【 本記事のターゲット 】
- いくら節約しても水道代が高い
- どうやったら水道代を安くできるのか知りたい
TVを見ている際、「水道代が高くなった理由」という番組をしていて結構面白かったので、水道代のあれこれに付いて色々ご紹介します。
電気・ガス・水道といえば住む事でほぼ必須の公共料金。毎月払っている金額を合計すると結構な値段になる事もしばしば有るかと。
そこで、今回は水道料金を節約するにあたって、まずはどのような箇所に水が多く使われているのかご紹介&節水のポイントを解説します。
こちらを元に、家の水道料金を一度見直してみてください。
目次
日本の水道使用量推移をご紹介。年々使用量が増えている
過去から現在までの水道水使用量推移を紹介
出典:国土交通省
まずは生活用水(水道)の使用量の推移を見て行きましょう。
上記は国土交通省のHPで公開されている資料ですが、全体的に水の使用量は2000年頃まで右肩上がりで増え続けているのが分かりますよね。
ちなみに水道の歴史を少々。
水道自体は昭和30年代から昭和40年代にかけて急速に普及し、昭和53年には水道普及率が90%を超えたそうです。今では当たり前のようにある水道も、昔は普及していなかったんですね...
そして平成に入ってから水道普及率は96.6%に達し、全国の総人口1億2,690万人に対し水道の給水人口は1億2,256万人となっているそうです。
最近徐々に右肩下がりになってきた水道の使用量。ようやく落ち着き始めたようにみえますがそれでも1970年頃と比べたら2倍以上の使用量になっているんですよね。
ではいったい何故水道の使用量がここまで増えてきてしまったんでしょうか...
増えた原因その1:昔は家にお風呂がなかった
まずはお風呂、これは大きな要因ですね。
昔は家にお風呂なんか無かったです。皆揃って銭湯にいったりしていましたね。こちらも水道の普及と平行して昭和30年〜昭和40年に急速に個人宅に普及していきました。
やはり湯船を溜めたりすると相当水道使いますよね。シャワーでも結構なものです。
増えた原因その2:洗濯機の普及
こちらも昭和30年頃から脱水機付き洗濯機の普及が始まりました。
こちらも洗いとすすぎなどを考えると相当水を使っているように思いますよね。
増えた原因その3:水洗トイレの普及
水洗トイレ、こちらの普及もかなり大きいです。
下水道の整備と共に国内に一気に普及して行きました。これも今では当たり前のように思いますが、こちらも普及し始めてまだ60年くらいなんですね。
ではこれらの要因があるというのは分かったとして、家庭内で一番水が使われているのはいったい何になるのでしょうか?
家の中で一番水が使われているのは「トイレ」、次に「お風呂」
実際に家庭用水で一番使われいるものですが、東京都水道局のデータが公開されていたので、そちらを元に紹介すると...
なんとトイレが1位だったんですね。mog自身、お風呂がダントツだと思っていたのですが...
実際にみてみると家庭用水の使い方は、トイレ(28%)、風呂(24%)、炊事(23%)、洗濯(16%)といった順番になっており、主に洗浄を目的とするものが大部分を占めている状態です。
そこでそれぞれの水道利用の目安を少し調べてみました。
家庭用水のそれぞれの利用目安をご紹介
- 洗面・手洗い 1分間流しっぱなしの場合:12リットル
- 歯みがき 30秒間流しっぱなしの場合:6リットル
- 食器洗い 5分間流しっぱなしの場合:60リットル
- 洗車 流しっぱなしの場合:90リットル
- シャワー 3分間流しっぱなしの場合:36リットル
- お風呂 湯船をためる:180リットル
これだけみると、やはり圧倒的にお風呂が多いような気がするのですが...では次に実際にトイレで利用している水量を見ていきましょう。
トイレの場合、どのくらい水量を利用しているのか
1990年代頃まではトイレを流すたびに大量の水を利用
まずトイレでなぜここまで水量が多いのか、理由としては水洗という事&日々何回も利用するというところにあります。
1990年代頃までは、トイレ1回流すたびになんと約13リットルもの水を利用していたようです。
この頃は大小関係なかったそうなので、トイレに行くたびに13リットル...確かに例えば4人家族と考えるとお風呂の量を超えてしまうような気もしますよね。
ちなみに人間のトイレ1日平均利用回数は7回程度という統計があるらしく、これを家族4人に当てはめると...
