東京や関東に新快速は何故無いのか?新快速が入っている地域など詳しく解説

2018年4月15日

【 本記事のターゲット 】

  1. 東京・関東に「新快速」はあるのか知りたい
  2. 逆に関西の「新快速」ってどういったものか知りたい

mog自身出身は兵庫県南部(現在は東京在住)になり、地元にいた時、基本移動手段はJRを利用して東は京都&大阪、西は神戸&姫路といった感じで東西に移動する事が多かったです。

そんな時、良く利用するのがJRの「新快速」。下記のような電車ですね。

関西出身の人は「そんなもん知ってて当たり前」っといった声が聞こえてきそう...

けど関東の方は「え?何それ?快速と何が違う?」という声が聞こえてきそう...そう、そもそも「新快速」は関西&東海の一部地域のみのJRしか運行していないんです。

という事で、関西でも関東でも...さらに東海でも数年間過ごした事があるmogの体験を元に、新快速に関して諸々ご紹介します。

「新快速」は主に京都〜大阪〜神戸〜姫路間を移動する方に良く利用される

関西では鉄板の高速電車

まず「新快速」という乗り物自体、何処で運行しているのか...という事なのですが、滋賀の米原〜兵庫の姫路や赤穂の間を走行している電車で「新快速」が運行されています。※東海版に関しては後ほど簡単にご紹介します。

路線名でいうと「JR京都線」「JR神戸線」「JR山陽本線」が繋がっており、京都から兵庫にかけて乗り換え無しで1本の電車で移動出来るようになっています。

速度・早さ・利便性・快適性などの全てにおいて特急を除く通常の電車の中でトップクラスの性能を誇っており、地元の方の通勤・通学から行楽までの様々な用途に利用されています。

こちらの路線ですが、停車駅によって3種類に分類され「普通」「快速」「新快速」が走行しています。

丁度この前三ノ宮へ行く予定があったので、折角なので写真を撮影してきました。

三ノ宮から大阪京都方面の時刻表の電光掲示板ですが下記の通り赤文字で「新快速」と明記されていますよね。

赤が「新快速」、オレンジが「快速」、緑が「普通」となっています。

ちなみに到着した電車でも下記の通りこちらは青文字で「新快速(Special Rapid Service)」と表記されています。

止まる駅が圧倒的に少ない=移動時間が比べ物にならないくらい早い

この新快速電車ですが、一番の特徴としては「停車する駅が圧倒的に少ない」というところが上げられます。

特に「京都〜姫路」間、主要拠点しか停車しません。

下記が「新快速」「快速」「普通」の停車駅一覧になるのですが、

出典:ポケット路線図

京都駅〜姫路駅での停車駅の数をそれぞれ見てみると下記の通り。

  • 新快速:11駅
  • 快速:34駅
  • 普通:51駅※姫路まで運行していないので、途中快速電車に乗り換えた場合

特に神戸〜明石間などで考えると、普通電車であれば10駅停まる区間を新快速の場合は一度も停まらずに神戸から明石へひとっ飛びです♪

mog自身兵庫県南部の西側にある「加古川」という所の出身なので、姫路へは新快速で1駅、神戸三ノ宮へも4駅とめちゃくちゃ快適に利用出来る電車になりです。

大阪に勤めていたときも新快速1本でひとっ飛び♪

ちなみに姫路から京都までの「新快速」と「快速」の所要時間を比べると下記の通り。

  • 新快速:1時間35分
  • 快速:2時間22分

快速よりも1時間も近く到着する事が可能になります。

駅数でいうと停車駅23駅すっ飛ばして移動するので、上記のような違いが出てくるんですね。一度新快速電車になれてしまうと、快速電車が遅く感じてしまいます...苦笑。

関西では阪急や阪神電車など他の私鉄も走行しているのですが、国鉄からJR化(民営化)してからさらにこの新快速の運行時間や運行期間を拡大、利便性が格段に向上した事によってJRが乗客を確保する要因にもなっているみたいです。

TIPS:東海地方にも新快速は存在する

新快速電車ですが、関西だけなのか...と思っていたのですが、何とあともう一ヶ所走っている場所があります。

それが東海地方の静岡「浜松駅」〜滋賀「米原駅」間になります。

主に新快速として停車駅を少なくしている区間は「豊橋」〜「岐阜」の間、この駅以外の区間は各駅停車となります。

こちらも同様にかなり快適に利用する事が出来ますよ。mog自身2年近く名古屋に住んでいて、岐阜方面や静岡方面に向かう際に何度か利用した事があります。

出典:Wikipedia

ちなみに東海地方の場合、英語表記は「New Rapid (Train)」となっています。

関西だと「Special Rapid Service」となっているので、日本語は一緒ですが、英語表記だと若干違うみたいですね。

何故関東に「新快速」が無いのか?理由も含めて解説

先ほど紹介した新快速、mog自身も東京へ転勤になって最初に思ったのが「関東や東京などで新快速電車って無いんだろうか?」という所。

どうしても関西の感覚だと「早く目的地に辿り着きたい=新快速の時刻を探す」という感覚が身に付いてしまっているので...

東京赴任当時、東京から横浜・熱海方面や千葉方面の少し遠方に向かう際に色々調べてみたのですが、やはり「新快速」という電車は見当たらない...

