしたくらいです。
実際のところはっきりとはわかっていないのですが、戦前戦後のドイツと日本の関係やワンゲルのブームなどもあって、山関係の言葉にはドイツ語が用いられるようになったんじゃないかと。
あとワンゲルって山登りと勘違いされる方も多いのですが...
日本だと山地が多いので「ワンダーフォーゲル = 山登り」と思われがちですが、実際はそんなことはなく基本自然の中で生活するということがベースとなっているので、山はもちろん海や平野、沢などにも出かけたりします♪
mog自身もワンゲル時代は山はもちろん何度も行きましたが、島や海岸・あとは沢などに長期間出かけたこともあります。
関東だと伊豆諸島なんかに1週間以上ザック(後ほど説明します)を背負って船で渡りながら旅を続けたものです♪
そんなワンダーフォーゲル部では寝袋...とは絶対に呼ばず、部活動中は先ほど記載した「シュラフ」という言葉で必ず呼びます。
その他のキャンプグッズに関しても、ワンゲル活動中は基本はドイツ語で表現していましたね♪
という事で、どういうものがドイツ語で表現されていたのか、当時を思い返しながら簡単に主要なものを一通りご紹介してみます♪
コッヘルは「鍋」という意味、円の形をした筒状の鍋のことを指す
ではまずキャンプなどの調理時によく使う大きめの鍋...例えば下記写真の右下の銀色の鍋をなんと呼ぶか...
こちら、「コッヘル」と呼びます。ドイツ語だと「Kocher」ですね。
ワンゲル活動中だと、こちらのコッヘルを使ってカレーはもちろんスープスパや雑炊、贅沢な時はすき焼きなどを作りましたね♪
基本料理を作るときは、コッヘルが2つ(ご飯とおかず用)があればOKでした。
もちろん山の上だと洗剤とかは使えないので...利用したあとはヘラで汚れを綺麗にとって乾燥させて、翌日...翌々日と利用する感じです。
人によってはこれに耐えれる or 耐えれないというのがあるとは思いますが...苦笑
食材は長期間持つように、事前に肉類はペミカン(油で固めて腐らなくする)にしたり、野菜は全て乾燥野菜を事前に仕込んでザック(後ほど説明します)に詰めて旅を続けたものです。
ガチャとは食べ物や飲み物を入れる小さめの容器
先ほどは料理をする用の鍋のことをコッヘルと呼びましたが、次に個人が利用する食べ物や飲み物を入れたりする容器の呼び名です。
上記のような感じですね。キャンプなどにもよく利用されるかと。こちらは「ガチャ」と呼びます。
慣れないですよね...「いやいや、そんな呼び方しないでしょ」というかも知れませんが...
あんまり言うと身バレしそうで言わないですが、mogが所属していた中四国エリアのワンゲルのメンバー全員が「ガチャ」と言っていたので間違いないです(苦笑)
食べ物を入れて使うのはもちろん、飲み物や宴会時などはこれにビールを入れて飲みながら夜を楽しんだ事も...♪
ブキとはスプーンを指す、食べ物を食べる時に利用するもの。
次に食べ物を食べる際に利用する物...ワンゲルの際は極力荷物を少なくするため、基本スプーンしか持っていかないのですが...
これをなんと呼ぶか...いやいや、スプーンでしょと思うかも知れませんが、これを「ブキ」と呼びます。
え?何か持って戦うの?と普通思いますよね。いやいや、違います。食事をとるときのスプーンのことをブキと呼ぶんです。
これも不思議と慣れてしまえば逆に「スプーン」という言葉が出てこなくなるんですよ♪
ちなみに...これもあんまり書くと身バレしそうですが、mogが所属していたワンゲルではこのブキ「スプーン」を使って缶詰なんかも開けていましたよ♪
社会人1年目の一発芸としても利用させて頂きました。まさか社会人になって役立つとは...(苦笑)
ザックとは背中に背負う大型リュックのことを指す
さて、食材・水はもちろんシュラフやコッヘル、ガチャやブキなどを入れるリュックがありますよね。
下記のような登山用のもの...
これを「ザック」と呼びます。たまに電車などで大型のザックを背負った人たちとすれ違うことも多いかと。
上記写真は多分45L or 60Lくらいの小さいタイプですが...ワンゲルの長期旅になってくると、これでは足りないので...mogは80Lのザックを愛用していました。
結構でかいです♪収納能力は抜群で、先ほどのコッヘルはもちろんテントなどもすっぽり入ってしまいますよ♪
TIPS:写真を撮る時は「ハイチーズ」ではなく「アイン、ツヴァイ、ドライ」
まだまだ色々あるのですが...最後にこれだけは紹介しておきたいと思うので...
写真を撮るときや何か一斉にスタートをかける時、ワンゲルでは伝統の掛け声というものがあります。それは...
- アイン、ツヴァイ、ドライ♪
という言葉。これもドイツ語なのですが、「1」「2」「3」という数字の掛け声になります。
当時は本当にこればっかり利用していたので...
たまに知らない人から写真撮影を頼まれた時、「はい撮りまーす、アイン・ツヴァイ・ドライ、パシャ♪」とか無意識にやってしまったことがあり、かなり恥ずかしかったです(苦笑)
写真だけではなく、例えばキャンプファイヤーなどでファイヤーダンスを踊る時とか、歌を唄い出す時などにこちらの掛け声を使っていました。
いやぁ...懐かしいなぁ♪
最後に
今回はシュラフという言葉は何を指すのか、寝袋との違いはあるのかをはじめ、ワンゲル用語に関して色々ご紹介してみました。
ファミリーキャンプをする時、「自然の中で生活する」ということがベースになると思うので、よければ今回紹介した言葉を使ってワンゲル体験してみて下さい。