- 13リットル × 7回 × 4人 = 364リットル
という結果になります。何と、湯船をためる量の倍以上の水量なんです(汗)
1995年以降は徐々に現状傾向
しかし、みなさんが知っている&使っているトイレってこういう感じではないですよね。大と小で流れ方が違いますよね。
最近のトイレでは技術が進歩した影響で大が6リットル、小が5リットル以下になってきています。各メーカーからは更に節水された製品も発売されています。
実は洗浄水量6リットル以下のトイレが登場したのは1995年。
その後各社が様々な製品を開発し、2006年~2007年にかけて各社から6リットル以下のトイレが発売され、今では全てのメーカーにおいて発売されているそうです。
TOTOのトイレ事情を例に、進化の過程をご紹介
TOTOのHPにわかりやすい図が掲載されていたので、下記にご紹介します。
出典:TOTO
こちらをみると、トイレの洗浄で利用する水量の歴史が一目でわかりますよね。
1965年頃をみてみると、なんと1回の洗浄で20リットルも使っていたんですね...
それから新製品の開発が進み、最新のトイレをみてみると...
なんと1回3.8リットル
という超小エネトイレが発売されています。こちらのネオレストという製品であれば、かなりの節水が出来るのではないでしょうか。
家庭での節水ポイントをご紹介
一通り家庭用水やトイレ事情を確認したところで、節水ポイントについてまとめてみたいと思います。
トイレの洗浄はしっかり使い分けよう
まず第一位にランクインしているトイレ、こちらを節水する事ができれば水道代を大幅に削減出来るはず...
とはいえ、利用するなというのは無理な話です。なので気をつけるポイントとしては
- 大と小をちゃんと使い分ける
- 無駄に何回もトイレを洗浄しない
という所をおさえておきましょう。
トイレを変えてみる
こちらは初期導入費用はかかりますが、ランニングコストとして考えるのであればトイレ自体を変えてしまうのもありかと思います。
1990年代では1回の洗浄が約10リットル、最新モデルでは約4リットルと考えると差は歴然です。
人間のトイレ1日平均利用回数は7回程度なので、例えば簡単に4人家族で1ヶ月で比較してみると...
- 1990年代トイレ:10L × 4人 × 7回 × 30日 = 8400L
- 最新トイレ:4L × 4人 × 7回 × 30日 = 3360L
という形になり、なんと約4000Lも節水する事が出来るはずです。
1日のお風呂の湯船をためるために必要な水量が180Lという事ですので、極端な例にはなりますが約20日分のお風呂の湯船量に匹敵する節水が可能です。
お風呂の水を有効に利用しよう
トイレ・お風呂ほどではないですが、洗濯が第4位にランクインしています。
こちらは実際に実践している人は多いかと思いますが、お風呂の水を洗濯に有効活用しましょう。
ちょっと面倒ですが...やはり湯船自体が180リットルなので、使わない手はないかと思います。
ということで、今回は水道代が高い原因を解説しました。
色々記載しましたが、言いたかった事は「節水をしたい=トイレの洗浄を見直す」という事が一番の近道&効果が高いのではないかと思います。
実はmog家でもちょっとトイレが壊れかかっていて...流れない時などは2回洗浄したりするのですが、それだけでかなりの水量を使ってしまっていますよね...
家の水道代が高いと感じている方、一度本記事を参考に調査してみてはいかがでしょうか。