まぁ普通か快速でいいか...と思ってあんまり調べずに乗り込むと関東の洗礼を受ける事に...実際にmogが経験した失敗談を2つご紹介します。

そもそも路線が沢山あり、路線によって停車駅が違う

まず関西と圧倒的に違うのが路線自体がめちゃくちゃ多いという事。さすが東京。

そして同じ場所を走っているのに路線名が違う事が多々有ります。関西で同じ線路で違う路線っていうのはあんまりないですよね。

まぁ関西であえて言うと神戸線と福知山線とかでしょうか。尼崎まで同じ線路で、そこから西と北方面に分かれますよね。東京・関東ではこの考え方がちょっと違ってきます。

代表的な例を言うと下記。京浜東北線と東海道線。

出典:Wikipedia

関東で利用する移動区間として、mog自身も恐らく一番利用している路線になりますが...

大都市横浜&東京間を移動する「京浜東北線」(東京と横浜&埼玉方面まで続く)という通勤時などは大混雑必至の路線があります。

で、例えば東京から横浜方面に向かう際、若干距離があるので快速や新快速...といったものを探すのですが、まぁ中々見当たらない...時間帯によっては通勤快速などがあるようですが...

ここで注目したいのが「京浜東北線」以外に別の路線が平行して走っていますよね。そう「東海道線」になります。

mog自身、東京へ転勤になった際に名古屋から品川へ新幹線で移動し、その後一駅手前の「大井町」という所に行きたかったのですが...

品川から普通電車に乗り換えようと何も見ずに「東海道線の普通電車」に乗車しました。

普通電車だし路線&方向も同じだから各駅停車で間違いなく大井町駅に停車するだろうと...

すると、あれれ??華麗に大井町駅を停まらず通過...さらに「大森駅」「蒲田駅」もそのままスルー...間違って快速電車に乗ってしまった??いやいや、ちゃんと「普通」って記載されているのに...

もう一度上記に記載している路線をよく見ると...

京浜東北線の普通は各駅停車なのに、東海道線は普通でも基本横浜までは主要駅以外停まらない...という表記になっています。

なので個人的にはこちらの路線は下記のようなイメージ。

  • 新快速=東海道線の普通電車
  • 快速=京浜東北線の快速電車
  • 普通=京浜東北線の普通電車

こうみると何だか面白いですよね。快速電車よりも普通電車の方が停車駅が少ない何で...一番最初はめちゃくちゃ焦りましたが...

という事で、関東で電車に乗る場合は「新快速」や「快速」という表記よりも路線を注意深く調べておくようにしましょう。

mog自身、このトラブル?(調査不足)によって待ち合わせ時間を大幅に遅れてしまったので...苦笑。

あとは「中央線」と「総武線」の御茶ノ水駅から西側の一部区間などもそうですよね。他にも色々あると思いますので路線毎の停車駅は注視するようにしておきましょう。

関東では「新快速」ではなく「特別快速」や「通勤快速」といったような表記

先ほどは路線名によって同じ場所を走っているのにも関わらず普通電車でも快速・新快速並に停車駅をスキップするという事をご紹介しました。

が、もちろん同一路線内でも「普通電車」と「快速電車」といった形で停車駅が異なるものが多数存在します。

例えばmog自身も良く利用する京葉線&武蔵野線。東京駅からディズニーリゾートへ向かう人はこちらを利用して「舞浜駅」まで移動するので利用した事がある人も多いかと。

出典:京葉線路線図

こちらの路線、よく通勤時間帯に利用するのですが、京葉線の「普通(水色)」「快速(赤色)」の上に「通勤快速(紺色)」というのがあるのが分かるかと思います。

こちらは通勤ラッシュの時間帯に運行している電車となりますが、たまに乗り間違えそうになるのですが上記路線を見るとまさに新快速並に停車駅をスキップする電車となっています。

途中の新木場駅から蘇我駅まで11駅スキップしてノンストップで千葉の蘇我駅まで...

こちら新快速みたいに本数も多くない(通勤時間帯しか走っていない)ので乗り間違えると戻ってくるのが大変...苦笑。

というように、通勤時間帯に「通勤快速」という電車は関東で他路線でも多数運行されています。が、通勤時間帯や土日などになると運行していない場合が多いです。

その他には「特別快速」とかの名前で運行されているようです。という事で、関東には「新快速」という表記はなく、路線で停車駅が異なる&通勤快速や特別快速といった表記になっているのが現状です。

最後に

今回は関西地方でこよなく愛される&利用されている「新快速」に関してのご紹介と、関東では新快速はないのかといった事に関して詳しくご紹介しました。

ちなみに余談ですが、当初「新快速」は「特別快速」という名称で国鉄本社の許可を得ていたそうですが、運転開始の直前に「フレッシュさを出したい」という理由で「新快速」という呼称に改めたらしいです。

「特別快速」だと関東と同じになるので嫌だったんでしょうか...苦笑。

他地域に住まれている方で、もし関西に行く予定がある&JRに乗る機会がある方は一度新快速電車にも乗ってみて下さい。

混雑していて座れないかもしれませんが...移動に関してはめちゃくちゃ快適ですよ♪