名古屋のエスカレーターはどっちに並ぶ?右?左?地域毎のルールを解説

2017年12月8日

【 本記事のターゲット 】

  1. 愛知県名古屋に行く&住む予定がある
  2. エスカレーターの立ち位置はどちらか知っておきたい

早いもので、東京に住みだして丸12年が経過しようとしています。

今や当たり前となっている「エスカレーターの左側に並び、右側空け」。mog自身、思えば一番最初に洗礼にあったのは大阪駅駅での事。

そもそもそれまでは地元の田舎&学生時代はさらにど田舎に4年間暮らしており...

そもそも急ぐ事が殆ど無く(通勤、通学という概念もない所...苦笑)、エスカレーターは左でも右でも好きな方に立ち止まった状態で進んでいました。

が、大阪駅&新大阪駅では皆右側に立ち止まって、左側を空けるという異様な光景にびっくり。

何だこれは...エスカレーターだけではなく、駅構内をさまよっているとき、他の歩く人たちのスピードがあまりにも早い(目的地目がけて一直線に歩く)光景を目の当たりにして恐怖すら覚えた程です。

その後大阪には約2年半、名古屋には1年半、そして現在東京に丸8年mogは住んでおり...東名阪と色々経験積みました。その間それぞれ地域毎のエスカレーターに対しての暗黙のルールを学ぶ事も出来ました。

そこで問題です。大阪、東京に関しては大体の方は知っているかと思いますが、名古屋はどちらを空けるのか知っていますか?

という事で、名古屋含め日本のエスカレーターの暗黙ルールをご紹介します。

大阪関西(神戸)は左空け、関東&それ以外の都市は右空けが基本

都市部では80%以上の方が右側空けがマナーと認識

関東に在住されている方、学業や仕事の関係で東京周辺に住まれている方、流石にこれは常識といった認識ではないでしょうか。

何も通常のエスカレーターに限った話ではありませんよね。動く歩道も一緒です。

東京駅京葉線までの駅構内通路、東京ビックサイト内、恵比寿ガーデンプレイスまで通路など...東京周辺は結構動く歩道が多く、こちらも立ち止まる人は左、歩く人は右と無意識に認識しているかと。

たまに右側立ち止まっている人を見て、後ろから歩いて来た人がぬかそうと若干イライラしているシーンを良く見かけます...

ちなみに先日のめざましテレビでも特集にて放送されていたのですが、東京では立ち止まる人は左に、右側は空けておくといった認識率を調査した所、80%以上の人が右側は先を譲るために空けておくという調査結果だったそうです。

ちなみにこの光景ですが、東京周辺だけではなく、札幌・仙台・広島・福岡といった都市部では結構当たり前の光景かと...

大阪・神戸は左を空ける、京都はまちまち...

新幹線で新大阪駅、または大阪・梅田周辺に初めて来た人は最初戸惑ったのではないでしょうか?そう、大阪や神戸といった関西圏は関東東京とは逆、左側を空ける習慣になっているんですよね。

mog自身年間大阪へは何度も出張で行くのですが、元々関西出身&最初大阪に住んでいたのですが、いまでは東京に慣れてしまって大阪の左空けルールにものすごく違和感あります...苦笑

ちなみに...関西圏が全部そうなのかというと、そうでもなさそう...その代表的な例が「京都」です。

場所によっては東京同様に右側を空けるらしい...それは困る&どっちか分からない...という方は、前の方の並び順に従っていれば大丈夫との事。

確かに、この前京都に行った時は違和感なかったので多分無意識に東京と同じ立ち位置をしていた気が...

名古屋ではどちらも空けない(歩きは禁止)という認識

日本でいち早く歩きエスカレーター禁止を推進している街

さて、本題です。大阪・神戸では左側を空ける、東京初め、都市部では右側を空ける...じゃあ名古屋はどちらを空けるのか...

こちらもめざましテレビで特集していましたが、同様に名古屋で意識調査アンケートを行った所...何と80%以上の人が左・右ともに空けず&歩かずそのまま立ち止まって乗るといった回答をしたそうです。

なんと...どちらかという回答ではなく、そもそも空けないという発想だったとは...とはいえ、ちょっとした地方などは大抵そうですよね。mog家の実家もそうです...どちらかといえば左を一応空けておこうかなといった感じです。

実は名古屋市に関して、名古屋市営地下鉄では2004年からエスカレーターでの歩行禁止をアナウンスするという活動を行っているそうです。活動内容の主旨を見てみると、

  • 事故を少しでもなくしたいとの思いから活動に取り組み、現在はかなり浸透してきていると考えています。(市交通局駅務課指導係)

との事。なので名古屋では「両側立ち」がかなり定着しているそうです。

もし名古屋に行った時に前の人が右側に立ち止まって乗っていたとしてもイライラしないように注意しましょう。

エスカレーター片方空けの発祥地はロンドン?

ではそもそもエスカレーターの片方をあけるという習慣の発祥地はどこか?という事も気になりますよね。

こちらも同様にめざましテレビなどで紹介されていましたが、発祥の地はイギリスのロンドン地下らしいです。

いろんな説があるそうですが、一番有力な情報としては、第二次世界大戦中の1944年頃、ロンドンの地下鉄で混雑緩和のために考案され、左側を空ける習慣が定着したという説が有力のようです。

その後、「片側空け」は欧米各国からオーストラリア、中国、韓国など世界中に広まり、今や世界標準の習慣になっています。

海外ではほとんどの国が「右立ち・左空け」...左側を空けるんですね...という事は大阪・神戸が正しい?苦笑。

一応理由としては、日本では自動車の右側追い越し車線という感覚が元になって右側を空けるという形になったと考えられているとか...

そしてこのロンドンなのですが、発祥の地にも関わらず、何と現在名古屋同様にエスカレーターでは歩かない風習が最近根付いているそうです。

実はこのロンドンで面白い研究がされており、エスカレーターの片側を開けるのと、両方歩かない&空けない場合の輸送量はどちらが多いのか...

という研究が実施され、ロンドン交通局がホルボーン駅で3週間にわたって、右側に立ち&左側を歩く人のために空ける「片側空け」と、左右ともに歩かないで立つ「両側立ち」のエスカレーターの比較試験を実施したそうです。

その結果、ピーク時では「片側空け」のエスカレーターが1時間に2500人の乗降客を運んだのに対し、「両側立ち」のエスカレーターは1時間に3250人と、圧倒的に歩かない方が輸送量が多いという結果となりました。

ということで、今回はエスカレーターの地域ごとの空きルールに関して解説しました。

エスカレーターを歩くと結構ひやっとする場面ありますよね。いきなり前の人がとまったり、一段下がって来たりと...あとは歩き下りでこけてしまう人などなど...

歩かない事で安全にエスカレーターを利用出来、そしてエスカレーターで運ぶ人の数も結果的に多いのであれば、歩かないという選択・ルールもありかと。(最近東京でも、エスカレーターは立ち止まって下さいというアナウンスをする所が多くなってきました)

急いでいる時は仕方が無いですが、もし歩かずに利用出来る&右側に立っている人を見かけてもイライラせずに安全に利用するよう心がけてみましょう。